5-2-(1) 新事業創出のしくみづくり
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現状と課題
- 2001年の事業所・企業統計調査によると、事業所は市の南部に多く立地しており、川崎区、幸区、中原区の南部3区で事業所総数の57.8%を占 めています。近年、事業所数は減少傾向にあり、廃業数が開業数を上まわっている状況の中で、市内産業の活性化のためには、市内企業の新分野進出などを支援 するとともに、起業・創業を促進する必要があります。
- 新たな事業を興し、地域に定着させていくためには、起業の準備段階から事業化段階、発展段階に至るまで、成長段階に応じた効果的な支援を行うことが求められています。
- 市内には、公・民のインキュベート施設が複数立地しているほか、KAST(神奈川科学技術アカデミー)等の技術支援機関をはじめとして、大学や企 業の研究開発機関が多く立地し、技術者、研究者も多く在住しています。豊富な地域資源と人材を活かす地域の産学公ネットワークを強化して、創業や中小企業 の新分野進出を支援する新事業創出のしくみづくりを進めていく必要があります。
施策課題
現状と課題を踏まえ、以下の施策課題に取り組みます。
(1)ベンチャー支援・創業支援
- ベンチャー支援、創業支援、新分野進出支援のための総合的な起業化支援を進め、企業の成長段階に応じたきめ細かい支援策を、効率的・効果的に実施していきます。
- 創業準備段階においては、ビジネスプラン作成や創業支援制度の情報提供等による支援を行います。
- 創業期の起業家やベンチャー、新分野進出をめざす企業に対しては、技術や経営の専門家による相談、企業への専門家派遣等のアドバイス支援を行います。
- 産学連携ニュースレターの発行や技術シーズ提供セミナーの開催を通じて、市内事業者への的確な情報提供に努めます。また、産学公ネットワークの強 化に向けて試作開発研究会を運営し、大学から移転可能な技術と企業が求める技術とのマッチングを行い、企業の新分野進出や創業期の企業の成長を支援しま す。
具体的な事業と事業目標
(2)インキュベーション機能の充実
- 市内には、本市が運営するKBIC(かわさき新産業創造センター)とかわさき夢オフィス創房、神奈川県や本市等の出資によるKSP(かながわサイ エンスパーク)、民間企業が開設したTHINK(テクノハブイノベーション川崎)等、創業期にある企業に対して事業活動用のスペースを提供するインキュ ベート施設が充実しています。こうしたインキュベート施設において、入居企業に対して起業・創業の場の提供を行うだけではなく、新事業創出の中核的支援機 関である川崎市産業振興財団等を活用して、専門家等による経営アドバイス、技術アドバイスなど、日常的な支援体制を整え、経営、資金調達、販路拡大、技術 支援、産学連携などの支援を行っていきます。
- 今後は、民間のインキュベート施設の増強を図るとともに、創業企業や、新分野進出時の技術開発を支援する専門機関や大学、民間研究機関等との産学公ネットワークを強化し、多くの創業や新分野進出を促進していきます。また、発展段階へと成長した企業の市内定着を図ります。
具体的な事業と事業目標
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川崎市総務企画局都市政策部企画調整課
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