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市議会広報用動画『市議会のしくみ』目や耳の不自由な方へのテキスト情報

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市議会広報用動画『市議会のしくみ』目や耳の不自由な方へのテキスト情報

 日頃、私たちが暮らすこの川崎市の道路、学校、公園、水道などを作ったり、管理したりするのは川崎市の仕事です。その市の仕事についての予算や重要な役割を果たす決め事は、誰がどのように決めているか知っていますか?答えは、皆さん市民の方から選ばれた市議会議員が、川崎市をよりよい、住みやすい街にと議論を重ねて決めているのです。その市議会議員の集まりが市議会です。でも市議会が実際どういう場所で行われ、どんなしくみになっているかあまり知られていません。そこで今回、皆さんの生活にとって、実は身近で、大切な役割を担う市議会について分かりやすく解説していきたいと思います。

 私たちの生活に欠かすことのできない大事な事柄は、住んでいる人たちみんなで話し合い、決めていくことが大切です。しかし、市民全てが集まって話し合うのは難しいので、皆さんの意見を反映させる代表者を選び、話し合いをしてもらうのです。その代表者が市議会議員です。市民の皆さんは「この人なら私たちの街をより良くしてくれるだろう」と思う人に選挙で票を投じ、市議会議員を選びます。選挙は4年ごとに行われ、議員の定数は市の決め事である条例で定められています。また、各区の議員数は原則として各選挙区の人口に比例しています。市議会議員になることができる人は25歳以上の市民で、市議会議員を選ぶことができる人は18歳以上の市民です。選ばれた議員は市議会で、川崎市のいろいろな問題を話し合い、市政の方針を決めます。

 市議会は、主に条例の制定、改正、廃止のほか、予算の決定、決算の認定などを行なっています。このように市政の重要な事柄を決定する市議会を議決機関といいます。また、市議会は、市政が正しく行われているか、市の仕事が市民の暮らしにどのように役立っているかを見守りチェックする機関でもあります。 

 一方、市の代表者である市長も4年ごとに市民から選挙で選ばれます。市長をはじめとする市の行政を行う組織を執行機関と呼びます。市長は、市民の暮らしをよくするために、市の仕事を計画し、市議会に提案します。そして、そこで決められたことを、責任をもって実行していきます。このように、市議会と市長はお互いに意見を出し合い協力しあって、よりよい市民の暮らしができるように努めています。

 それでは、実際に話し合いの行われる、議場を見てみましょう。

○議長席

 市議会では、会議を進めるために議長と副議長を市議会議員の中から選びます。議長は、会議の司会進行など本会議をスムーズに進めるほか、市議会の代表としての職務を行います。副議長は、議長の仕事を補佐し、議長が不在の時には代理を務めます。

○議員席

 議員席の並び順は、議員としての経験年数や同じ考えを持つ議員の集まりである会派などによって決められています。各席にはマイクが設置されていて、議員の発言は議長席前の演壇のほか、質問者席や自分の席でも行われます。

○執行部席

 議長席の両側には、市の仕事を執行する立場である市長や副市長、各局の局長などが座り、議会の議決を求めるため市長が提出する議案の提案理由の説明や議員からの質問に対する答弁などを行います。

○傍聴席

 傍聴席は100席で、入口付近には車いす用スペースがあります。また、小さなお子様連れの方でも安心して傍聴していただけるよう、遮音された親子傍聴席を設置しています。

記者席

 記者席は傍聴席の一段下に設けられており、ここに新聞社やテレビ局などの記者が座ります。

○委員会室

 市長などから提案された議案や、市民から提出された請願・陳情などを少人数の議員で専門的に話し合う「委員会」で使用されます。

○図書室

 国が発行する官報などのほか、市政資料や議員の調査、研究用に必要な書籍が揃っています。


 一通り概要と施設を紹介しましたが、一体市議会での話し合いはどのような流れで進められるのか? これからは市議会の活動内容について紹介します。

〇本会議

 本会議には、定期的に開かれる「定例会」と必要に応じて開かれる「臨時会」があります。本会議は市議会議員全員と市長をはじめ副市長と各局の局長などが集まり、市長の提案する予算や条例案、また議員が提出する議案などを審議し、川崎市としての意思を最終的に決定する会議です。

〇委員会

 議会に提案される議案は多岐にわたり、本会議の中できめ細かく審議することが困難なため、本会議とは別に委員会を設け、慎重に審査します。委員会には、常任委員会、議会運営委員会、特別委員会があります。常任委員会は市の仕事を分野ごとに分けて審査・調査する委員会です。川崎市では総務、文教、健康福祉、まちづくり、環境の5つの常任委員会があり、各議員は必ずどれかに入っています。議会運営委員会は、本会議の運営や議会全体の円滑な運営について協議する委員会です。特別委員会は、市の特定の問題について審査・調査するために設置される委員会で、主に川崎市議会では3月にお金の使い道を決める予算審査、9月にお金が正しく使われたかを確認する決算審査のために設置されています。

 市議会の進み方としてはじめに、本会議で議案が提案されます。提案者から議案の内容と提案理由について説明を受け、会派が行う代表質問等をした後、各担当の委員会に付託されます。委員会では、市の担当者に説明を受け、審査・調査が進められ、委員会として議案に賛成か反対かを決定します。再び本会議にて各委員会の委員長が報告する審査結果を参考にして、質問や意見を述べた後、採決を行い多数決により議会の意思が決まります。

 このように、本会議→委員会→本会議という流れをたどって物事が決められていきます。

 流れは理解できましたか。これ以外の事例であっても、同様に皆で話し合って議決していきます。

 では私たちの願いを議会に伝えるためにはどうしたら良いのでしょうか?市民は市政についての意見や要望を文書で市議会に提出することができます。提出方法には2つの手段があり、議員の紹介を得て提出するものを「請願」、議員の紹介を得ずに直接提出するものを「陳情」といいます。川崎市議会では「請願」は本会議と委員会で、「陳情」は委員会で話し合われます。常任委員会では「請願・陳情」で提出された事柄について、必要に応じて現地の視察も行なっています。

 ここである具体的な事例を使って紹介します。

〇スポーツセンターができるまで

ナレーション:川崎市で新しく市営のスポーツセンターを建設する計画が発表されました。ここに、スポーツセンターについて話している住民がいます。

住民A:今度できる市営のスポーツセンターは、どんな設備になるんだろう。楽しみだね。

住民B:新聞にも載っていたけど、運動スペースが数箇所造られて、子供から大人まで利用できる施設になるようだよ。

住民C:それなら、子供たちも連れて家族で利用できるな。

住民A:そうなると、車で行ったほうが楽だから、駐車場が広いと便利だよね。

住民A:ああ、でも、もう計画が決まっているなら、今更言っても仕方ないか。

住民C:いや、施設を利用するのは私たち住民だから、そういった要望は市に伝えた方がいいんじゃないかな。

住民A:でも、伝えられるのかな・・・。

住民ABC:う~ん

ナレーション:市営のスポーツセンター建設計画に対して、私たちの意見や要望を市に伝えたい。いったいどうすればいいのでしょう。

住民B:そうだ、知り合いに市議会の議員さんがいるから、相談してみよう。

ナレーション:3人は市議会議員のもとへ。

議員:確かに、施設を利用するのは皆さんですから、皆さんの意見や要望を伝えることは大切なことです。

皆さんの声を市議会に伝えるために、私が紹介議員になりましょう。

ナレーション:こうして、市営のスポーツセンター建設計画に対して、駐車場の整備を求める市民からの意見・要望が「請願」という形で市議会に提出されました。

議長:この請願はまちづくり委員会に付託します。

ナレーション:本会議でまちづくり委員会に「付託」された「請願」は、少人数の議員によって専門的に話し合われます。

委員長:それでは、質問や意見がありましたら、お願いします。

委員A:このスポーツセンター建設計画は、市のどのような考えから計画されたものですか?

職員:今回の建設計画は、『市内に子供から大人まで幅広い年代の市民が運動することができる環境を整備する』という、基本計画に基づいたものです。

委員B:利用者数に見合った駐車場の整備が要望されていますが、十分な広さを整備するだけのスペースと予算はあるのでしょうか。

職員:利用できる土地の面積や予算、利用者の見込み数などを調査し、適切な駐車台数を確保できるよう、検討していきます。

ナレーション:委員会では、質問や意見などのやり取りのほか、必要に応じて実際に現地を視察に行きます。

委員長:それでは、この『スポーツセンターの駐車場整備に関する請願』について、『採択』することに賛成の委員は挙手を願います。

(委員長以外、全員が挙手する)

委員長:この請願は、採択することに決まりました。

ナレーション:委員会での話し合いによって、「採択」された請願は、次に開かれる本会議の中で委員長により結果の報告がされます。

委員長:まちづくり委員会では、審査の結果、この『請願』を採択すべきものと決しました。

議長:それでは、この請願については、採択することについて投票願います。

議会局長:投票総数59、賛成59、反対0、以上でございます。

議長:投票の結果はただいまの報告のとおり総員賛成であります。よって、ただいまの請願については、『採択』と決しました。

ナレーション:こうして、市議会で決まったことを踏まえ、市は仕事を進め、スポーツセンターが完成しました。

父親:広い駐車場だね。

母 :本当。これならいつでも来られるわね。

子ども:わーい

住民ABC:良かったね


 だいぶ市議会のことが理解できたでしょうか?それでは、市議会の権限には主にどのようなものがあるか、紹介していきましょう。まず重要なのが、賛成か反対かを多数決で決める議決により条例を定めたり、予算などを決めることです。また、市長が副市長などを選ぶときに、その人でよいかを決めたり、市の仕事の監視や調査を行ったりする権限などがあります。以上で市議会のしくみについての紹介は終わりです。

 では実際の市議会の活動を知るためにはどのような方法があるのかを紹介します。

 〇傍聴

 本会議や委員会がどのような会議を行っているのか、直接、見たり聞いたりすることができます。

〇議会中継

 本会議などの審議の様子は、市議会ホームページから生中継や録画中継で見ることができます。この議会中継はパソコンのほか、スマートフォンやタブレットから見ることができ、各区役所のロビーでもモニターテレビで生中継を放映しています。

〇議会広報紙

 市民の方に市議会の活動内容を分かりやすくお知らせするために、広報紙「議会かわさき」を年4回発行しています。

 〇市議会ホームページ

 市議会議員の名簿や会議の日程、結果などを掲載しています。また、本会議などの記録をキーワードで検索できる「会議録検索システム」も利用できます。さらにフェイスブックなどでも市議会の情報を発信しています。

 最後に、この中でも一番オススメな傍聴についてそのやり方を紹介します。傍聴は皆さんが思っているよりも気軽に行えます。

〇傍聴券の交付

およよん:まず、22階議会局前で傍聴券の交付受付をしてね。

キッズレポーター:手続きは難しいの?

およよん:簡単だよん。氏名などを記入して傍聴券を受け取ってね。

キッズレポーター:いつから傍聴券の交付を受け付けているの?

およよん:会議当日の8時30分からだよん。傍聴券を受け取ったら24階の傍聴席へ。

キッズレポーター:レッツ ゴー!

〇傍聴席の案内

およよん:ここが傍聴席だよん。空いている席に座って会議を見てね。

キッズレポーター:席がいっぱいあるね。

およよん:傍聴席は100席あるんだよん。

キッズレポーター:このスペースはなぁに?

およよん:車いす用のスペースだよん。

キッズレポーター:バリアフリーにも対応しているんだね!

キッズレポーター:およよん、この部屋はなぁに?

およよん:ここは親子傍聴席だよん。外に音がもれにくい構造になっているんだよん。

キッズレポーター:なるほど。小さな子も赤ちゃんも一緒に安心して傍聴できるね。

およよん:傍聴には守るべきルールがあるので会議の妨げにならないように事前に確認してね。

キッズレポーター:分かりました。

〇エンディング

およよん:いかがでしたか?傍聴の仕方は分かったかな?

キッズレポーター:うん!とてもよく分かりました!

およよん:市民の代表の市議会議員がどんな政策についてどのように議論しているのかが分かるので、ぜひまた見に来てくださいね。

キッズレポーター:うん!また来るね!およよん、今日はありがとうございました!

およよん:みんなもぜひ議会に来てね!

 いかがでしたか?市議会のことが少しは身近に感じることができたでしょうか?私たちの住む川崎市もそれぞれの地域で日々進化を続け、その都度新たな問題点も出てきます。ここに暮らす市民一人一人の手で、街をつくり、育てていくために市議会はとても重要な役割を果たしています。皆さんが、自分の住んでいるこの川崎市で今どんなことが話し合われているのか興味をもったなら、是非、議場に足を運んで自分の目で確かめてみてくださいね。市議会も皆さんにとって議会の活動が分かりやすく、開かれたものになるよう、これからも議会の改革に取り組んでいきます。

お問い合わせ先

川崎市議会局総務部広報・報道担当

住所: 〒210-8577 川崎市川崎区宮本町1番地

電話: 044-200-3377

ファクス: 044-200-3953

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