1-4-(3) バス輸送サービスの充実
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現状と課題
- 地域における高齢者の増加や市民活動の活発化などから、円滑な日常交通手段の確保が一層求められています。
- 高齢者や女性の運転免許普及率や自動車の保有台数の増加、ドア・ツー・ドアの利便性などから、自動車の利用率が年々上昇し、特に高齢者の増加率が高い状況となっています。
- バス交通は、自動車交通に比べ環境負荷が低いことや安全性が高いことなどから、今後も地域社会における主要な交通機関として期待されますが、その利用率や利用する人も年々減少する傾向にあります。
- 地域における高齢者の増加や環境への配慮などから、バス利用を促進する必要がありますが、そのためには定時性の確保や、バス運行情報の的確な提供、混雑時の優先走行など公共交通機関としての優位性の確保など、利用者の立場に立った輸送サービスの向上が必要となっています。
- 市バス事業については、バス利用者の減少などから厳しい経営状況におかれており、利用者の利便性向上など利用環境の改善により、バス利用の促進と経営の健全性向上に向け、一層の取組が必要となっています。
施策課題
現状と課題を踏まえ、以下の施策課題に取り組みます。
(1)市バス事業の効率的な経営とサービスの向上
- 市バスの乗車人員は、1972年度の6,522万人をピークに、2003年度では3,527万人まで減少し、ピーク時の約54%まで落ち込んでおり、経営の健全化が強く求められています。こうした中、公営バスとして市民の大切な足を確保するため、バス事業経営問題検討会の答申を踏まえて策定した、経営改善と利用者サービスの向上を柱とする経営健全化計画に基づき、市バス路線の運行委託や給与水準の見直しなど抜本的な経営改善策に取り組みます。
- 安全運行を第一に、乗務員の接遇態度をなお一層改善するとともに、法令遵守や定時性の確保を最優先に、利用者サービスの向上を図ります。さらに、快適なバス輸送サービスの充実のため、バス運行情報提供システムやICカード乗車券の導入、ノンステップバスや低公害バスの導入、バス停留所の改善などを計画的に推進します。
具体的な事業と事業目標
(2)バス交通の利便性向上
- 高齢者や障害者など誰もが利用しやすいバス交通環境を整備するために、低床バスの導入などバリアフリー化に向けた民間事業者の取組を支援します。
- 交通渋滞が多い市街地において、バス交通を優先して通行させる公共車両優先システム(PTPS)の運用や、運行情報提供システムの導入、ICカードを使用した鉄道とバスの相互利用に向けた検討を支援し、利用しやすいバス交通に向けた改善を促進するとともに、自動車交通への過度の依存を抑制し交通渋滞の緩和や環境負荷の低減をめざします。
具体的な事業と事業目標
お問い合わせ先
川崎市総務企画局都市政策部企画調整課
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