中南米を中心に流行している「ジカウイルス感染症」について
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中南米を中心として流行しているジカウイルス感染症は、症状は軽く、比較的予後は良いと言われていますが、妊娠している方が感染すると、胎児に影響が及ぶことが示唆されています。
国立感染症研究所が「ジカウイルス感染症のリスクアセスメント」を更新し、
- 妊婦がジカウイルスに感染すると胎内感染により出生児や胎児に小頭症等の先天異常を引き起こすことがある
- 可能な限り妊婦及び妊娠の可能性のある人の流行地への渡航は控えること
等が提言されています。
妊婦や妊娠の可能性がある方は流行地域への渡航を控えましょう。
やむを得ず渡航される場合には、主治医とよく相談の上、予防(防蚊)対策を厳密に講じましょう。
胎児への影響の他、神経症状(ギランバレー症候群)との関連も明らかにされました。妊婦以外の方も渡航する際は、予防対策を十分に行いましょう。
帰国した方へ
国内での流行を防ぐために、次の点に御協力ください。
- 蚊の活動期(5月~10月頃)において、ジカウイルス感染症流行地から帰国した際は、症状の有無に関わらず帰国日から2週間程度は特に注意を払って忌避剤の使用など蚊に刺されないための対策を行う
- 輸血による感染伝播を予防するため、海外からの帰国日から4週間以内の献血自粛を遵守する
- 流行地から帰国した男女は、ジカウイルス感染症の発症の有無に関わらず、一定期間(※)(パートナーが妊婦の場合は妊娠期間中)は性行為を行う際にコンドームを使用するか、性行為を控える
※期間については、ジカウイルス感染症のリスクアセスメント 第10版外部リンクにて最新情報をご確認ください。
また、すべての蚊がジカウイルスを保有しているわけではないので、流行地域で蚊に刺されたことだけで過度に心配する必要はありませんが、心配なことや発熱等の症状のある方は、かかりつけの医療機関に御相談ください。
その他相談したいこと等がある方は、お住まいの区の区役所衛生課に御相談ください。
蚊に刺されないための対策
- 長そで・長ズボンを着用し、肌の露出を少なくしましょう。
- 茂み等の蚊の多い場所には、なるべく近づかないようにしましょう。
- 虫よけスプレーや蚊取り線香などを活用しましょう。
虫よけスプレー使用時の注意
- 「ディート(DEET)」という成分が含まれるものを使用しましょう。
- 塗りムラがあるとその部分を刺されます。噴霧だけでなく、塗り伸ばす等、まんべんなく使用しましょう。
- 露出部分の塗り忘れが無いようにしましょう。(耳等の小さな露出部分が忘れられがちです。)
- 使用時には、必ず用法用量を守りましょう。
蚊の対策の詳細については、次のホームページも御参考ください。
川崎市における対策
川崎市では、毎年蚊の発生時期に合わせ、蚊の捕集調査を実施し、健康安全研究所にてウイルス保有の有無を確認しております。
平成24年度以降の検査結果は
川崎市蚊捕集調査実施結果をご覧ください。
※平成14年(2002年)の事業開始以降、川崎市内で、蚊が媒介する感染症のウイルスが検出されたことはありません。
問合わせ先
本件に関する相談等は、お住いの区の区役所衛生課にお問い合わせください。
区役所 | 電話番号 |
---|---|
川崎区役所衛生課 | 201-3223 |
幸区役所衛生課 | 556-6682 |
中原区役所衛生課 | 744-3280 |
高津区役所衛生課 | 861-3321 |
宮前区役所衛生課 | 856-3265 |
多摩区役所衛生課 | 935-3310 |
麻生区役所衛生課 | 965-5163 |
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「ジカ熱」は発熱症状を呈さない患者もいることから、「ジカウイルス感染症」という名称が用いられるようになりました。
お問い合わせ先
健康福祉局保健医療政策部感染症対策担当
郵便番号:210-8577
住所:川崎市川崎区宮本町1
電話番号:044-200-2441
FAX:044-200-3928
メールアドレス:40kansen@city.kawasaki.jp
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