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中東呼吸器症候群(MERS)について

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  • 更新日:

 韓国におけるMERSの感染拡大が話題になっています。韓国においては、医療従事者や同じ病棟の患者、家族への感染が多数確認されていますが、患者との接触を確認できない方が感染した例は発生していません。

 また、MERSが発生しているのは韓国だけでなく、中東地域でも引き続き患者の発生が確認されています。

 MERSの予防に最も効果的なのは発生国に渡航しないことです。やむを得ず渡航する際には、ラクダとの濃厚接触や医療機関への訪問等を避けるとともに、手洗いをしっかり行いマスクを着用する等、感染予防の徹底に努めましょう。

 解説動画【平成27年6月24日追記】

 よくある疑問等に答えていただく形で、厚生労働省の「中東呼吸器症候群(MERS)対策専門家会議」の委員長でもある、川崎市健康安全研究所所長の岡部信彦先生に解説していただきました。

 詳しくは中東呼吸器症候群(MERS)について【動画による解説】を御覧ください。

<市民の皆様へ>

 中東地域等、MERS患者の発生が確認されている地域から帰国後14日以内に、発熱や咳などの症状がみられたら、直接医療機関には行かずに、お住まいの区の区役所衛生課に連絡してください。

〇渡航先での行動や今の症状等をお聞かせいただきますので、御了承ください。

 また、発生国へ渡航される際は、医療機関への訪問等を避けるとともに、普段からマスクを着用する等、感染予防に努めてください。また、空港での入国時に発熱や咳などの症状がある方は、空港内等の検疫所へ必ず御相談ください。 

連絡先一覧
対応部署名電話番号
川崎区役所衛生課044-201-3223
幸 区役所衛生課044-556-6682
中原区役所衛生課044-744-3280
高津区役所衛生課044-861-3321
宮前区役所衛生課044-856-3270
多摩区役所衛生課044-935-3310
麻生区役所衛生課044-965-5163

<医療機関の皆様へ>

 発熱や急性呼吸器症状を呈する患者さんが来院した際には、必ず渡航歴を確認してください。

 発症前14日以内にアラビア半島又はその周辺国等への滞在歴が確認された場合は、必要に応じて、下記の中東呼吸器症候群(MERS)疑い患者対応フローチャートを利用してください。

 MERSへの感染が疑われた場合は、区の区役所衛生課までご相談ください。

〇通常の診療時から標準予防策及び飛沫感染予防策を徹底してください。

〇疑いのある患者さんが来院した場合には、患者さんにサージカルマスクを着用していただき、他者との接触を避けられる場所で待機していただくようお願いします。

中東呼吸器症候群(MERS)について

  • 中東呼吸器症候群(MERS)は、MERSコロナウイルスによる感染症で2012年に初めて確認されました。2003年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)の原因となったSARSコロナウイルスの仲間ですが異なる疾患です。 
  • 主な症状は、発熱、咳などですが、下痢などの消化器症状を伴う場合もあります。MERSに感染しても、症状が現われない人や、軽症の人もいますが、特に高齢の方や糖尿病、慢性肺疾患、免疫不全などの基礎疾患のある人で重症化する傾向があります。
  • 現在のところ、MERSに対するワクチンや特異的な治療法はないため、患者の症状に応じた治療(対症療法)になります。
  • MERSは主に、中東地域(アラブ首長国連邦、イエメン、イラン、オマーン、カタール、クウェート、サウジアラビア、ヨルダン、レバノン(2015年1月21日現在))で患者が報告されています。他にもヨーロッパ、アフリカ、アジア及び北米大陸からも患者の報告がありますが、これらの地域はすべて、中東地域で感染した人(輸入症例)もしくはその輸入症例患者と接触した人であることがわかっています。
  • 人がどのようにしてMERSに感染するかは、まだ正確には分かっていませんが、ヒトコブラクダがMERSウイルスの感染源動物の一つであるとされています。その一方で、家族間や、感染対策が不十分な医療機関における患者間、患者-医療従事者間など、濃厚接触者間での感染も報告されています。
  • 予防としては流行地域に渡航しないことが第一ですが、やむを得ず渡航する必要がある場合は、厚生労働省検疫所や外務省の海外安全情報のホームページなどで現地の流行状況等を確認し渡航の是非を検討するとともに、基本的な衛生対策(手を洗う、患者や動物との接触を避けるなど)を確実に行うことが大切です。

海外で流行している感染症はMERSだけではありません!

 海外では、普段日本では気にすることのない感染症が多数発生しています。

 海外に渡航される前には、渡航先の感染症の発生情報を必ず調べ、必要な対策を取りましょう。