性的マイノリティの人権について
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性的マイノリティについて
性的マイノリティとは、異性以外が恋愛対象になる人や、体の性別と自覚する性別(こころの性)が一致しない人などのことで、LGBT等の方々の総称です。LGBTの「L」はレズビアン(女性同性愛者)、「G」はゲイ(男性同性愛者)、「B」はバイセクシュアル(両性愛者)、「T」はトランスジェンダー(からだとこころの性が一致しない人)です。ただし、これは一つの例示であって、更に細かく分類されることもあり、性のあり方(性的指向や性自認等)はとても多様なものです。また、性的マイノリティの方々は、マイノリティ(=少数派)であるが故に、次のような生きづらさを抱えています。
● 性的マイノリティであることを周囲に知られることで、職場・学校・地域などの社会生活において、偏見や差別、ハラスメントに遭ってしまう。
● 性的マイノリティであることを明らかにしていないにもかかわらず、自分の意志に反して勝手に暴露(アウティング)されることがある。
このように、性のあり方に起因する生きづらさは、状況によっては当事者を自殺に追い込みかねないほどの深刻な人権課題となっています。
性にはいろいろな形があります
性のあり方は多様であり、グラデーションのように混ざり合っています。
多様な性があることを認識し、一人ひとりの性のあり方を尊重していくことが大切です。
カミングアウトとアウティング
「カミングアウト」は、自分の性のあり方を人に伝えることです。必ずしなければいけないものではなく、するかしないかは本人の選択です。もしカミングアウトされたら、大切なことを伝えてくれたと受け止めて、否定せずに話を聞きましょう。
また、本人の許可なく、性のあり方を他の人に伝えることを、「アウティング」と言い、これは重大な人権侵害です。相手が伝えてくれたことでも、他の人に(家族や親しい間柄でも)知られたくないかもしれません。誰に伝えているか、必ず本人に確認しましょう。
もし、カミングアウトされたら
(1)相手の気持ちを受け止める。
「話してくれてありがとう」
→信頼して打ち明けてくれたことに対して、感謝の言葉を添えましょう。
(2)誰が知っているか、確認する。
「このことを知っているのは、私のほかにいますか?」
→(3)以降の対応を行う上でも、必要な確認です。
(3)本人の希望を確認する。
「私にできることはありますか?」
→聞いてほしいだけかもしれませんし、何か希望があるかもしれません。
(4)情報を伝える範囲は、本人が選択できるようにする。
「○○のメンバーには、伝えてよいですか?」
→本人は、情報を伝えることを望んでいないかもしれません。
(5)他者に情報を伝える時は、本人の同意を必ず得る。
「△△には××の対応のために共有したいのですが、伝えてもよいですか?」
→本人の同意のない情報伝達は「アウティング」となり、重大な人権侵害です。
(6)本人の意思を尊重し、必要以上に介入しない
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