（6）「オンリーワン都市」づくり

　芸術やスポーツをはじめ、歴史・文化、自然など、本市の豊かな地域資源を活用しながら、市民との協働により、本市の魅力を磨き、育て、発信し、市民の皆様が愛着と誇りをもてるようなまちづくりを進めてまいります。

　音楽のまちづくりについては、ミューザの復旧を進めるとともに、この間の取組により根付いてきた「アジア交流音楽祭」や「フェスタサマーミューザ」、さらには、昨年から開催しております世界3大ジャズフェスティバルの一つである「モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン・イン・かわさき」についても、市内の公共施設や音楽大学などで引き続き実施してまいります。

　また、「川崎・しんゆり芸術祭（アルテリッカしんゆり）2012」や「毎日映画コンクール表彰式」など、民間主体の芸術や映像のまちづくりの取組が根付いていくよう支援を継続してまいります。

　さらに、本年は、オーストリアのザルツブルク市及びドイツのリューベック市との友好都市提携20周年を迎えますので、両都市との友好がより深まる取組を進めてまいります。

　スポーツを活用したまちづくりについては、川崎フロンターレをはじめとする「ホームタウンスポーツ推進パートナー」と連携し、スポーツを通じた本市の魅力づくりを推進してまいります。あわせて、世界のトップアスリートが競う国際陸上競技大会「ゴールデングランプリ川崎」や、トランポリンの全国大会である「ジャパンクラブチャンピオンシップ」の開催など、国際的・全国的な大規模スポーツ大会を通じて、市民に元気を与え、川崎への愛着と誇りを育んでまいります。

　また、東海道を活用したまちづくり文化・交流拠点の整備着手など、歴史・文化を活かしたまちづくりを推進するとともに、昨年開館した「藤子・F・不二雄ミュージアム」とあわせ、本年4月にリニューアルオープンする「かわさき宙と緑の科学館（青少年科学館）」など、生田緑地に生まれる資源を活用し、地域の魅力創出や活性化を図ってまいります。

　本市の貴重な自然空間である多摩川については、等々力・丸子橋地区周辺エリアにおける施設の整備を進めるとともに、神奈川県から移管されるサイクリングコースを活用しながら、親しみを感じられる豊かな河川空間を創出してまいります。

　次に、自治基本条例に基づく市民本位のまちづくりといたしまして、区民会議については、平成24年度は、第4期目をスタートさせる年でございますので、その運営を通じて、課題解決のサイクルがより的確に機能し、審議結果に基づく区民の参加と協働による実践活動の推進や、施策・事業への反映が図られるよう、実効性のある運営を行ってまいります。

　また、区役所が主体的に地域の課題解決に取り組むことができるよう、こども文化センターの管理運営を移管するなど、区役所の機能強化に取り組んでまいります。あわせて、区役所と支所・出張所等の窓口サービス機能再編実施方針を踏まえ、来庁者の利便性、快適性の向上のため、待合スペースの拡充や、支所へのエレベーター設置など、区役所快適化リフォーム事業を進めてまいります。

　幸区役所庁舎については、総合的な区民サービスの提供とともに、市民協働の拠点となる新庁舎をめざし、平成26年度の完成に向けた取組を進めてまいります。

　さらに、市内における特定非営利活動の健全な発展を促進するため、個人住民税の寄附金控除の対象となる特定非営利活動法人を条例により指定する制度の導入に向けた取組を進めてまいります。