2 子どもの参加に関する検証のプロセス (4) 市民との対話(2003(平成15)年3月29日)
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1 広報
委員:子どもの意見表明・参加についての御意見は?
市民:子どもの参加には、おとなへの啓発普及が大切だ。
これから親になる人や乳幼児のいる人へ広報すべきと考える。
子ども会議のワークショップでは、おとなの目の高さに合わせた広報、例えば駅の時刻表の余白などにキャッチフレーズを入れればいいとの意見があった。
子どもの参加で良くなった事例を啓発に使う。
授業参観で権利学習を取り上げれば、保護者にも広報できる。

2 川崎市子ども会議
委員:ファシリテーターについては?
市民:子ども会議や夢共和国の活動が活発なのは、ファシリテーターがゲーム感覚を取り入れて上手に子どもを楽しませたから。楽しければ子どもはどんなに忙しくても参加する。
ファシリテーターが必要なのは、多くの子どもが増える身近な地域での活動。

3 川崎市子ども夢パーク
委員:川崎市子ども夢パークについて参加しにくい子どもへの配慮は?
市民:夢パークは要だが、参加できない子どもの声を聞くことも大事だ。例えば障がいのある子どもも地域の中で共生できるように、「配慮」が「排除」にならないようにしてほしい。

4 学校教育推進会議
委員:学校教育推進会議については?
市民:おとなの構成メンバーが問題だと感じている。町会長や団体の長など学校側が頼りにする人ばかりで、高齢者すぎて疑問をもっている。
内容もおとなへの学校の教育目標や運営方針の説明に時間が割かれて、子どもがいることがアリバイづくりになっている。
委員:参加している子どもが不利益を受けることがないようにする配慮については?
市民:中・高校生に、権利のことを言っても内申書とは別のことだと明確に伝える必要がある。
うまく機能している学校は、校長が教育委員会の子どもの権利や人権の担当部署を経験している。
委員:伝達・広報については?
市民:報告が簡単すぎる。議事録を出してほしい。

5 条例上の育ち・学ぶ施設
委員:学校での子どもの参加についての学習研修は?
市民:子どもの権利全般の学習ではなく、子どもの参加する権利に関する学習の実態が見えない。
権利を頭で理解しても、異なる感情を持った場合に支援するおとなを準備する必要があると考える。
研修(権利学習)について、外注という方法もある。
委員:権利学習の効果は?
市民:地域で活動するおとなへ拡大する。
おとなの知識によって子どもの権利についての解釈も違ってしまい、子どもにきちんと伝わらない場合がある。子どももきちんと学んでほしい。
家庭教育学級で子どもの権利では親は集まらない。
委員:地域全体での児童養護施設の子どもへの支援は?
市民:児童養護施設におけるこどもの意見表明のためには、第三者機関が必要だ。同時に地域に開かれたものにする必要がある。
委員:保育園の運営へ子どもが参加することについては?
市民:保護者がいつでも子どもの代弁者を意識しているわけではないと思う。

6 その他
委員:子どもが参加することについての効果測定のしくみは?
市民:数値的な評価だけではなく、質的評価の指標も必要だと思う。
委員:子どもが参加をするための情報やスキルの提供については?
市民:子どもの参加を推進する前提として子どもの成長発達にあわせた情報やスキルを準備しておくことが必要である。(子ども用公式ホームページ作成、公募委員の年齢引き下げ)
委員:子どもの参加の段階の明示と評価は?
市民:評価の1つとしてよくいわれる参加の段階説などを使用して、計画段階の結果としてその段階になったかを標記し、その理由を考える。
委員:子どもの権利、子どもの参加の概念・意義の明確かについては?
市民:評価票には「子どもの権利とは何か」というところからの説明がほしかった。
自分の子どもの学校の状況と比較するための具体的なデータがほしい。
生徒会や児童会に子どもが参加しないのは、楽しさが見えないから。子どもは楽しければどんなときでも参加する。(学校への参加)
意見表明しにくい子どもの周辺にいるおとなが条約・条例の子ども観が持つ必要がある。
委員:参加している子どもが固定化しているのでは?
市民:参加する子どもが固定化して、忙しくなっているので、行政が年間計画を公表する必要がある。
家庭教育学級をPTAで機能させるためには行政の支援が必要だと思う。それとうまく機能している例を困っているところに知らせる。
お問い合わせ先
川崎市こども未来局青少年支援室
住所: 〒210-8577 川崎市川崎区宮本町1番地
電話: 044-200-2688
ファクス: 044-200-3931
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