川崎市届出排出量・移動量集計結果
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国(環境省・経済産業省)は、化学物質排出把握管理促進法(化管法)に基づき、事業者から届出のあった化学物質の排出量・移動量を集計し、また、届出対象外の排出量の推計及び集計を行い、その結果の概要を毎年公表しております。また、届出があった個別事業所のデータについても開示しております。
市は、川崎市域分の届出排出量・移動量の集計を行い、結果の概要を毎年公表しており、PRTR制度の導入により、川崎市域分の届出排出量・移動量は減少傾向です。また、公表により化学物質の排出状況等に関する情報が得られることで、事業者の化学物質の自主的な管理が促進され、市民の化学物質に関する情報の共有及び理解の増進が図られるなどの効果が期待されます。
このページでは、令和4年度実績の川崎市域分の届出排出量・移動量の集計結果について、概要を示します。

1 令和4年度実績の届出集計結果
届出排出量・移動量は計4,452トンで、前年度より302トン減少しました。
川崎市の届出排出量・移動量は全国の届出排出量・移動量の約1.2%にあたります。
届出排出量は813トンで、前年度より30トン増加しました。
届出移動量は3,638トンで、前年度より332トン減少しました。
届出件数 | 排出量[トン/年] | 移動量[トン/年] | 排出・移動量 合計[トン/年] | |
---|---|---|---|---|
川崎市 | 176 | 813 | 3,638 | 4,452 |
神奈川県 | 1,227 | 4,737 | 7,784 | 12,521 |
全国 | 32,209 | 122,313 | 247,081 | 369,395 |

2 川崎市の届出排出量・移動量の経年推移

第一種指定化学物質の排出量・移動量の経年推移


※第一種指定化学物質とは、PRTR制度の対象となる化学物質のことです。具体的には、人や生態系への有害性(オゾン層破壊性を含む)があり、環境中に広く存在する(暴露可能性がある)と認められる物質が指定されています。
※平成22年度実績から、届出対象物質が354物質から462物質に変更されました。
※令和5年度実績から、届出対象物質が515物質に変更されました。

特定第一種指定化学物質の排出量・移動量の経年推移


特定第一種指定化学物質とは、第一種指定化学物質のうち発がん性の懸念が高い物質など、特に重篤な障害をもたらす物質、あるいは強い生態毒性を持ち、難分解性・高蓄積性をもち、動植物の生育に支障を及ぼす可能性が特に高い物質で23物質が指定されています。

3 物質別の届出排出量・移動量
令和4年度実績の川崎市への届出より、排出量・移動量の多かった上位5物質について掲載しています。
なお、届出対象となっている全物質の平成13年度以降の排出量・移動量のデータは下からダウンロードしていただけます。
平成13年度~令和4年度化学物質排出・移動量データのダウンロード

令和4年度 排出量上位5物質
順位 | 物質名 | 排出量[トン/年] | 主な用途 | ||
---|---|---|---|---|---|
大気へ | 公共用水域へ | 排出量合計 | |||
1 | ノルマル-ヘキサン | 207 | 0 | 207 | 溶剤、ガソリン成分等 |
2 | 塩化メチル | 122 | 1 | 123 | 合成原料、溶剤等 |
3 | トルエン | 83 | 0 | 83 | 接着剤溶剤、合成原料、ガソリン成分等 |
4 | キシレン | 66 | 0 | 66 | 塗料溶剤、合成原料、ガソリン成分等 |
5 | ふっ化水素及びその水溶性塩 | 0 | 50 | 50 | 金属等の表面処理剤、代替フロン等 |


令和4年度 移動量上位5物質
順位 | 物質名 | 移動量[トン/年] | 主な用途 | ||
---|---|---|---|---|---|
下水道へ | 廃棄物として | 移動量合計 | |||
1 | アクリル酸2-ヒドロキシエチル | 0 | 780 | 780 | 合成樹脂原料(アクリル樹脂)等 |
2 | キシレン | 0 | 547 | 547 | 塗料溶剤、合成原料、ガソリン成分等 |
3 | マンガン及びその化合物 | 0 | 397 | 397 | 特殊鋼、乾電池等 |
4 | クロム及び三価クロム化合物 | 0 | 281 | 281 | ステンレス鋼、メッキ等 |
5 | スチレン | 0 | 257 | 257 | 合成樹脂原料(ポリスチレン樹脂、合成ゴム、ABS樹脂等) |


4 業種別の届出排出量・移動量
令和4年度実績の川崎市への届出より、排出量・移動量の多かった上位5業種について掲載しています。

令和4年度 排出量上位5業種
順位 | 業種 | 排出量[トン/年] | ||
---|---|---|---|---|
大気へ | 公共用水域へ | 排出量合計 | ||
1 | 化学工業 | 422 | 53 | 475 |
2 | 輸送用機械器具製造業 | 84 | 0 | 84 |
3 | 鉄鋼業 | 19 | 40 | 59 |
4 | 石油製品・石炭製品製造業 | 51 | 2 | 53 |
5 | 下水道業 | 0 | 39 | 39 |


令和4年度 移動量上位5業種
順位 | 業種 | 移動量[トン/年] | ||
---|---|---|---|---|
下水道へ | 廃棄物として | 移動量合計 | ||
1 | 化学工業 | 0 | 2,602 | 2,603 |
2 | 鉄鋼業 | 0 | 674 | 674 |
3 | 金属製品製造業 | 0 | 207 | 207 |
4 | 電気機械器具製造業 | 5 | 31 | 35 |
5 | プラスチック製品製造業 | 0 | 32 | 32 |

お問い合わせ先
川崎市環境局環境対策部地域環境共創課
住所: 〒210-8577 川崎市川崎区宮本町1番地
電話: 044-200-2532
ファクス: 044-200-3921
メールアドレス: 30kyoso@city.kawasaki.jp
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