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東明寺

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2018年7月20日

紙本着色閻魔府之図

紙本着色 閻魔府之図

住所

幸区塚越2-118

交通案内

JR・京浜急行「川崎駅」西口から臨港バス川60系統「元住吉」行き、「東明寺前」下車、すぐ

地図

解説

 東名寺は、幸区塚越にある浄土宗の寺院です。『新編武蔵風土記稿』には次にような逸話が伝えられています。慶長18年(1613)徳川家康は鷹狩のため、小杉の西明寺に泊まりました。家康は、側で給仕をしていた貞運という者に、その身分を尋ねました。貞運が小庵の主であると答えたところ、その庵が西明寺の東にあったので、家康により「東明寺」という寺名が与えられたといわれています。
 当寺には、平成8年に川崎市重要歴史記念物に指定された「紙本着色閻魔府之図」が所蔵されています。一般的に近世の仏画は、類型化がすすみ、形骸化して芸術的生命力に乏しいといわれています。しかしながら、地獄絵に限っては多くの作例があり、なかに稚拙(ちせつ)ながら評価すべきもののあることが明らかになってきました。
 本図はその例であり、大画面の上部に閻魔王(えんまおう)を描き、人頭杖、浄玻璃(じょうはり)の鏡、眷属(けんぞく)などを配しています。閻魔像は姿勢良く正面を向き、忿怒(ふんぬ)の相を呈しながらも、その表情は明るく、リズミカルな手の動きとともに叱咤の声が聞こえてくるようです。中央には、罪人の舌を抜いたり、釜で煮るなどの責苦のほかに修羅道(しゅらどう)を描いています。また、下部には左端に血の池地獄、川を境に右端に賽(さい)の河原があり、女人地獄と子どもの堕ちる地獄を対称的に配しています。本図は、このように伝統にこだわらない大胆な図面構成と登場する鬼卒の明るい表情など、地獄絵の新しい展開を示す作例として注目されます。

所有指定文化財

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