【海外旅行へ行く前に】感染症に気をつけましょう!!
- 公開日:
- 更新日:
旅行や出張で海外へ渡航される皆様へ!!
海外で快適に過ごすために、治安などの情報はもちろん、感染症に関する危険性も十分に調べて、安全で楽しい旅を送る準備をしましょう!!
海外では、日本にはないさまざまな感染症が流行しています!
麻しんや風しんなどヒトから感染するもの、デング熱やジカウイルス感染症、マラリア、黄熱など蚊が媒介するもの、チフス・赤痢・A型肝炎などの食べ物や水を介して感染するもの、狂犬病や鳥インフルエンザ、MERS、エムポックスのように動物から感染するものまで、日本では普段なじみのない感染症が多く存在しています。
また、帰国後に何かご不安なことがありましたら、お住いの区の区役所衛生課に御相談ください。
【各区役所衛生課】 電話受付時間:平日8:30~17:00
川崎区役所衛生課 044-201-3223
幸区役所衛生課 044-556-6682
中原区役所衛生課 044-744-3280
高津区役所衛生課 044-861-3321
宮前区役所衛生課 044-856-3265
多摩区役所衛生課 044-935-3310
麻生区役所衛生課 044-965-5163
関連記事
- 海外へ渡航される皆様へ(厚生労働省)外部リンク
海外渡航者向けポスター・リーフレットが掲載されています。
- 感染症情報(厚生労働省)外部リンク
- FORTH(厚生労働省・検疫所)外部リンク
海外の感染症の最新の流行状況や予防方法などの情報が分かります。
- VPD(ワクチンで防ぐことができる感染症)って知ってる?~麻しん・風しん等を防ぐ~【動画による解説】
海外で注意すべき感染症
蚊に注意!
蚊は多くの感染症(デング熱、ジカウイルス感染症、チクングニア熱、マラリア、黄熱等)を媒介し、海外で蚊に刺されて帰国後に発症する例も、毎年多くみられます。
病気によっては、後遺症が残ったり、死亡することもあり、蚊が媒介する感染症を甘くみてはいけません。
特に熱帯・亜熱帯地域に旅行する際には、蚊に刺されない対策を徹底しましょう!
また、デング熱などは、症状が出ているときに蚊に刺されると、その蚊が周りの人にうつしていってしまうことがあります。体調が悪いときは外出を控えるとともに、蚊に刺されない対策をしっかり行いましょう。
厚生労働省作成のリーフレット(蚊)
蚊に刺されないための対策!
- 長そで・長ズボンを着用し、肌の露出を少なくしましょう。
- 茂み等の蚊が多い場所には、なるべく近づかないようにしましょう。
- 虫よけスプレーや蚊取り線香などを活用しましょう。
虫よけスプレー使用時の注意!
- 「ディート」または、「イカリジン」という成分が含まれるものを使用しましょう。
- ムラがあるとその部分を刺されます。噴霧だけで済まさずに塗り伸ばす等、まんべんなく使用しましょう。
- 露出部分の塗り忘れが無いようにしましょう。(耳等の小さな露出部分が忘れられがちです。)
- 過度な使用等は、人体に悪影響を及ぼす可能性があります。必ず用法用量を守って使用しましょう。
ダニに注意!
海外ではクリミア・コンゴ出血熱による死亡例が発生しています。
草むらに入る場合は長袖、長ズボンを着用し、素足でのサンダル履き等は避けてください。
家畜などにむやみに触れないでください。
厚生労働省作成のリーフレット(ダニ)
食べ物や水に注意!
発展途上国では、チフス・赤痢・A型肝炎などの食べ物や水を介して感染する感染症が広く流行しています。
生水・氷・加熱が不十分な食品(肉、魚、野菜、果物)は避けるようにしましょう!
(サラダや生の野菜、果物も生水で処理されていることがあるので危険です。野菜や果物などは自分で皮をむいたものを食べるようにしましょう。)
また、これらの感染症に感染すると糞便に多くの病原体が排出されるようになります。
その状態で調理を行うと、家族や友人、お客さん等に感染させてしまう可能性がありますので、下痢等の症状が出た後は、調理を行うのはやめましょう!
動物に注意!
狂犬病や鳥インフルエンザなど動物から感染する感染症は、世界にたくさんあります。
特に狂犬病は日本では問題となりませんが、海外では先進国を含めたほとんどの地域で発生がみられ、また発症するとほとんど助かることがない危険な病気です。
また、中国や東南アジアなどの鳥インフルエンザ発生国では、生きたニワトリやアヒルなどが売られている市場や養鶏場に近寄るのはやめましょう。
さらに、中東呼吸器症候群(MERS)という感染症があり、中東のヒトコブラクダがウイルスを保有している可能性があります。ラクダとの接触や未殺菌乳を飲まない等の対策が必要です。
その他、エムポックス(旧:サル痘)は感染した人や動物の皮ふの病変・体液・血液との接触(性的接触を含む)が主な感染原因です。
動物はどのような病原体を持っているかわかりません。
渡航先では不用意に動物に近づかないようにしましょう!
厚生労働省作成のリーフレット(動物関係)
関連記事
- 狂犬病 厚生労働省外部リンク
狂犬病に関する情報(病気の特徴、世界での発生状況など)がまとまっています。
麻しん・風しんに注意!
麻しんは、発熱や発疹などが主な症状です。
感染力が強く、空気感染もするので、麻しんのワクチンを受けていることが、有効な予防策です。
また、似たような感染症として、風しんにも御注意ください。発疹やリンパ節の腫脹が主な症状ですが、妊婦、特に妊娠初期の女性が風しんにかかると、生まれてくる赤ちゃんが、目、耳、心臓などに病気を持つ「先天性風しん症候群」という病気にかかることがあります。
※川崎市では、風しんの流行と「先天性風しん症候群」の発生を予防するため、「川崎市風しん対策事業」として風しん抗体検査と予防接種を実施しています。詳しくは<風しん対策 緊急対応事業>12月上旬から対象者に30~50代の男性を追加しました!をご覧ください。
ワクチンが有効な予防策であり、麻しんとの混合ワクチン(MRワクチン)がありますので、必要に応じて接種を検討してください。
厚生労働省作成のリーフレット(麻しん)
旅行の後に体調不良を感じたら
気になる症状が出たら、すぐにかかりつけの医療機関を受診しましょう。
その際は、いつからいつまで、どこの国へ渡航していて、何があったか(蚊に刺された、動物に咬まれたなど)を必ず先生に伝えましょう。
麻しんの感染が疑われる場合は、事前に医療機関に電話をしてから受診するようにしてください。
A型肝炎など、病気によっては感染してから症状が出るまで2か月程度かかることもあります。
帰国後時間が経っていても、無関係だと自己判断せず、必ず先生に渡航歴や行動歴を伝えましょう。
その他、国内でも地域によって報告数の多い感染症があります。国内旅行の前にも事前に感染症情報を収集しましょう。
お問い合わせ先
川崎市健康福祉局保健医療政策部感染症担当
電話: 044-200-2441
コンテンツ番号65250