2-5-(2) 信頼される市立病院の運営
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現状と課題
- 医療技術の進歩や市民の生活水準の向上に伴い、心臓手術や腹腔鏡手術、放射線治療、ICUにおける集中治療などといった高度専門医療の充実や、医療事故防止に向けた安全な医療の提供など、医療や健康に対する市民の意識が高まっていることに対応した、医療の質の向上が大きな課題となっています。
- 患者の人権を尊重し患者本位の医療を進めるという医療制度改革の目的を踏まえて、インフォームドコンセントや診療情報提供を充実し、患者が理解し納得して医療サービスを選択受診できる環境を整える必要があります。
- 市立病院は公的な医療機関として、質の高い継続的な医療サービスを安定的に提供するため、強固な経営基盤を確立するとともに効率的な病院運営を進める必要があります。また、井田病院においては、施設や設備が老朽化しているため、再整備が必要となっています。
施策課題
現状と課題を踏まえ、以下の施策課題に取り組みます。
(1)医療の質及び患者サービスの向上
- 市立病院における医療の質の向上を目的として、医療技術や施設・設備を高機能化し、医療従事者の資質の向上を図るとともに、医療安全対策を推進します。
- 医療需要に対応するため病床管理を効率化し、病床利用率の向上と平均在院日数の短縮を進めるとともに、手術件数や検査件数及び放射線件数の増加を図ります。
- 医療安全対策を推進するとともに、院内感染防止対策を推進します。
- 患者のQOL(生活の質)を高めるとともに、病院利用者の利便性を向上させるために、病院の療養環境を整備し、さらに、継続的な医療の確保、医療資源の効率的利用及び地域医療水準の向上の観点から、地域医療連携を推進し、紹介率及び逆紹介率の向上を図ります。
- 患者待ち時間の短縮、患者が必要とする医療情報の広報活動の推進、接遇サービスの向上、患者プライバシー確保の推進、医療相談や苦情対応の充実に取り組みます。
具体的な事業と事業目標
(2)病院事業の効率的な運営
- 病院事業の経営改善を図るため、2005年度からの公営企業法全部適用を機に、現状の分析を踏まえて、今後の取り組むべき具体的課題とその改善方策を盛り込んだ経営健全化5か年計画を策定し、経営評価システムを稼動させることにより、経営健全化を推進します。
- 市立病院が担うべき役割を明確化するとともに、医療資源の効率的な活用に向けて、それぞれの市立病院が備えている医療機能を病院ごとに集約化・重点化し、機能分担と連携を進めます。
- 川崎病院は、総合的な医療機能を持つ市の基幹病院として、高機能化を進めるとともに、救急医療を充実します。
- 井田病院は、2次救急医療を含む専門的な成人疾患医療を担う病院として機能特化を進め、地域がん診療拠点病院の国の指定をめざして再編整備を行います。
- 多摩病院は、市北部地域の救急医療及び急性期医療を軸とする中核病院として、指定管理者制度を導入し、民間活力を活かした効果的・効率的な運営を行います。
具体的な事業と事業目標
お問い合わせ先
川崎市総務企画局都市政策部企画調整課
住所: 〒210-8577 川崎市川崎区宮本町1番地
電話: 044-200-2550
ファクス: 044-200-0401
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