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「深瀬家長屋門」を市重要歴史記念物に指定

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 教育委員会では、平成29年6月30日付で、「深瀬家長屋門(ふかせけながやもん)」(幸区南加瀬3-13-25)を新たに川崎市重要歴史記念物に指定しました。

深瀬家長屋門

 これにより、川崎市指定の文化財件数は112件となりました。川崎市内では個人所有の建造物が川崎市重要歴史記念物に指定されるのは本件が2件目で、安藤家長屋門(平成24年11月27日指定)以来、5年ぶりとなります。

 

深瀬家長屋門の概要

名称

深瀬家長屋門 1棟

構造及び規模

木造平屋建(中2階あり)、寄棟造(よせむねづくり)、桟瓦葺(さんがわらぶき)、

桁行15.550m(51.32尺)、梁行3.675m(12.13尺)

建築年代

18世紀末~19世紀前半と推定

所有者

個人

所在地

川崎市幸区南加瀬3丁目13番25号

指定区分

川崎市重要歴史記念物(建造物)

文化財的価値

  深瀬家は、江戸時代初期まで遡る旧家で現当主が15代にあたります。深瀬家所蔵文書(川崎市市民ミュージアムに寄託)において、江戸時代中期~末期において7代(享保15年・1730年)~10代(弘化2年・1845年)の4世代にわたって南加瀬村名主を務めたことが確認できる有力な旧家です。深瀬家の言い伝えでは、享保7年(1722年)に長屋門は建築されたとあります。

 昭和62年には、屋根形式が藁葺から桟瓦葺に変更されるとともに、建物の不同沈下を是正し、破損の著しい土台・床組は取り替え、それ以外の木部は破損部を繕い、西室背面の後設下屋を撤去し中央出入口を復原的に整えるなど大掛かりな修理が行われましたが、この修理は深瀬家長屋門の文化財的価値を尊重した保存修理であり、当初部材と形式が良好に継承されております。

 深瀬家長屋門は、建築当初の部材と構造形式をよく留めていることや、中央扉部に当初の意匠を残していること、所有者が継承されていることや創建当初の建築形式がほぼ判明していることから、川崎市内に建築された近世名主住宅長屋門の実態を伝える建築として貴重な存在です。

お願い

 深瀬家長屋門は、個人の住宅に付属する建造物であり、内部の見学などには対応しておりません。外観をご覧になる際でも、住人や近隣の御宅のご迷惑にならぬよう、くれぐれもご注意ください。

お問い合わせ先

川崎市教育委員会事務局生涯学習部文化財課

〒210-0004 川崎市川崎区宮本町6番地

電話: 044-200-3305

ファクス: 044-200-3756

メールアドレス: 88bunka@city.kawasaki.jp

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