平成17年7月までの本市のアスベスト対策
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川崎市では、吹付けアスベスト対策として昭和63年に市立学校について、平成2年にその他の公共建築物について処理対策を完了させました。
しかし、平成9年2月に本市の保育園で、吹付けロックウール(岩綿)等を使用した建物にアスベストが確認されました。これにより、平成9年4月に「川崎市アスベスト対策推進協議会」を開催し、第1次~第3次調査を行い、対策が必要な建築物には、適宜処理方法を検討し対策を講じてきました。
協議会調査結果等の概要
- 第1次調査(昭和45年度から56年度までに建築された公共建築物を調査対象)
- 第2次調査(昭和45年度から56年度までに建築された公共建築物を調査対象)
- 第3次調査(昭和44年度以前及び57年度から63年度までに建てられた公共建築物を調査対象)

第1次市有建築物アスベスト調査

1 調査方法
- まちづくり局所有の設計図書による調査及び現地調査(218施設)
昭和45年度から56年度までに建築された公共建築物を調査対象 - 外観調査(20施設 38か所)
各調査地点における被覆材等の破損状況を目視で観察 - X線回折分析(20施設 38か所)
アスベストの含有率を測定

2 調査期間
平成9年3月~平成9年6月

3 アスベスト使用建築物調査及びその処理対策
第1次調査の結果、3施設で使用が認められましたので、その調査結果に基づき、処理対策について協議会において協議し、下記のとりまとめを行いました。
処理対策にあたっては、アスベストの有無(含有率等)と施設の使用環境(使用頻度、使用者)及びアスベストの使用箇所の損傷等の状況をもとに処理方法を決定しました。
処理方法は緊急性等も十分考慮したうえで次のカテゴリーに分類しました。

処理対策
- 除去する。
- 封じ込め又は十分な飛散防止後囲い込む。
- 封じ込め又は簡易な補修後囲い込む。
- 簡易な補修後、定期点検・記録により管理する。
- 定期的な点検・記録により管理する。
No | 施設名称 | 使用箇所 | 測定結果 | 損傷の | 処理対策 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 白山小学校 | 体育館 | 39.9 | 一部有 | 屋根ふき替えと併せてアスベストの除去完了 |
2 | 四谷小学校 | 機械室 | 6.0~15.2 | 一部有 | 飛散防止の補修後、囲い込みを完了 |
3 | 橘処理センター | コンプレッサー ブロアー室等 | 17.8~27.6 | 無 | 除去完了 |

第2次市有建築物アスベスト調査

1 調査方法
- まちづくり局所有の設計図書による調査及び現地調査(179施設)
昭和45年度から56年度までの間に建築された公共建築物を調査対象 - 外観調査(20施設 74か所)
各調査地点における被覆材等の破損状況を目視で観察 - X線回折分析(20施設 74か所)
アスベストの含有率を測定

2 調査期間
平成9年6月~平成9年9月

3 アスベスト使用建築物調査及びその処理対策
第2次調査の結果、5施設で使用が認められましたので、その調査結果に基づき、第1次調査と同様に、処理対策について協議会において協議し、アスベストの有無(含有率等)と施設の使用環境(使用頻度、使用者)及びアスベストの使用箇所の損傷等の状況をもとに処理方法を決定しました。
処理方法は緊急性等も十分考慮したうえで次のカテゴリーに分類しました。

処理対策
- 除去する。
- 封じ込め又は十分な飛散防止後囲い込む。
- 封じ込め又は簡易な補修後囲い込む。
- 簡易な補修後、定期点検・記録により管理する。
- 定期的な点検・記録により管理する。
No | 施設名称 | 使用箇所 | 測定結果 (アスベスト含有wt%) | 損傷の 有無 | 処理対策 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 中小企業婦人会館 | 機械室(壁他) | 8.3~18.6 | 無 | 除去完了 |
2 | リハビリテーション 福祉センター | 体育館(天井) | 3.5 | 無 | 除去完了 |
3 | 加瀬水処理センター | 電気室、倉庫 管理室(壁他) | 1.4~2.5 | 無 | 除去完了 |
4 | 渋川ポンプ場 | ポンプ室(壁他) | 8.0 | 無 | 除去完了 |
5 | 南大師中学校 | 変電室(壁他) | 4.1 | 無 | 囲い込み完了 |

第3次市有建築物アスベスト調査

1 調査方法
- まちづくり局所有の設計図書による調査及び現地調査(179施設)
昭和44年度以前及び57年度から63年度までに建てられた公共建築物を調査対象 - 外観調査(10施設 31か所)
各調査地点における被覆材等の破損状況を目視で観察 - X線回折分析(10施設 31か所)
アスベストの含有率を測定

2 調査期間
平成10年6月~平成10年9月

3 アスベスト使用建築物調査及びその処理対策
第3次調査の結果、1施設で使用が認められましたので、その調査結果に基づき、第1、2次調査と同様に、処理対策について協議会において協議し、アスベストの有無(含有率等)と施設の使用環境(使用頻度、使用者)及びアスベストの使用箇所の損傷等の状況をもとに処理方法を決定しました。処理方法は緊急性等も十分考慮したうえで次のカテゴリーに分類しました。

処理対策
- 除去する。
- 封じ込め又は十分な飛散防止後囲い込む。
- 封じ込め又は簡易な補修後囲い込む。
- 簡易な補修後、定期点検・記録により管理する。
- 定期的な点検・記録により管理する。
No | 施設名称 | 使用箇所 | 測定結果 (アスベスト含有wt%) | 損傷の 有無 | 処理対策 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 青少年センター | 食堂(天井) | 3.4 | 無 | 除去完了 |
1 | 青少年センター | 倉庫(天井) | 3.6 | 無 | 除去完了 |
この3次調査で市の管理する公共建築物のうち吹付けロックウール、貼付けロックウールを使用していた建築物については、すべて調査を終了いたしました。今後は平成10年5月に作成した『川崎市アスベスト(石綿)対策推進方針』に沿ってアスベスト汚染の未然防止に努めていきます。
お問い合わせ先
川崎市環境局環境対策部環境対策推進課
住所: 〒210-8577 川崎市川崎区宮本町1番地
電話: 044-200-2526
ファクス: 044-200-3921
メールアドレス: 30suisin@city.kawasaki.jp
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