感染性胃腸炎にご注意!
- 公開日:
- 更新日:
感染性胃腸炎は、さまざまな病原体により起こります。主な病原体は、細菌、ウイルス、寄生虫ですが、ウイルス性の代表的なものに、ノロウイルス、ロタウイルス、腸管アデノウイルスなどがありますが、冬場はノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒が多く発生する傾向があります。
保育園、学校、高齢者施設等で発生した場合は、集団発生につながることがありますのでご注意ください。
ノロウイルスとは?
- ノロウイルスはヒトの小腸粘膜で増殖するウイルスです。以前はSRSV(小型球形ウイルス)と呼ばれていました。
どうやってノロウイルスに感染するの?
- ヒトから排出されたウイルスが、河川を経て海に流れ込み、カキなどの二枚貝の中腸腺という内臓に取り込まれます。
- ウイルスを取り込んだカキなどの二枚貝を不十分な加熱で食べることにより感染します。
- ノロウイルスに感染したヒトが、用便後手洗いを不十分なまま調理すると、汚染された手を介し食品がウイルスに汚染され、その食品を食べることにより感染する恐れがあります。
- ノロウイルスに感染したヒトのふん便やおう吐物にはウイルスが含まれているので、おう吐物やふん便の処理が不十分だと手やおもちゃ等を介して、人の口からウイルスが取り込まれ感染する恐れがあります。
ノロウイルスに感染すると・・・
- ウイルスが体内に取り込まれてから24~48時間で発症します。(症状がない場合もあります)
- 主な症状は、吐き気、おう吐、下痢、腹痛ですが、発熱は軽度です。
- 通常これらの症状が1~2日続いた後、治癒しますが、体力の弱い乳幼児、高齢者は、脱水症状がおきることがあります。
- ノロウイルスに特効薬やワクチンはありません。水分と栄養補給を充分に行い、脱水や体力の消耗を防ぎましょう。
予防方法は?
- カキなどの二枚貝を調理する場合は、十分に加熱してから食べましょう。
- トイレの後、調理の前、食事の前には、必ず手をよく洗いましょう。
- 手洗いの後、使用するタオル等は清潔なものを使用しましょう。
- ノロウイルス感染症を疑わせるような症状がある人は、調理や食事の準備等の食事に関することは止めましょう。
二次感染を防止するために・・・
- 患者のおう吐物やふん便を処理するときには、使い捨てのマスクと手袋を着用しましょう。
- 汚物中のウイルスが飛び散らないように、ふん便、おう吐物をペーパータオル等で静かに拭き取ります。
- おう吐物やふん便で汚れた衣類等は他の衣類とは分けて洗いましょう。
- おう吐物の処理に使用するものは、可能な限り使い捨てにし、用具など捨てないものは塩素系漂白剤でつけ付け置き洗いしましょう。
- おう吐物などで汚れた床は、塩素系漂白剤を含ませた布等で拭いて消毒しましょう。(ノロウイルスに対するアルコールは効果は不明ですので、塩素系漂白剤を使用しましょう。)
- 汚物の片付けが終わったら、よく手を洗い、うがいをしましょう。
防ごう!ノロウイルスによる二次感染
消毒液の作り方について
- おう吐物などで汚染された場所を処理する際には、適切な濃度で作成した消毒液が必要です。
- 一般家庭等でも適切な消毒液が作成できるよう、作成表を活用しましょう!!
商品によって濃度が違いますので、ご確認の上、ご活用ください。
濃度5%の場合の消毒液の作成法
濃度6%の場合の消毒液作成法
厚生労働省ホームページ(こちらも御活用ください)
関連記事
- ノロウイルスに関するQ&A(随時更新)外部リンク
- (動画)ノロウイルス等の食中毒予防のための適切な手洗い 外部リンク
厚生労働省が作成した手洗い方法に関する動画です。
- 食中毒の原因(細菌以外)外部リンク
ノロウイルスに関する注意喚起のリーフレットや手洗いのリーフレットが掲載されていますのでご活用ください。
川崎市の関連ページ
お問い合わせ先
川崎市健康福祉局保健医療政策部感染症担当
電話: 044-200-2441
コンテンツ番号17436