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中東呼吸器症候群(MERS)について 2/3(テキスト情報)

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2015年6月24日

(1) 発生国へ渡航して不安を感じている方へ・・・

 韓国は気の毒だと思いますが、中東から帰ってきた方が、中東から帰ってきたということを伝えずに、症状があるからということで複数の病院を受診したため、最初の感染につながりました。

 また、病院の中での感染対策として、肺炎がある方に接するときはマスクをするとか手袋をするといった、医療関係者の中で言われている標準予防策という基本的で大切なところに不具合がありました。こういったさまざまな条件が重なって、韓国では感染が拡がってしまったと考えられます。

 しかし、韓国でも拡がっているのは病院の中で、地下鉄に乗ったり、買い物をしていて健康な人が感染した例は全くありません。また、重症化した方も、もともと腎臓が悪いとか糖尿病が治っていないとか癌の治療中であるとか、いわゆる基礎疾患を持った方々で、もともと健康な方が、感染して急に悪くなるというような例は出ていません。

 

(2) MERSはどこで発生しているの?日本は大丈夫??

 最初に発生したのは中東なので、サウジアラビアなどを中心として発生がみられています。

 中東で感染した方が、症状が無いうちに外国に行ったり、治療のために外国へ行ったらMERSだったということで、ヨーロッパの国々やアメリカでも発生がみられています。

 アジアでも、今回の韓国以外に、マレーシアやフィリピン、最近ではタイでも見つかっていますので、「日本は絶対大丈夫」というのは安心し過ぎでしょう。症状が無い状態で日本に入ってくることはあり得ます。

 そのため、そういった方が入ってきた時のために、医療関係者や保健所は、十分に注意しなければなりません。具体的には、疑われる患者さんをどこの病院に受診させ、治療を受けてもらうのが良いか、また家族や友人に感染させないためにはどうしたら良いかを考えています。これは以前からやっていることですが、この機会をきっかけにさらに強化をしています。

 心配な方は保健所に相談をするということが大事ですが、韓国や中東に行って帰ってきて、症状も何もない人は全く心配する必要はありません。また、普通の生活をしている人も問題はありません。症状が無いけど、心配であるというのは心配のし過ぎだと言えるしょう。

 しかし、この病気はラクダが由来だと考えられているので、中東でラクダに乗って帰ってきた、ラクダが多くいる場所に見学に行った、患者が出た病院にお見舞いや治療のために訪問した、という人が2週間以内に症状が出たという場合は保健所に相談してください。保健所で診察をするわけではありませんが、どこの病院に行った方がいいかアドバイスができます。これが見逃さないために重要なことです。

 

(3) なぜ、韓国ではこんなに流行してしまった?

 多数の病院が関係していますが、病院という枠の外で感染が拡大した例や、病院とは全く関係ない場所(学校、デパート、コンサート等)で感染した例は現時点ではなく、韓国でも普通に生活している人は感染していません。病院の中に問題があったと思いますが、病院には大勢の患者さんがいるので、「何の病気かわからない」という状況で感染が拡がってしまったのでしょう。

 韓国の初発例は中東へ行ったというヒントが医師に伝わっていませんでした。

 保健所、医療機関、研究所等が一生懸命注意をしていても、患者さんから「中東へ行っていた」「ラクダに乗った」「病院にお見舞いに行った」といったヒントを提供してもらわないと気付くのは難しいです。そういったヒントを伝えてもらえれば、「それは気を付けた方が良い」「それなら大丈夫」といった説明ができます。

 こういった協力をしていただくことで早く治療を始められますし、友達等に拡げないためにも非常に重要なことですので、ぜひ協力をお願いします。

 また、患者さん自身がハイリスクな行動を知り、リスクのある行動を避けるということが重要です。

 

(4) 渡航先では何に気を付けたらよい?

 流行国といっても発生している場所は限られていますので、普通に買い物等をする程度の行動は、問題ないと思います。

 しかし、用事がないのに病院に行ってみたり、原因として考えられているヒトコブラクダに乗ってみたり、ヒトコブラクダを飼養している場所へ行き触ったりという行動は避けた方が良いでしょう。

 普通の生活や仕事をし、元気な人とともに遊びに行くのであれば問題はないと思います。

 

(5) 帰国したあとに、仕事や学校に行っても大丈夫?

 韓国の中でも、通常の生活をしていて感染している例はありませんので、中東や韓国に行ったような方であっても通常の行動をとって帰国した人は心配が無いでしょう。

 渡航先で発熱等をして病院に行ったり、ラクダに乗ったり、患者の疑いがあるような方との接触が無い方であれば、通常の病院で治療等を受けてもかまわないでしょう。

 しかし、リスクのある行動をとった人が2週間以内に発熱や咳、息苦しいといった症状が出た場 合には保健所に連絡をし、受診すべき医療機関について相談してほしいです。

 渡航先でハイリスクな行動があったかどうかということが重要になります。

 

(6) 帰国して発熱したときはどうしたらよいですか?

 発熱は疲れた時に出ることもあるので、ただ発熱したというだけであれば問題ないでしょう。しかし、リスクのある行動である「病院に行った」「お見舞いに行った」「中東でラクダに乗った」「ラクダのミルクを飲んだ」「調理が不完全であるラクダの肉を食べた」といった行動をした方は保健所に相談をしてください。

 川崎市内にもハイリスクな行動歴のある患者さんを診ることができる医療機関がいくつかありますので、そこへの受診を勧めることになるでしょう。

 しかし、何もリスクのある行動がなく「韓国に行って熱が出た」というだけの方が指定の医療機関を受診してしまうと、その医療機関がパンクし、本当に疑いがある患者を診ることができなくなってしまいますので、そのようなことにはならないよう協力をお願いします。

 リスクのある行動をとった人は、保健所に相談し、しかるべき医療機関を受診してください。

 

(7) MERSじゃないってことを検査で証明してもらえる?

 MERSに感染した方が他人にうつすことができるのは症状がある時だけです。症状があるときは、鼻やのど、痰などからウイルスを見つけることができますが、症状が無い人は検査をしても見つけることができません。

 そのため、中東や韓国から帰国し、症状が出ていない人について検査をしても、陽性になりようがないです。

 検査の実施自体は、川崎市内であればこの健康安全研究所でできます。MERSのウイルスが発見された頃から検査ができるようにしています。

 しかし、検査は、保健所で検査を受けるとか、研究所で検査を受けるというわけではなく、医療機関を受診してもらい「検査の必要がある」とされた例だけになります。

 そのためまず保健所に相談し、病院へ行った方が良いかというアドバイスを受け、それから医療機関にいき、必要なら検査を受けるという流れになります。

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川崎市 健康福祉局保健所感染症対策課 健康危機管理担当

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