1-4-(2) 地域の生活基盤となる道路整備
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現状と課題
- 道路は市民に最も密接した地域の生活基盤であり、拠点へのアクセスを受け持つだけでなく、安全性、快適性などの役割を担う身近な都市基盤施設の一つです。
- しかしながら、近年交通事故の発生件数は増大し、生活道路の大部分を占める幅員9m未満の道路での死亡事故が多いのが現状です。このため、市民の安全で安心な歩行空間の確保と交通事故の削減をめざした総合的な安全対策が求められています。
- さらに、人と車の移動空間を提供するだけでなく、景観形成、環境、防災対策、コミュニティ形成の場などさまざまな機能も求められていることから、地域のニーズを的確に把握し、地域の特性に応じた道路整備が必要となっています。
- 一方では、管理施設の増加とあわせて、高度成長期に集中して建設された橋りょうなどの道路施設の更新時期も間近に迫っており、維持管理費の増大が予想されることから、今後も市民の安全性や快適性を確保するための効率的維持管理手法の確立が必要となっています。
施策課題
現状と課題を踏まえ、以下の施策課題に取り組みます。
(1)安全で安心な道づくり
- 住宅地内などの生活道路について、自動車の円滑な通行に重点を置いてきた道路整備から、人の安全・快適化へと軸足を移し、相互の適正なバランスのもと計画的な整備を行うことにより、安全性と利便性の効果が市民に実感できるような取組を進めます。こうした事業を実施する際には、地域の課題を的確に反映させるため、計画段階から市民との協働による事業推進を図ります。
- 交通事故発生割合の高い地区をあんしん歩行エリアに指定し、2007年までに交通安全対策(横断防止柵、カーブミラー、交差点のカラー化等)や速度抑制、路側帯の設置、段差の解消などを総合的に進め、警察との協調により、エリア内の死傷事故の2~3割削減をめざします。
※指定エリア観音地区、富士見公園地区、戸手地区、武蔵小杉駅周辺地区、溝口駅周辺地区、宮前平駅周辺地区、登戸駅周辺地区、新百合ヶ丘駅周辺地区計8か所
具体的な事業と事業目標
(2)地域特性に応じた快適な道路整備
- 地域特性や多様な市民ニーズに対応した道路整備を進め、より便利で利用しやすい道路環境を創出するために、市民が生活する上で日常の生活物資等を求める生活拠点へのアクセスなど、多様な機能に対応する道路と橋りょうの整備を推進します。
- 都市環境・住環境の向上を目的として、植樹帯の設置や災害時の緊急輸送路の確保、良好な景観や街なみ形成、バリアフリー化の推進に大きく寄与する電線類の地中化を、その地域の特性に応じて進めていきます。
- 貨物自動車の大型化や自動車交通量の増加に伴い、道路交通騒音等の対策が求められていることから、低騒音舗装の敷設などを推進します。
具体的な事業と事業目標
(3)身近な道路の維持管理
- 市民生活に欠かすことのできない生活基盤である道路や橋りょう等の道路施設を常に良好な状態に保つとともに、管理施設の増加などの影響を受けて、今後も増大する維持管理費の抑制と平準化を図るため、より効率的で効果的な管理手法の確立に向け、計画的な維持管理基準の策定など経営的視点に立った施策展開を検討します。また、生活道路などの状況を的確に把握し、地域にとってより身近な区役所を拠点に対応を図ります。
- 屋外広告物法の改正を踏まえて、路上違反広告物除却業務の強化を図り、道路の安全管理を進めます。解消に努めます。
具体的な事業と事業目標
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