川崎のソウルフードを脱炭素化!「水素|ノー炭炭メン本舗」プロジェクト始動
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川崎のソウルフード「元祖ニュータンタンメン本舗」を脱炭素化!
「水素|ノー炭(タン)炭(タン)メン本舗」が11月2日「みんなの川崎祭」で限定オープン。
「脱炭素をもっと楽しく」をテーマに学生が発案した「脱炭素ラーメン」を、
三菱化工機・元祖ニュータンタンメン本舗・川崎市が連携して実現!
「水素|ノー炭炭メン本舗プロジェクト」とは?

高津区溝口地区を拠点に、脱炭素の取組を推進する「脱炭素アクションみぞのくち」の活動の一つである「まるっとサステナCAMP」に参加する地元の学生や若者たち「インターン」の皆さんが、今年6月に行われた「脱炭素をもっと身近に感じられる取組」を考えるワークショップで「脱炭素ラーメン」のアイデアを発案しました。
このアイデアに、川崎市で創業90年の歴史を持つ三菱化工機と、「川崎のソウルフード」と言われる元祖ニュータンタンメン本舗が共感し、川崎市と連携して実現に向けて動き出しました。
水素エネルギーでの調理方法は専門機器の設計変更や出力の調整などの課題がありましたが、三菱化工機と協業する企業とともに試行錯誤し、屋外での多量の調理に成功しました。
また、多くの人を惹きつける広報手段、脱炭素に興味を持つ仕掛けなどをテーマに、企業とインターンたちが議論を交わしてきました。
こうして、「CO2を排出しないクリーンなエネルギー“水素”で調理するニュータンタンメン」が実現することになり、プロジェクト名を「水素|ノー炭(タン)炭(タン)メン本舗」とし、11月2日(日)に川崎駅前・市役所通りを会場に行われる「みんなの川崎祭」で出店することを決めました。


ロゴマーク

プロジェクトでは、元祖ニュータンタンメン本舗の公式ロゴマークをアレンジし、新たなロゴマークを制作しました。
本物そっくりのフォントの作成や、周囲の中華風の装飾を、水素分子を示す「H2」にするなど、細かいこだわりも詰まった特別なロゴマークで、元祖ニュータンタンメン本舗が公認するものです。
水素で調理したまぜタンを、11月2日みんなの川崎祭で販売!
「水素|ノー炭炭メン本舗」は、「みんなの川崎祭」のフードエリア(会場:市役所広場)で1日限りの特別出店を行います。
イベント会場に「水素吸蔵合金」と「水素グリル」を設置・展示し、実際にその場で水素エネルギーを使って調理をします。
また、お子様向けに、市内保育園で提供している辛くない「こどもタンタンメン」も、この日限りの特別アレンジで一般販売を行います(こどもタンタンメンは100食限定)。
ご家族みんなで、「川崎のソウルフード」を楽しんでいただけます。さらに、販売に合わせて、インターンによるワークショップの開催や、川崎市の脱炭素の取組PRなどを行います。
販売日時・会場
令和7年11月2日(日)午前11時から午後4時まで ※少雨決行・荒天中止
市役所広場(市役所本庁舎前)
メニュー
こどもタンタンメン 800円
※いずれも予定価格(税込)
※こどもタンタンメンは100食限定(先着順)

連携する企業のご紹介
三菱化工機株式会社
三菱化工機は、1935年に川崎区大川で創立された化学工業機械メーカーです。
プラントや環境設備の建設、水素製造装置の製造などを主業務とし、中でも小型オンサイト水素製造装置(その場で水素をつくる)は業界シェアトップを誇っています。その得意分野を活かして、水素を「ためる・はこぶ」ことができるシステムを開発し、どこでも水素による発電ができる仕組みを作り出しました。
同社では、大川町の工場で、「藻類」を活用したCO2回収技術の開発にも取り組んでおり、エネルギー技術の開発とともに、脱炭素化にも積極的に取り組んでいます。
2025年7月には、自社が持つ環境対応・創エネルギー技術と、共創パートナーが有するノウハウを活用・融合させて、社会課題解決ソリューションやビジネスモデルの創出を目指すプロジェクト「MKK PROJECT by 三菱化工機」を発足しました。今回の取組は、このMKKプロジェクトの一環で実施されます。

元祖ニュータンタンメン本舗
元祖ニュータンタンメン本舗は、1964(昭和39)年、川崎区京町で、創業者の「スタミナが付く料理を」との思いから、中華料理の担々麺をアレンジしたのが始まりで、「ニュータンタンメン」と命名しました。現在は、川崎市を中心に40を超える店舗を展開しています。
今回の取り組みで提供する「まぜタン」は、2016年、サッカーJリーグ「川崎フロンターレ」の試合会場で提供できるメニュー開発で誕生し、現在では店舗でも販売され、人気のメニューとなっているほか、多くの監修商品も人気です。
川崎市とは、市内保育園の給食(おやつ)として「こどもタンタンメン」や、中学校給食として「ニュータンタンメン風春雨スープ(写真)」の開発の監修を行ったほか、市の魅力として広報の連携などを行っています。
「川崎のソウルフード」という言葉は、市民を中心にSNSなどで広まったほか、テレビ番組や雑誌などでも使われるようになったことから定着したといわれていて、川崎市外からも「川崎の名物」として認知されるようになっています。

CO2の削減効果
今回、水素で調理することによるCO2排出量はゼロ となり、プロパンガス調理と比較して約2.5kgの排出量削減となります(三菱化工機と関連会社による実証実験結果をもとに算出。灯油を1リットル燃焼させた際に発生するCO2排出量と同等)。
収益金の使途
みんなの川崎祭で販売した「まぜタン」及び「こどもタンタンメン」の収益金の一部は、川崎市内の子ども食堂等の中間支援団体「特定非営利活動法人かわさきこども食堂ネットワーク」を通じて、市内の子ども食堂等に寄附します。
今後の展開
川崎のカーボンゼロへの取組の推進をさらに市民の皆さんに身近に感じていただくため、今回の取組で生まれた企業・学生・市役所の連携を機に、さまざまな取組を今後も進めていきます。
また、脱炭素に関する事業や取組を行う企業・団体や、川崎の名産品を製造する企業などと連携して、心から「脱炭素」を楽しめる仕組みを、学生たちとともに考えていきます。
脱炭素アクションみぞのくち
川崎市は、令和2年2月に2050年の二酸化炭素(CO2)排出実質ゼロを表明し、同年11月には高津区溝口周辺地域に脱炭素モデル地区「脱炭素アクションみぞのくち」を創設しました。
同地域で脱炭素化に資する身近で先進的な取組を集中的に実施し、その効果や利便性を実感してもらうことで、市民一人ひとりの環境配慮型のライフスタイルへの行動変容促進を促し、脱炭素社会の実現を目指します。

まるっとサステナCAMP


脱炭素アクションみぞのくちに参画する企業や団体が行う脱炭素の取組をもっとまちの人々に知ってもらい、「脱炭素は大変なことではなく楽しくできる」ことをPRする目的で、「まるっとサステナCAMP」が結成されました。
発足は令和5年度。今年は第3期になります。メンバーは「インターン」と呼ばれ、高津区を中心に在住・在学・在勤の学生や若者世代21名が、各企業や団体の脱炭素のアクションを、さまざまなメディアを使ってリポートしていきます。
第3期のキックオフミーティングが6月3日に開催され、集まったインターンは、「脱炭素をどうしたらもっと楽しく取り組めるか」をテーマに、意見を交わしました。その中で出てきたアイデアが「脱炭素ラーメン」でした。このキーワードを考えた田村奈々さんは、大学に通いながらラーメンチェーン店でアルバイト中。その経験から、みんなが大好きなラーメンと脱炭素を組み合わせたら、自然と興味がわくかも、という想いで生み出されました。
みんなの川崎祭
11月2日(日)に開催する「みんなの川崎祭」は、川崎市市制100周年を機に誕生した公共空間を活用した取組で、川崎駅前の市役所通り約500m・6車線を歩行者空間とし、居心地が良くウォーカブルなまちを体験できる共創型フェスティバルです。
今年は、「ほしい未来はみんなでつくる︕」をテーマに掲げ、スポーツ・ダンス・アート・音楽・フードなどの多彩なカルチャーを集めて、子どもから大人まで、観るだけでなく、体験しながら楽しめる“みんな”のお祭りを開催します。
会場の一つである市役所広場では、フードフェスを開催し、「水素|ノー炭(タン)炭(タン)メン本舗」のほか、川崎ゆかりの料理研究家上島亜紀氏が考案したフードの販売や、川崎のクラフトビール、路上に集結したキッチンカーなどが軒を連ねます。

さらに、同時開催される「Colors, Future! Summit 2025」は、“あたらしい自分、川崎ではじまる“をテーマに産官学共創で一緒に話し合い、考え、試み、形にしていく未来志向のイベントです。
トークイベント「カンファレンス」のオープニングセッションでは、三菱化工機が登壇。川崎ブレイブサンダース、川崎市などとともに、未来に向けた挑戦を語ります。

お問い合わせ先
総務企画局シティプロモーション推進室
プロジェクト推進担当
住所: 〒210-8577 川崎市川崎区宮本町1番地
電話:044-200-1215
ファクス:044-200-3915
メールアドレス:17project@city.kawasaki.jp
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