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政策課題15年度海外B

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水の環境技術とウオータースケープ~都市における景観設計と水辺のアートの可能性

第1章 水とは

 研究を始めるにあたり、まず多様な「水」の考え方、捉え方について既存文献などをもとに見ていくことで、今後の議論に欠かせない、水の持つ意味について考察しました。

第2章 川崎市の水辺環境 現況と課題

 ここでは、川崎市における代表的な水辺空間を、二次自然系と人工系に分けてとりあげています。多摩川の事例では二ヶ領せせらぎ館など、二次的な自然の中での水辺空間の利用方法について、江川せせらぎ遊歩道の事例では再生下水の利用について、学校ビオトープの事例では緑と動植物の生育空間である水辺の再生について紹介しています。また公園の事例として川崎区の東田公園をとりあげています。さらに川崎市の環境施策など、川崎市内の事例を参考としながら、市民が水辺と触れ合えるために、どのように豊かな住環境のための水空間と良好な景観を整備していけるかを、まちづくりの観点から考えました。

第3章 川崎市の課題に対する他都市の事例

 国内事例として、東京都落合処理場と東京港野鳥公園の2つを紹介しています。
 東京都落合処理場は、下水の再生利用と施設の上部開放による親水空間という観点から、また、東京港野鳥公園は、自然環境の育成と保全という観点から、それぞれについて川崎市での応用を目的として調査しました。

第4章 環境先進国ドイツの水環境技術とまちづくり

 海外の先進事例として、ドイツのカールスルーエ市とベルリン市等について紹介し、ドイツにおける環境を重視した整備について事例を探っていくことで、川崎市あるいは日本における水環境施策への応用を図っています。
 具体的事例として、カールスルーエ市では、河川空間の再生、自然を重視した都市計画という観点から、高速道路上のビオトープや河川の近自然化事例を調査しました。
 また、ベルリン市では、雨水循環技術として建物における雨水利用の事例の調査を行うとともに、環境教育の観点から、多数整備されている学校ビオトープについて、市内の複数の学校を訪問し、調査しました。

第5章 フランスセーヌ川(La Seine)を中心にした整備

 パリの中心であると言ってよいほどの存在感を示しているセーヌ川で現在行われている左岸地区(RPG)の再開発の手法や、同様の手法によってセーヌ川を取り入れた開発が行われたアンドロシトロエン公園、近隣地区の環境整備とアートの可能性についてとりあげました。RPGの再開発に際しては、経済混合体(SEM)が協議整備地域(ZAC)を整備することで、地域に公共の意思が反映されるなど、地域のアイデンティティを尊重した開発が可能となっています。

第6章 提案

  1. 学校ビオトープ
     具体的で身近な自然再生の手法として、学校ビオトープの提案を行いました。
  2. オープンスペースにおけるビオトープづくりガイドラインの作成
     まちづくりにおける公開空地を利用した環境保全型オープンスペースの整備についての提案を行いました。
  3. うるおいある自然的環境整備のための河川沿いにおける土地利用の誘導
     河川空間での土地利用を誘導する施策の提案を行いました。

お問い合わせ先

川崎市 総務企画局都市政策部広域行政・地方分権担当
〒210-8577 川崎市川崎区宮本町1番地
電話:044-200-0386
ファックス:044-200-3798
メールアドレス:17tihobu@city.kawasaki.jp

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