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北加瀬谷戸の天明五年銘庚申塔

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北加瀬谷戸の天明五年銘庚申塔

 北加瀬村の村境に建てられたと伝えられる「北加瀬七庚申」のうちの1基。北加瀬谷戸町内会の有志によって守られています。右側面に「天明五巳十二月吉日 北加瀬村講中」の刻銘があり、この庚申塔が天明5(1785)年に建てられたことがわかります。『川崎の庚申塔調査』(昭和60年 川崎市博物館資料調査団)によれば、基台正面に人名の刻銘があり、文化4(1807)年の札場脇谷戸の庚申塔と共通する人名が見られます。

 なお、『川崎市石造物調査報告書』(昭和54年 川崎市教育委員会)では、地域で「疫病・どろぼう除けに功徳があると信仰されている」と記録されています。

 コンクリート造りの祠におさめられていて、江戸時代にこの地域で庚申講が盛んに行われていたことをあらわす文化財です。

員数

1基

種別

川崎市地域文化財 有形民俗文化財

所在地

幸区北加瀬2-11

年代

天明5(1785)年


規模

高さ83cm、幅30cm、厚さ16cm

公開情報

屋外にあるため、自由に見学可能です。