子どもが置かれている状況
- 公開日:
- 更新日:

2-3-(1)家庭内での体罰
- 家庭内での体罰(親からたたかれたこと)について子どもは「よくある」(9.7%)、「ときどきある」(27.9%)と合計で4割近くに達している。それに対しておとなもまた、「よくある」(2.0%)、「ときどきある」(24.7%)と3割近くが体罰を行っていると回答している。
- 体罰を行った理由としては、「悪いことをしたから」(49.1%)、「しつけ」(45.1%)、「言葉でいっても分からない」(43.4%)が高い数値を示している。
- 体罰に対する評価については、子どももおとなも回答傾向がほぼ同様である。体罰否定(あってはならない)は子ども25.2%、おとな23.1%であるのに対して、体罰肯定(子どもが悪い場合は体罰できたえるべき)は子ども7.5%、おとな7.6%となっている。それに対して職員は家庭内での体罰について、肯定するのは2.5%に過ぎず、体罰否定が42.3%となっている。



2-3-(2)子どもが安心して相談できる場所
- いじめられたり暴力をふるわれたてつらい思いをしたときに学校などの生活の場に安心して相談できる場所が「ある」と回答した子どもは37.4%、「ない」と回答した子どもは24.6%であった。おとなの回答では「あると思う」が14.8%に過ぎず、おとなが考えているほど状況が深刻であるわけではないが、四分の一の子どもにとって相談できる場所がないことが示されている。また条例を知っている層では、子どももおとなも相談できる場所が「ある」と回答する割合が高い(子ども44.1%、おとな21.9%)傾向が見られる。



2-3-(3)安心してくつろげる場所
- 子どもにとってホッとでき安心してくつろげる場所の有無について、子どもは「ある」と回答した割合が94.5%に達するのに対して、「あると思う」職員が82.2%、おとなは77.0%と低い数値を示している。また子どものないおとなは70.4%に留まっている。
- 具体的な場所については、「自分の家」と回答した割合がいずれの層でも9割前後になっている。それ以外の場所については、おとなが「学校」を低く評価している(15.8%)のに対して、子どもは29.3%が評価しており、職員は38.7%に達している。また、「こども文化センター・市民館・図書館など」については職員が25.3%評価しているのに対して、子ども全体では5.7%しか回答しておらず、特に高校生年代では2.7%に留まる。



2-3-(4)相談相手の有無
- 話したいことを何でも話せる人が身近に「いる」という回答は、子どもで82.0%となっており、「いない」と回答したのは17.1%となっている。
- 具体的な相手としては、おとな(83.6%)と職員(82.1%)が「親」を最も高く評価しているのに対して、子どもは「友人」(81.7%)を一番に挙げ、「親」を挙げた回答は55.3%に留まっている。またおとな(40.1%)と職員(45.6%)が「兄弟・姉妹」を評価しているが、子どもは26.9%に留まっている。なお、「学校の先生」を挙げた職員は28.9%に達しているが、子どもでは12.4%、おとなでは8.1%に留まっている。親と職員は自らが相談相手であるという自負(自己評価)と子どもからの評価のずれが大きい。



2-3-(5)周囲からの愛情
子どもの中でまわりの人から大切にされていると「感じている」のは、36.4%、「やや感じている」(40.2%)を含めて四分の三程度の子どもが愛情を多少なりとも感じている一方、「感じていない」子どもも3.8%存在し、「あまり感じていない」(17.3%)を含めて2割以上の子どもが愛情を感じていないと回答している。


2-3-(6)友人との遊び
- 地域で友達と一緒に遊んだり、スポーツをしたり「している」という回答は小学生年代では69.9%なのに対して、中学生年代で51.8%、高校生年代では27.6%に留まっている。逆に「していない」という回答は小学生年代で4.5%なのに対して、中学生年代で13.3%、高校生年代では28.2%に達している。


2-3-(7)子どもの現在の地域での生活への満足度
- おとなと職員に対して、子どもが現在の地域での生活に満足していると思うか尋ねた項目では、「思う」「やや思う」と回答したおとな(61.1%)と職員(60.1%)が6割を超えている。


2-3-(8)つらい体験の有無
- 子どもの中で「つらくてどうしようもないことを人から言われたり、されたりした」体験が「ある」と回答したのは39.3%であり、その原因として「友達から、たたかれたり、いじめられたり、心を傷つけられる言葉を言われたこと」を挙げたのが71.0%、「家族から、たたかれたり、心を傷つけられる言葉を言われたこと」を挙げたのが26.2%、「学校の先生から、たたかれたり、心を傷つけられる言葉を言われたこと」を挙げたのが14.1%となっている。さらにその対応としては「解決を図った(他の人に相談してやめてもらおうとした)」のが21.5%に留まり、「自分自身がしっかりしなければいけないと思って我慢した」のが34.9%、「対応しなかった(誰にも相談できなくて、つらいままだった)」が21.0%となっている。
- 職員では84.0%が子どもたちはつらい体験を有していると考えているのに対して、おとな全体では55.1%、特に子どものいるおとなの場合43.0%に過ぎない。


お問い合わせ先
川崎市こども未来局青少年支援室
住所: 〒210-8577 川崎市川崎区宮本町1番地
電話: 044-200-2688
ファクス: 044-200-3931
メールアドレス: 45sien@city.kawasaki.jp
コンテンツ番号3355
