川崎市ブランディングムービー COLORS
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混ざり合い、支え合い、活躍する。
団塊の世代が75歳に到達する2025年に向けて、地域包括ケアシステムの構築が求められており、川崎市では「誰もが住み慣れた地域や自ら望む場で安心して暮らし続けることのできる地域の実現」を目指して取組みを推進しています。そのような中で、2025年の地域社会像を具体的にイメージした動画を作成しました。
この映像の中には、産業と福祉の融合で新たな活力と社会的価値を創造するウェルフェアイノベーションの取組として、2025年の社会像に、障害のある人もない人も含め多様な人が混ざり合いながら、車いすが生活の中の楽しみを引き出す新しいモビリティとして、日常生活の中で活用されているシーンも描き出されています。
川崎市は、「Colors, Future!いろいろって未来。」と多彩な魅力と都市の将来像をブランドメッセージとして策定しましたが、ロケ地にも市内の魅力ある場面を多数採用させていただきました。この映像を通して、人もまちもモノも多彩な魅力があふれ、「混ざり合い、支えあい、活躍する」2025年の将来像が現実化していくことに一歩ずつ歩みを進めていきたいと考えています。川崎市ブランディングムービー「COLORS」
川崎市ブランディングムービー「COLORS」プログラム
ストーリー/STORY
認知症の人もそうでない人も、みんなでタスキをつなぐイベント「RUN TOMO-RROW(通称RUN伴)」に、ある若年性認知症の男性が参加していた。
彼は、途中で仲間とはぐれ、道に迷ってしまう。そこに、電動車いすに乗った少女が現れる。彼女にいざなわれ、彼は再び走り出す。
川崎市内を駆け巡りながら、男性と少女はさまざまな人々と出会う。公園で体操をしているアクティブシニア、公園で遊んでいる親子、バイオリンを弾いている少女、ブレイクダンスをしている男性、足こぎ車いすに乗っている男性、そして神社で芋煮を振る舞っている男女。
彼らと一緒に、男性はゴールを目指す。
主演インタビュー
RUN伴の途中で道に迷った男性 平山惠一さん
―完成した映像をご覧になった感想をお願いします。
映像がとても綺麗ですね。いろいろな人と一緒に走っているところが面白いです。
―最初に出演依頼があったときはどう思われましたか?
昔から好奇心が強いほうですし、制作の目的も素晴らしかったので、ぜひやってみようと思いました。
―撮影で印象に残っていることはありますか?
一番印象に残っているのは、最後の多摩川のシーンです。RUN伴の皆さんが寒い中待っていてくれたのが嬉しかったです。また、撮影で訪れた早野(麻生区)には、働いていたときによく行ったので、懐かしかったです。
―平山さんが考える2025年はどんな社会ですか?そして、そんな社会を実現するために平山さんがとりたいアクションは?
病気を持っていると周囲の皆さんに助けていただくことが多いですが、認知症があっても誰かの役に立てる社会になってほしいですし、自分もそうありたいと思います。
―認知症の診断を受けて、社会と関わることに抵抗を感じてらっしゃる方々もいらっしゃると思います。そのような方々にメッセージをいただけますか?
私は週3回、就労移行支援事業所に通っています。職員の方から「平山さんが入ってくれたおかげで若い利用者が礼儀正しくなった」と言われ、嬉しかったです。必ず自分を必要としている人がいるはずですし、家に閉じこもっていると落ち込んでしまうので、勇気を持って一歩を踏み出してほしいと思います。出演者紹介/CAST
このムービーでは、川崎市に住む多様な人が出演しています。出演者に2025年に向けて、撮影の感想についてインタビューしました。
いろいろって未来。あなたが考える2025年。そんな社会を実現するために、あなたはどんなアクションをしますか?
アクティブシニア 柿沼矩子さん/川崎市認知症ネットワーク
高度成長期の日本を支えた川崎市のように、いつも明日に向かって駆け抜けてきた私たちシニア世代、2025年頃はどうしているかしら?平山さんから素敵な笑顔をもらったように、いろいろな人との出会いから、きっと新しい風が! ゆっくりペースのシニアですが、街に出て、人々との交流を楽しみ、笑顔でこたえられる社会人でいたいですね。
ゴールで待つ人々 RUN伴参加者の皆さん
『映像って スゴイ!』 文字で理解するんじゃなくて、見て感じられる。ほんとに川崎に生きていて、弱さがあっても普通に一緒にいられる。そんな人たちの中に参加できて感激です。みんなで楽しく、仲間を増やしていきます。
住み慣れた地域の中で、私なりの人生を、自分の弱さを隠さずに過していきます。いくつになっても、いろいろな人と知り合い、共感し、時には助けて、時には助けられて、自分の楽しみを大事に、まわりの笑顔を喜びと感じ生きていきます。(代表・萩原利昌)
WHILLに乗った少女 岡本望来さん
撮影を通じて私が知らない川崎に訪れることができました。また、撮影で笑顔が作れなくて大変でした。
今、小学5年生の私。20歳になって大人の仲間入りをする2025年。撮影での気づきを忘れずに、いろいろな人に優しくできる大人になります。
公園で遊ぶ親子 かなで&パパ
娘は3歳になったばかり。2日間の撮影は彼女には少し大変で、途中、眠ってしまうことも。それでも、キャストの仲間やスタッフの皆さんの温かい励ましを受けて、最後のシーンは笑顔で走ることができました。貴重な経験に感謝。
子育てや介護など、自分や家族だけではどうにもならない時に、SOSを出せる社会。そして、そのSOSを受け止められる社会。地域と関わりながら、何が足りなくて必要かを想像力を逞しくしながら具体的に考えていきたいです。
芋煮を振る舞う男女 内田唯幸さん、林万裕美さん(社会福祉法人はぐるまの会)
撮影では、衣装合わせとヘアメイクをしてもらった時には緊張をしたけれど、はぐるま農園産の里芋と長ネギがたくさん入った芋煮をみんなに「美味しい」と食べてもらえてうれしかったのと、みんなで多摩川を走ったのが楽しかったです!
cogyに乗った男性 Fabio Y.K(川崎市外国人市民代表者会議)
人生初の撮影のお仕事を頂き、テレビから見るとあっと言う間のものですが、こんなに沢山の人と沢山の時間で構成されているんだと驚きました。
人と人を結ぶと絆が生まれる、そんな絆で未来の社会を変える。この考えを広げる事をやりたいです。
ブレイクダンサー 山本翔太さん
まず、ダンサーとして自分がいつも練習しているこの川崎で市のプロジェクトに参加できたことがとても嬉しかったです。撮影に関しては、全員が一丸となって取り組んだことで、やりがいのある貴重な経験となりました。最後のゴールをするシーンでは、スタッフも含め全員が笑顔で撮り終わることができ、とても感動したのを覚えています。
私はダンサー、bboyとして、川崎を中心にこの素晴らしいカルチャーが世界中に広まるような革命が起きることが目標です。そのために私はもっとダンスを練習し、自分がこのダンスを通してできるあらゆるプロジェクトに参加し、シーンを盛り上げて行きます。また、自分のやっているこのダンスには人をポジティブにする力があるので、まずは自分の周りの人間から、支え合って、それが大きな渦を作ることに出来たら嬉しいです。
バイオリンを弾く少女 金子遥夏さん
監督、スタッフの皆さんはじめ、多くの人々の熱意溢れる撮影現場に参加することができ光栄です。日常生活ではなかなかふれあう機会のない方たちと会話をし、一つの物を作り上げる時間を共有できたことは、貴重な経験でした。
いろいろな人といろいろな形で関わりあいながら、特別なことをするなどと身構えず、困っている人、助けが必要な人がいることに気づいた時に、ごく当たり前に、自然に寄り添うことができるような人になりたいです。
映像に登場する次世代型パーソナルモビリティ
映像の中には、2つの車いすがキャストの活躍を支えています。2025年、人の可能性を広げる新しい技術を取り入れた思わず乗りたくなるパーソナルモビリティも混ざりながら、たくさんの人が活躍している日常を描き出しています。
次世代型電動車いす WHILL
「100m先のコンビニに行くのをあきらめる」一人の車いすユーザーのこんな言葉からWHILLの開発は始まりました。100mというわずかな距離を移動する際にも、社会的な不安や物理的なリスクを感じている人がいる。スマートで機能的なモビリティがあれば、その人らしく、 行動範囲を広げられるのでは。そんな思いから開発は始まりました。私たちが作りたいのは電動車いすではありません。車いすユーザーの人も、そうでない人も乗ることができる、乗ってみたいと思える、まったくあたらしいカテゴリーの 「パーソナルモビリティ」です。
あきらめない人の車いすCOGY
足がご不自由なかたが、自分の足でこぐ、世界初の車いすです。歩行が難しい方でも、どちらかの足が少しでも動かせれば、自分の両足でペダルをこげる可能性があります。人が歩行するときは、脳からの信号が脊髄を介し足を動かしています。しかし、足が不自由な方は、脳からの指令がうまく足に伝わりません。COGYに乗った方の足が動くのは、脳からの指令ではなく、右足を動かしたあとは左足という反射的な指令が、脊髄の「原始的歩行中枢」からでていると考えられます。つまり、片方の足がわずかでも動けば、反射的な指令によって、 もう片方の麻痺していた足が動くというわけです。
撮影協力
武蔵小杉駅前通り商店街振興組合
コアパーク管理運営協議会
生田緑地
川崎市岡本太郎美術館
中野島小学校
株式会社チッタエンタテイメント
丸子山王日枝神社
等々力陸上競技場
川崎市認知症ネットワーク
社会福祉法人はぐるまの会
RUN伴川崎プロジェクト実行委員会
WHILL株式会社
株式会社TESS
一般社団法人認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ
特定非営利活動法人認知症フレンドシップクラブスタッフ
監督/DIRECTOR 田村祥宏 (株式会社イグジットフィルム)
本作は、キャストだけに留まらず、役所の方や一般の市民の方々、我々撮影スタッフまで、本当にさまざまな個性を持った人々が、自分事として主体的に関わり、そして互いを仲間としてリスペクトしながら作り上げました。川崎市の多様性を認める文化がこれから何を作っていくのか、何を育んでいくのか、楽しみでなりません。
撮影クルー/CREW
DIRECTOR / CINEMATOGRAPHER / EDITOR
田村祥宏 (EXIT FILM inc.)
ASSISTANT DIRECTOR
西澤英樹 (EXIT FILM inc.)
COMPOSER
柿本直 ([.que])
STYLIST / MAKEUP ARTIST
クワモトカツヒコ
GAFFER
稲葉俊充、松永太郎邦継、平野礼
公開日
2017年3月3日
お問い合わせ先
川崎市経済労働局イノベーション推進部ウェルフェアイノベーション担当
住所: 〒210-8577 川崎市川崎区宮本町1番地
電話: 044-200-3226
ファクス: 044-200-3920
メールアドレス: 28innova@city.kawasaki.jp
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