【麻生区】腸管出血性大腸菌による食中毒・予防対策ページ
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1 予防対策
(1)対策のポイント
ア 中心部まで十分に加熱調理
- 腸管出血性大腸菌は加熱により死滅します。
- 生肉を使った肉料理を避けます。
- 肉の中心部まで十分に加熱します。
(2)安全な食事のポイント
ア 飲食店などで食べる場合
- 生のまま・生焼けで食べる肉料理のメニューは、避けたほうが安全です。
イ 自分で肉を焼きながら食べる場合
- 焼肉やバーベキューでも、十分に加熱し、生焼けのまま食べないようにします。
- 肉を焼くときの箸やトング、調理する方の手指には、生肉から病原体が付着します。
- 肉を焼くときの箸やトングは生肉専用にして、焼けた肉を食べるときは、必ず別の清潔な箸を使います。
- 生肉を触った後は、焼けた肉を食べる前に、しっかりと手を洗いましょう。
- バーベキューは、火加減が難しく、生焼けになったり、生肉の保存温度が高くなりやすいので注意します。
- バーベキューは、箸やトングの使い分けや洗浄が不十分になりやすいので注意します。
ウ 若齢者、高齢者、抵抗力が弱い方
- 重症化することがありますので、生肉や加熱不十分な肉料理を食べないようにします。
2 要注意のメニューと安全な調理のポイント
(1)レアハンバーグ等の牛ひき肉料理
ア ひき肉料理の注意点
- ひき肉料理は、肉の種類に関わらず、ひき肉に付着した病原体が料理の中心部まで入ります。
- 多くの病原体は、75℃・1分間以上の加熱調理で死滅します。
- ひき肉料理は、中心部まで十分に火を通すことが重要です。
イ 安全な調理のポイント
- ハンバーグは、外側が焼けていても、中は生焼けになっていることがあります。
- フライパンにふたをして、中火で中心部までじっくり火を通すことが大切です。
- 生焼けのひき肉料理を利用客が加熱調理するメニューは、安全に食べられる調理方法を必ず確認します。
- 口頭での説明だけでなく、掲示等で具体的な加熱方法を確実に情報提供します。
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・肉の生食はとても危険です。 ・ハンバーグを焼くときに注意すべきことは?
(2)牛肉レアステーキと称する牛タタキ・ユッケのような料理
ア 牛タタキ・ユッケの規制
- 生食用食肉(牛肉)は法令の規格・基準に適合した専用施設でのみ加工されます。
- 肉塊の牛枝肉からの切り出し~加熱殺菌・冷却の規格・基準に適合した専用の牛肉のみ使用できます。
- 専用の牛肉を規格・基準に適合した飲食店の専用施設で細切や調味して提供できます。
イ 調理方法・メニューの検証
- 牛タタキ・ユッケのような生肉料理は、上記のような規格・基準に適合した専用の牛肉を専用の施設で加工・調理することが必要です。
- 中心部まで十分に加熱されていない牛タタキ・ユッケのような生肉料理を、レアステーキとメニュー等に記載して提供することは不適切です。
- 規格・基準に適合した肉料理と誤認して、加熱せずに喫食するようなメニューを販売・提供しないことが重要です。
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生食用食肉を取り扱えない施設において、社会通念上ユッケと呼称される生の食肉をレアステーキと称して販売することは不適切であり、消費者が生食用食肉と誤認して加熱せずに喫食する蓋然性が高い態様で販売又は提供しないこと。なお、食肉の表面を焼いた後に冷却したもので、中心部まで十分に加熱されていないものは、生食用食肉として取り扱うこと。
(3)特定の加工処理をした角切りステーキ等の料理
ア 特定の加工処理の内容
- 肉の食感や食味を向上させるために、赤身肉に脂肪を注入したり、繊維質を切断したり、調味液に漬けたりする、次のような加工処理を行うことがあります。
- 刃を用いてその原形を保ったまま筋及び繊維を短く切断する処理(ナイフや専用器具など)
- 調味料に浸潤させる処理(牛ハラミ・サガリ、牛タン、牛赤身肉のいわゆる柔らか加工など)
- 他の食肉の断片を結着させ整形する処理(いわゆるサイコロステーキなどの成形肉)
- 内部に浸透させることを目的として、調味液に小肉塊を浸漬すること(味噌漬け、味付け肉など)
- 病原微生物による汚染が内部に拡大する恐れのある処理(調味液と小肉塊をもみほぐす処理など)
イ 安全な調理のポイント
- 客が喫食するまでに、中心部の色が変化するまで、十分に加熱調理することが必要です。
- 注文が集中する時間帯でも、加熱条件を遵守し確実な加熱調理が必要です。
- 特定の加工処理を行った食肉等を加熱調理が不完全なまま提供するメニューは、安全に食べられる調理方法を必ず確認します。
- 口頭での説明だけでなく、掲示等で具体的な加熱方法を確実に情報提供します。
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- 飲食店における腸管出血性大腸菌 O157 食中毒対策について(厚生労働省)外部リンク
客が喫食する段階において、中心部を75℃で1分間以上又はこれと同等の加熱効果を有する方法により加熱調理がなされていること。特定の加工処理を行った食肉等を客に提供する場合には、飲食に供するまでに必要な加熱を行うための具体的な方法を口頭による説明のみではなく、掲示等により確実に情報提供すること。
- 食品、添加物等の規格基準の一部を改正する件について(厚生労働省、平成24年6月)外部リンク
- 食品、添加物等の規格基準の一部を改正する件について(厚生労働省、平成27年6月)外部リンク
テンダライズ処理又はタンブリング処理した肉、結着・成形肉、挽肉調理品等の病原微生物による汚染が内部に拡大するおそれがある肉については、中心部の色が変化するまで、十分な加熱を要する旨の情報提供を行うこと。
3 低温調理の衛生管理
(1) 食肉の加熱調理温度・時間の設定
ア 食肉の中心部の温度
- 食肉の中心部の温度:中心温度計を適切に使用して測定します。
- 加熱殺菌条件の確認:食肉の中心部の温度が条件を下回らないことを確認します。
イ 中心部の加熱温度・加熱時間
- 加熱温度と調理時間の設定には、厚生労働省が示す基準を満たす必要があります。
- 食肉による食中毒予防のための加熱条件:中心部を75℃で1分間加熱することが必要
- 低温調理の加熱条件(厚生労働省):中心部を70℃で3分間、69℃で4分間、68℃5分間、67℃8分間、66℃11分間、65℃15分間加熱
ウ 低温調理のポイント
食品安全委員会の報告に基づいて低温調理の配慮事項をとりまとめました。
- 肉と低温調理用の袋を密着:空気が残っていると肉の温度上昇が遅くなります。
- 肉は重ねず、平らに整える:厚さが薄い方が肉の温度上昇が早くなります。
- 低温調理器の水温が設定温度到達後に投入:食中毒菌が繁殖しやすい20~50℃を短くします。
加熱調理温度と加熱調理時間の設定は、使用する低温調理器具の基準表、肉のタンパク質が熱変性する温度などを考慮して決定する必要があります。
エ 加熱調理時間のカウント
- 肉の中心温度の設定温度到達を確認:加熱調理時間のカウントを開始します。
- さらに加熱調理時間のカウントが必要:加熱調理時間のカウントはその温度になってから開始します。
お問い合わせ先
川崎市麻生区役所地域みまもり支援センター(福祉事務所・保健所支所)衛生課
〒215-8570 川崎市麻生区万福寺1丁目5番1号
電話: 044-965-5164
ファクス: 044-965-5204
メールアドレス: 73eisei@city.kawasaki.jp
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