ダニ・蚊による感染症に気をつけましょう!!
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草地ではダニが媒介する感染症に注意しましょう。
野外に生息するマダニ類やツツガムシ類は、動物の体液を吸って生活しており、人が野外作業や農作業、レジャー等で、これらのダニの生息場所に立ち入ると、ダニに咬まれることがあります。ダニがウイルスや細菌などの病原体を保有している場合、咬まれた人が病気を発症することがあり、国内では日本紅斑熱やつつが虫病、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)などの発生が認められています。
これらの感染症にかからないためには、野外でダニに咬まれないようにすることが重要です。また、野外でダニに咬まれ、数日後に発熱等の症状が認められた場合は、速やかに医療機関を受診してください。
マダニ類について
「マダニ」は、食品等に発生する「コナダニ」や、衣類や寝具に発生する「ヒョウダニ」などの家庭内に生息するダニとは種類が異なります。
マダニは、固い外皮に覆われた比較的大型(吸血前で3~4mm)のダニで、主に森林や草地などの屋外に生息しています。
マダニ類に咬まれないように注意しましょう。
- マダニは、主に草むらや藪・森林にいます。このような場所で長時間地面に直接寝転んだり、座ったりするのは止めましょう。
- 草むらなどに入るときは、長袖、長ズボン、手袋、長靴等を着用し、肌が露出しないようにしましょう。
また、色の薄い服はくっついたダニを見つけやすくなります。 - 肌の露出部分や服にはDEET(ディート)などの有効成分が含まれた虫除け剤を使用しましょう。
虫除け剤は皮膚の露出部(特に頭皮や足指)や、衣服の上から使います。(ただし、目、口、耳、傷がある部位、皮膚が過敏な部位には使用しないようにしましょう。乳幼児、小児に使用する場合は注意が必要です。説明書の注意書に沿って使用してください。) - 帰宅後はすぐ入浴し、体をよく洗い、新しい服に着替えましょう。
また、着ていた服はすぐに洗濯するか屋外で天日干ししましょう。
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国立感染症研究所昆虫医科学部作成のマダニ対策の紹介ページです。
もしマダニ類に咬まれたら
マダニ類の多くは、人や動物に取り付くと、皮膚にしっかりと口器を突き刺し、長時間(数日から、長いもので10日間)吸血します。無理に引き抜こうとすると、マダニの一部が皮膚内に残ることがあり、病原体が含まれるダニの体液が人体内に入ってしまう可能性があります。吸血中のマダニに気が付いた際は、潰さないよう気を付け、可能な限り病院で処置してもらいましょう。
また、マダニに咬まれた後に、発熱等の症状が認められた場合は、早めに医療機関を受診してください。
海外へ行く際には、蚊が媒介する感染症にも注意!
世界的に蚊が媒介する感染症は多く発生しており(デング熱、チクングニア熱、マラリア等)、特に熱帯・亜熱帯地域で流行しています。日本国内ではこれまで流行したことのないものがほとんどですが、輸入例として海外での感染が疑われる事例は毎年複数報告されています。
蚊が媒介する病気を予防するには、蚊に刺されないようにすることが重要です。
流行地域へ行かれる際は、蚊のいそうな場所にはなるべく近づかないようにしましょう。また、長袖・長ズボンの着用で肌の露出を少なくし、虫よけスプレーや蚊取り線香などの対策を行いましょう。
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海外の国や地域別で、現在注意すべき感染症が調べられます。
お問い合わせ先
川崎市健康福祉局保健医療政策部
電話: 044-200-2441
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