令和6年上半期(1月~6月)における川崎市内の火災概要
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川崎市消防局では、令和6年上半期における川崎市内の火災件数等を取りまとめましたのでお知らせします(本概要は速報であり、数値を訂正する場合があります。)。
火災件数は181件
令和6年上半期の火災件数は181件で、昨年同時期と比較すると減少しているものの、最近10年間(平成27年~令和6年)の平均と比較すると2件増加しています。
火災原因別件数
火災原因別件数グラフ
過去10年同時期平均件数との比較
過去10年間の平均と比較すると「電気機器」「配線器具」「電灯・電話等の配線」が増加しており、電気関係の火災が増加していることが顕著です。
1位 |
電気機器 |
22件 |
↑増加(11.2件) |
1位 |
たばこ |
22件 |
↓減少(27.1件) |
3位 |
放火 |
20件 |
↓減少(33.7件) |
4位 |
こんろ |
19件 |
↓減少(23.5件) |
5位 |
配線器具 |
18件 |
↑増加(11.7件) |
5位 |
電灯・電話等の配線 |
18件 |
↑増加(11.6件) |
括弧内は過去10年同時期平均件数
電気火災が多発!!
電気火災が上半期で61件(火災件数に占める割合は約34%)と、多発しています。
電気火災が上半期で61件(火災件数に占める割合は約34%)と、過去10年同時期平均39.2件(火災件数に占める割合約21.9%)から増加しています。(参考:前年同時期は67件、34%)
近年発生した電気火災の統計では、電気コード、電池(リチウムイオンバッテリー等)及びプラグが原因となることが特に多いことが分かっています。
電気火災とは
電気機器、配線器具、電灯・電話等の配線、電気装置に起因する火災
発火源の例
リチウムイオンバッテリー、電気コード、プラグ、テーブルタップ等
こんな電気火災が発生しています。
事例(1)リチウムイオン電池の火災
《対策》モバイルバッテリーはリチウムイオン電池が内蔵されています。一般ごみとは別にして、決められた方法で廃棄しましょう。
事例(2)リチウムイオン電池の火災
《対策》衝撃を受け、膨らんだ(変形した)リチウムイオン電池は使用しない。外部カバーで確認できない場合は、特に注意!!
事例(3)延長コードの火災
《対策》コードはまっすぐ伸ばしコードに熱がたまらないようにしましょう。
事例(4)コンセントプラグの火災
《対策》電源プラグはしっかりコンセントに差しましょう。
《対策》曲がった電源プラグは火災になる危険があります。使わないようにしましょう。火災による死者、負傷者
火災による負傷者は37人で、前年同時期と比較して8人増加しています。過去10年同時期平均は34.5人で若干の増加。消火中や避難中に受傷するケースが多いので、無理な消火は行わず、避難の際も気を付ける必要があります。
また、火災による死者は6人で、前年同時期と比較して3人増加しています。過去10年同時期平均は6人で横ばいです。逃げ遅れで亡くなることがほとんどです。
消防局からのお願い
火災予防対策を
電気火災対策について
特に、モバイルバッテリーなどのリチウムイオン電池の火災が増えています。身近なものにも利用されているので、「衝撃を与えた場合は使用しない。」「膨らんだ電池は使用しない。」「適正な方法で廃棄する。」「高温になる場所に放置しない。」等、気を付けるようお願いします。
たばこ火災対策について
「灰皿に水を張り、確実に消火」、「寝たばこは絶対しない」等、日頃から喫煙マナーを守るようお願いします。
放火火災対策について
敷地内、建物外周部、ごみ集積場等の生活に身近な場所も放火犯に狙われますので、家の周りに燃えやすいものを置かない、ごみは決められた日の朝に出すなど、「放火されない環境づくり」に御協力をお願いします。
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お問い合わせ先
川崎市消防局予防部予防課
住所: 〒210-8565 川崎市川崎区南町20-7
電話: 044-223-2703
ファクス: 044-223-2795
メールアドレス: 84yobo@city.kawasaki.jp
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