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3 分野別の重点施策 基本政策4「活力と魅力あふれる力強い都市づくり」

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基本政策4「活力と魅力あふれる力強い都市づくり」

 魅力ある都市拠点や、これらを結ぶ交通環境の整備を総合的に推進するとともに、「中小企業活性化のための成長戦略に関する条例」を踏まえ、中小企業の振興や、新産業の創出など、本市の強みを活かした産業都市づくりを進めてまいります。また、スポーツや文化芸術の振興を図るなど、市民が愛着と誇りを持つことのできる、活力と魅力にあふれたまちづくりに取り組んでまいります。

 こうした取組を通じて、便利で快適に暮らせる、人も企業も元気で活気にあふれたまちづくりを重点的に進めてまいります。

 

 川崎の発展を支える産業の振興として、市内企業を支援する取組につきましては、「川崎市海外ビジネス支援センター(KOBS)」において市内企業の海外展開をワンストップで支援するとともに、海外での商談機会の創出等による企業の販路開拓支援や、中小企業の経営力、技術力の高度化や新事業創出の促進に向けてAIやIoTに対応するための支援を行うなど、産業の活性化を図る取組を総合的に推進してまいります。

 都市農業の振興につきましては、認定農業者等への支援、農業の担い手を支える援農ボランティア等の育成とともに、農業者をはじめ、企業、大学、福祉団体等の多様な主体との共創による新たな農業価値の創造など、都市農業の強みを活かした農業経営の持続的発展に向けた取組を進めてまいります。

 

 新たな産業を創出する取組として、起業・創業の促進につきましては、高度な産業集積という強みを活かし、科学技術分野などの成長分野を中心とした幅広い分野について、起業希望者を支援するためのワンストップ拠点を設置してまいります。

 また、「新川崎・創造のもり」地区におきましては、平成31年1月の開設に向け「産学交流・研究開発施設(AIRBIC)」の整備を着実に進めるとともに、ナノ・マイクロ技術を核とした産学連携支援の拡充や、最先端技術の事業化に取り組む起業家、ベンチャー企業を対象とした新たな短期・集中型の成長支援を実施してまいります。

 あわせて、4月には武蔵小杉において、多くの人やモノ、技術の交流拠点となるコンベンションホールの供用を開始いたします。

 こうした取組によりまして、オープンイノベーションによる新産業創出や新製品の開発促進による市内経済の活力向上を図ってまいります。

 さらには、高齢化の進展により、福祉製品の需要や福祉サービスの対象者の一層の増加が見込まれることから、ウェルフェアイノベーションにより、将来を先取りする新たなライフスタイル・ワークスタイルを創造・発信するとともに、新たな福祉製品やサービスの創出をめざし、福祉施設等との連携促進に向けた取組を進めるなど、産業と福祉の融合により将来的な福祉課題の解決に向けた取組を推進してまいります。

 川崎水素戦略の推進につきましては、水素エネルギーの積極的な導入と利活用による「未来型環境・産業都市」の実現に向けて、国や関係自治体、企業をはじめ、多様な主体と連携した水素・燃料電池リーディングプロジェクトを創出・推進してまいります。また、利用者のニーズにあった水素を安定的に臨海部及びその周辺に供給するため、水素パイプラインの活用等による新たな水素ネットワークの構築に向けて取組を進めてまいります。

 

 ICTの活用につきましては、効果的な情報発信による市民生活の利便性の向上を図るため、防災情報やイベント情報など、必要な情報を的確に提供する「かわさきアプリ」の安定的な運用と機能改善に取り組むとともに、オープンデータを充実させ、民間事業者による積極的なデータ活用を促すことで、新たな市民サービスやビジネス創出につなげてまいります。

 

 生き生きと働き続けられる環境づくりとして、雇用・就業の支援につきましては、「キャリアサポートかわさき」等を通じた求人紹介や個別相談、「コネクションズかわさき」による若年無業者への支援や出産、子育て等で離職した女性の再就職支援などによる雇用のマッチングを進めるとともに、中小企業に対して「働き方改革」に関する支援を実施し、雇用環境の改善や生産性の向上による人材確保及び中小企業の活性化を図るなど、総合的な就業支援に取り組んでまいります。

 

 川崎臨海部の活性化につきましては、産業と環境が調和しながら持続的に発展する地域をめざすため、30年後の将来像などについて、さまざまな場で関係者の皆様と議論を重ねながら、今年度中の策定に向けて検討を進めてきた「臨海部ビジョン」に基づき、臨海部全体の機能転換を牽引する新産業拠点の形成や、臨海部の持続的な発展を支え、価値を向上させる交通機能の強化などのリーディングプロジェクトを推進してまいります。

 また、「キングスカイフロント」におきましては、国際戦略拠点に相応しい高水準・高機能な拠点整備や、「リサーチコンプレックス推進プログラム」等を活用した異分野融合研究、人材育成などに取り組むとともに、同地区内に移転・拡充するマネジメントセンターの機能を活用し、域内外の更なる交流・連携促進を図ってまいります。

 さらには、羽田連絡道路の整備を契機とした新たな交通ネットワークの検討など、羽田空港周辺地区と連携した一体的な成長戦略拠点の形成に向けた取組を進めてまいります。

 

 港湾物流拠点の形成につきましては、引き続き、国と連携しながら臨港道路東扇島水江町線の整備を推進するとともに、コンテナ貨物取扱量の増加に対応するための荷捌き地や、東扇島堀込部の土地造成に必要な護岸の整備を行ってまいります。

 港湾空間の活用につきましては、東京2020オリンピック・パラリンピックの機会を捉えたクルーズ船等の誘致に向けた取組や、東扇島東公園の10周年記念イベントの開催など、市民が川崎港を訪れる機会を増やし、利用促進を図ってまいります。

 こうした取組を通じた国際競争力の強化と新たな賑わい創出により、川崎港の魅力と活力を高めてまいります。

 

 魅力ある都市拠点の整備として、首都圏に位置する本市の魅力を活かした広域拠点の形成につきましては、川崎駅周辺地区では、公共空間の有効活用による賑わい創出や広告事業の展開等の社会実験を実施し、あわせて、ネーミングライツの導入を行うなど、持続可能なしくみとなるよう取組を推進してまいります。

 また、小杉駅周辺では、総合自治会館跡地等の活用に向けた土地利用方針の策定、住環境及び防災性を向上させるため小杉町1・2丁目地区の民間再開発における公園整備の誘導とともに、駅及び駅周辺の混雑状況に対応するため、新たな組織体制のもとで、鉄道事業者等と協議調整を実施し、安全性・利便性の向上に向けた抜本的な対策を推進してまいります。

 

 地域生活拠点等の形成につきましては、鷺沼駅周辺では、駅を中心に、多様なライフスタイルに対応した都市機能の集積及び交通結節機能の強化を図るため、公共機能を含めた都市機能について検討するとともに、登戸・向ヶ丘遊園駅周辺地区では、土地区画整理事業の早期完成をめざし、集団移転手法を活用した事業展開を進めてまいります。

 

 良好な都市環境の形成を推進する取組として、計画的なまちづくりの推進につきましては、容積率緩和制度を活用し、不足する優良な宿泊施設や保育施設の整備を誘導するなど、拠点地区における必要な都市機能の導入・更新を促進してまいります。

 

 総合的な交通体系の構築に向けた取組として、広域的な交通網の整備につきましては、鉄道事業者や他自治体と連携した鉄道ネットワークの更なる充実に向けて、横浜市営地下鉄3号線延伸に向けた調査を進め、あわせて、新百合ヶ丘駅周辺まちづくりの検討を進めてまいります。また、鉄道の混雑緩和に向けて、民間事業者等と連携したオフピーク通勤の取組を推進してまいります。

 市域の交通網の整備につきましては、局所的かつ即効的な渋滞対策として、引き続き稲生橋交差点の改良などに取り組むとともに、道路ネットワークの形成・強化に向けて、(仮称)等々力大橋の整備を着実に進め、末吉橋の架け替え工事に着手するなど、効率的、効果的な道路整備を進めてまいります。

 交通課題の抜本的な解決に向けましては、鉄道事業者と連携しながら京浜急行大師線連続立体交差事業の1期区間の整備を着実に推進し、平成30年度の産業道路の立体交差化をめざして取り組んでまいります。

 

 身近な交通環境の整備につきましては、路線バスサービス、地域住民が主体となったコミュニティ交通をはじめ、さまざまな手法を検討し、地域特性や市民ニーズに応じた持続可能な地域交通の環境整備を推進してまいります。

 市バス事業につきましては、北部地域の輸送需要や高齢化等に対応するなど、市バスネットワークの充実に取り組むとともに、停留所等における運行情報の提供を充実させるなど、利便性の向上を図ってまいります。

 自転車活用につきましては、今年度中に策定予定の「自転車利用基本方針」に基づき、自転車利用者の誰もが安全、安心、快適に利用できる自転車通行環境の整備や、自転車の持つ魅力や楽しさに市民が触れる機会の創出に取り組んでまいります。

 

 スポーツ・文化芸術の振興として、スポーツのまちづくりにつきましては、「する」「観る」「支える」のさまざまなかたちで、全ての人が気軽にスポーツに取り組める環境づくりや、誰もが生涯にわたって日常的にスポーツに親しみ、楽しめる機会の充実、スポーツを通じた地域での交流機会の拡充などに取り組んでまいります。

 東京2020オリンピック・パラリンピックの開催に向けましては、英国代表チームの事前キャンプ受入れ準備としての等々力陸上競技場の改修や、スポーツや文化を通じた英国との交流ができる機会の創出と環境づくりを進めるとともに、世界ユースブレイキン選手権の開催支援など、若者文化の発信に向けた取組を進めてまいります。

 誰もが自分らしく暮らし、自己実現ができる地域づくりをめざした「かわさきパラムーブメント」につきましては、東京2020オリンピック・パラリンピック大会、そして、その後のまちづくりへとつなげていくため、関係者との対話を重ね、レガシーが形成された状態を共有し、その実現に向けて各主体が実践的な取組を展開しながら、社会変革に取り組んでまいります。

 

 音楽や映像のまちづくりにつきましては、「かわさきジャズ」や「アジア交流音楽祭」をはじめとした、身近に音楽を楽しめる機会の創出とともに、「映像のまち・かわさき」推進フォーラムを中心とした映像に関する豊富な地域資源の活用、教育現場や地域における映像制作活動の支援を行うなど、音楽や映像に触れる楽しさ、人々の交流、まちの賑わいの創出を、市内全域で展開し、本市の持つ魅力を広く発信してまいります。

 

 文化芸術の振興につきましては、障害の有無にかかわらず、誰もが文化芸術活動に取り組める環境づくりを進めるとともに、暮らしの中に豊かな文化芸術が薫る新たなしくみづくりの検討をはじめてまいります。

 文化財の保存・活用につきましては、国内外の観光客の日本民家園への積極的な誘致に向けた広報の強化や、国史跡である橘樹官衙遺跡群の歴史的価値を活かした地域づくりを進めるための「整備基本計画」の策定など、歴史・文化の魅力を十分に活かしながら取組を進めてまいります。

 

 戦略的なシティプロモーションにつきましては、ブランドメッセージの活用により、都市ブランドの強化やシビックプライドの醸成を図るとともに、さまざまなメディアを活用し、本市の持つ多彩な魅力を市内外に戦略的に発信してまいります。

 また、自治体間における国際交流の推進と、市民・企業などさまざまな立場での相互理解を深めるため、オーストラリア・ウーロンゴン市との姉妹都市提携30周年を記念し、両市の市長による相互訪問や、文化交流を行うなど、友好関係を深める取組を展開してまいります。

 観光の振興につきましては、外国人観光客の誘客に向けた動態分析を踏まえた施策を展開するとともに、観光情報を積極的に発信し、あわせて、観光客の宿泊の需要に的確に対応し、来訪及び滞在を促進することで、新たな集客・交流の増加による地域経済の活性化を図ってまいります。