多摩川スカイブリッジ建設に伴う環境モニタリング調査で、多摩川河口で絶滅したと考えられていた、「シラウオ」を採取しました
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半世紀ぶりの大発見?!

「シラウオ」とは
シラウオはかつての東京湾では江戸川や隅田川(荒川)、多摩川河口を中心に生息し、江戸前を代表する漁獲物のひとつでした。しかし、埋立・浚渫等による浅場の減少や水質汚濁等のさまざまな環境変化が急速に進み、東京湾のシラウオ個体群は絶滅したものと考えられていました。

公表の経緯
多摩川スカイブリッジ建設に伴い実施している環境モニタリング調査において、2021年にシラウオを初確認しました。発見当時、専門家から、シラウオの出現は東京湾河口環境改善にとって重要な情報であるが、人為的放流の可能性もあるため、種同定と同時に、その起源に関しての慎重な科学的検討の上で公表すべきとの助言がありました。
今回、専門家による調査・研究成果がまとまったことを受け、令和6年9月に記者会見を行いました。
報道機関向け発表資料
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報道機関に送付した資料になります。

シラウオ個体群の採取状況
令和3年 2月 5個体
令和4年 2月 1個体
令和4年 10月 77個体
令和5年 2月 1個体

2021年2月に採取したシラウオ
魚類調査状況写真

今後について
川崎市が実施している環境モニタリング調査のうち、魚類に関する調査については、工事に伴う影響が無いと判断したことから令和4年度をもって終了しております。
今後は、専門家らによる「東京湾再生官民連携フォーラム多摩川河口干潟ワイズユースプロジェクトチーム」によって調査を続けていくと聞いております。
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川崎市建設緑政局広域道路整備室
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