対象化学物質の解釈について

　対象化学物質の中には、次の物質のように解釈がわかりにくい物質があります。ここでは、平成12年2月9日に開催した国の中央環境審議会第21回環境保健部会／化学品審議会第3回安全対策部会合同会合の議事録をもとに、説明を加えました。

　亜鉛化合物のうち、塩化亜鉛のように水溶性（常温で中性の水に対して、1質量％以上溶解）の物質が対象となります。単体の亜鉛（金属）は、対象外です。

　銅イオンが生態毒性の原因であることから、銅化合物（銅塩）のうち、塩化銅のように水溶性（常温で中性の水に対して、1質量％以上溶解）の物質が対象となります。単体の銅（金属）は、対象外です。また、錯塩は、水中で銅イオンを生成しないので対象外です。

　シアン酸ナトリウム等のシアン酸塩は、シアンイオンを生成せず、シアン化合物と全く別の毒性を示すので、錯塩と同様に対象外です。有機シアンも対象外です。

　毒性が、ふっ素イオンにあるので、ふっ化水素の塩のうち、ふっ化ナトリウムのように水溶性（常温で中性の水に対して、1質量％以上溶解）の物質が対象となります。F2、SF6、BF3、NF3などは、フッ化水素の塩ではないので対象外です。