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【環境衛生】ヘアカラーリングによるアレルギーについて

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ヘアカラーリング(毛染め)による皮膚障害

 毛染めは、髪の色を明るくしたり、白髪を黒く染めたりする等、年代や性別を問わず広く一般に行われています。その一方で、毛染めによる皮膚障害の事例も全国で年間200件程度報告があるとのことです。本ページは、ヘアカラーリング(毛染め)に関するアレルギーの基本的知識の周知のために作成しました。なお、消費者安全調査委員会が平成27年10月23日に「毛染めによる皮膚障害」に関する事故等原因調査報告書(PDF形式,1.48MB)を公表しています。

 

酸化染毛剤について

 ヘアカラーリング剤の中でも、酸化染毛剤(ヘアカラー、ヘアダイ、白髪染め等)は酸化染料を主成分とし、色持ちが良く、多様な色に毛髪を染めることができることから最も広く使用されていますが、酸化染料に含まれるパラフェニレンジアミン、メタアミノフェノール、トルエン-2,5-ジアミン等の物質はアレルギー性接触皮膚炎を引き起こしやすいことがわかっています。

ヘアカラーリング剤の分類

ヘアカラーリング(毛染め)によって引き起こされる症状

アレルギー性接触皮膚炎

 主な症状は、かゆみ、発赤、水疱、腫れ、痛みなど。

 一旦アレルギー性接触皮膚炎になると、皮膚炎の症状が治癒しても、再度原因物質に接触すると再び症状が現れます。アレルゲンとの接触を続けていると症状が重くなっていきます。

刺激性接触皮膚炎

 主な症状は、痛み、かゆみ、発赤、水疱、腫れなど。アレルギー性接触皮膚炎に比べて、原因物質に接してから比較的早く症状が現れます。また、症状が現れるかどうかは、皮膚の状態が大きく影響します。

 ヘアカラーリング剤には、過酸化水素水、アンモニア水、アルコール類等、刺激性を有する成分を含むものが多いため、染毛剤、染毛料の区別なく刺激性接触皮膚炎を起こす可能性があります。

アナフィラキシー

 原因物質と接触した後、極めて短時間のうちに皮膚のかゆみ、蕁麻疹、声のかすれ、くしゃみ、喉のかゆみ、息苦しさ、動悸、嘔吐、意識の混濁など、さまざまな症状が現れる急性アレルギー。反応が激しく全身に起こると、意識障害、血圧低下、気管支痙攣等のショック症状を呈して致死的な経過をたどる場合があります。

理容室・美容室でのアレルギー対策

  • お客様とのコミュニケーションを通して、酸化染毛剤やアレルギーの特性、対応策等について情報提供を行いましょう。
  • お客様に対し、過去の毛染めで異常を感じた経験の有無や、施術当日の肌の健康状態等を確認し、酸化染毛剤の使用に適するかどうかを確認しましょう。
  • 酸化染毛剤を用いた施術が適さないお客様には、リスクを丁寧に説明し、酸化染毛剤以外のヘアカラーリング剤(染毛料等)を用いるなど代替案を提示しましょう。

お客様への注意喚起

  • ヘアカラーリング剤を使用して、かゆみ、赤み、痛み等が現れたお客様には医療機関(皮膚科専門医等)の受診を勧めましょう。
  • これまでにヘアカラーリングで異常を感じたことのない人でも、継続的に行ううちにアレルギー性接触皮膚炎になることがあります。
  • 低年齢のうちに酸化染毛剤で毛染めを行い、酸化染料との接触回数が増えると、アレルギーのリスクが高まります。

理容師・美容師の皆様も

 ヘアカラーリング剤によるアレルギーを引き起こさないために、シャンプー、ヘアカラーリングなどの作業の際には使い捨て手袋の着用や、こまめにハンドクリームを塗ることをおすすめします。