「たかつ水と緑の探検隊」の記録
- 日時:平成27年3月1日(日) 10:00~12:00
- 場所:川崎市立緑ヶ丘霊園内の森(モデル地区)
- 講師:岸 由二先生(「エコシティたかつ」推進会議委員長、慶應義塾大学名誉教授)
- 参加人数:22名
1 オリエンテーション
「たかつ水と緑の探検隊」をはじめとした「エコシティたかつ」の取組の概要説明のほか、立体模型を使って緑ヶ丘霊園全体の地形の状況把握を行いました。
オリエンテーションの様子

緑ヶ丘霊園の地形模型
2 森の観察
歩道からの観察

森の観察の様子
一方、シラカシなどの常緑樹が多くみられる場所では、林床が暗く、下層植物があまり育っていません。このような場所では、雨水が土に直接当たるため、保水力が弱く、大雨により土が流れ出しやすくなっています。
モデル地区の谷戸の観察
緑ヶ丘霊園内にある谷戸を保水力が高く、生きものが賑わう森に再生する取り組みを進めるモデル地区として、整備を進めています。水と緑の探検隊の開催に先立ち、平成27年2月6・12・13日の3日間をかけて、谷底(谷戸の底地)の間伐や密生するアオキなどの常緑低木の伐採を事務局側(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング・高津区役所)で行いました。

間伐等の事前作業前の谷戸の様子
(平成27年2月6日)

事前作業後の谷戸の様子
(平成27年2月13日)
探検隊の当日は、昨年度間伐を実施したエリアの観察のほか、モデル地区の谷戸の内部に入り、モデル地区全体の森の様子を観察しました。

昨年度に間伐を行った斜面の観察

谷戸の内部の観察
3 常緑低木アオキの抜き取り作業

アオキの抜き取り作業の様子
モデル地区の谷戸は、森全体にアオキが繁茂していることから、林床の下草の回復を図るため、密生するアオキの抜き取り作業を実施しました。
4 湧水地の整備

杭打ち作業
谷戸を多様な生きものが生息できる森にするため、この湧水を活用した小さな池を来年度以降に整備することとし、今回の探検隊では、池の位置決めの杭打ち作業を行いました。
池が出来ると、クロスジギンヤンマなどのヤゴが生息すると期待されます。