4-3-(3) 協働の取組による緑の創出と育成
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現状と課題
- 都市の緑は、ヒートアイランド現象の緩和、環境の保全、良好な都市景観の形成など、さまざまな効用があることから、稠密な市街地を形成する本市で は、新たな緑を創出するとともに、質の高い緑として維持管理することが重要であり、市民・事業者・行政の協働により花と緑を基調とした魅力づくりを図る必 要があります。
- 企業の創意と努力により創出された工場等の緑化地は、地域緑化の推進に大きな役割を果たしていますが、近年、工場等の移転に伴い、緑が失われてしてしまう事態が発生しています。
- 創出された緑については、良好な状態に保つため、各種愛護会等と連携し維持管理に努めていますが、近年では、管理面積の増大などもあり、必ずしも 適切な維持管理ができている状態にはなく、またこれに伴い市民からの苦情・要望が年間5,500件を超えるなど、維持管理に係わる新たなしくみづくりが課 題となっています。
- 市街化が進んでいる本市において、効果的な緑化を図るためには、計画的な緑の骨格・拠点づくりを進めるとともに、市民・事業者主体による緑化の推進と創出された緑の管理運営を展開し、良好な緑の存在を市民が実感できる豊かな環境づくりを進めることが必要です。
施策課題
現状と課題を踏まえ、以下の施策課題に取り組みます。
(1)花と緑のうるおいのあるまちづくりの推進
- 都市緑化をより効果的に展開するため、地域を包括した面的な緑化を進める緑化推進重点地区整備事業や、視覚効果の高い緑化手法を用いて線的な緑を充実させる緑の景観づくり推進事業などを推進します。
- 記念植樹など市民一人ひとりによる緑化運動の取組など、市民が主体となった緑化の推進を図ります。
- 屋上緑化・壁面緑化助成制度の普及啓発に努め、民有地緑化を促進します。
- 創出された事業所等の緑化地の喪失を防ぐため、2004年度に改正したみどりの事業所の推進に関する要綱に基づき、みどりの事業所推進協議会と連携を図りながら、事業所等の緑化を促進するとともに、良好な緑地環境の恒常的な維持保全に向けた取組を推進します。
具体的な事業と事業目標
(2)身近な公園などコミュニティの場づくり
- 地域コミュニティの醸成のために重要な役割を果たしている身近な公園の整備にあたっては、少子・高齢社会への対応と市民との協働による整備を基本的な考え方として、計画的に取り組みます。
- 老朽化した近隣・地区公園の全面再整備により、少子・高齢化に対応した楽しい子育てや憩いの時間を過ごす場、世代間の交流が可能な場づくりを市民 の参画により進めます。2005年度には、桜川公園の再整備を完了し、2006年度から多摩川スーパー堤防計画と連動した御幸公園のリフレッシュ化に取り 組みます。
- 市民健康の森については、構想段階から市民参加で策定した各区の市民健康の森推進計画に基づき、整備を行っており、2007年度までに7区のうち 6区で整備が完了します。今後は、維持管理が主な活動内容となることから、地域に身近な区役所が主体となって、維持管理活動を実践する市民ボランティア組 織の自立と育成を支援します。
- 地域の身近な公園については、地域ニーズに沿った特色のある整備を行うとともに、引き続き街区公園未設置地区の解消に向けた取組を推進します。
具体的な事業と事業目標
(3)市民との協働による身近な緑の育成
- 市民と協働して身近な緑を育成し、公園の活性化及び緑の質の向上を図ります。
- 最も身近な存在である街区公園を地域コミュニティの拠点施設と捉え、樹木剪定や草刈等の管理に加え、公園利用調整等の運営を地域住民との協働で行う管理運営協議会を設置し、市民主体による身近な緑の育成の取組を推進します。
- 公園緑地や特別緑地保全地区等において、さまざまな緑のボランティア活動を行っている団体を効果的に支援する体制として、緑のボランティアセンターを設置します。
具体的な事業と事業目標
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