テキストページ1(令和5年度幸区防災講演会)
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令和5年度「幸区防災講演会」を実施しました

テーマ1「首都直下地震への備え」
東京大学生産技術研究所の田中健一です。
日本防災士会の理事務めております。
今日は、防災について日常のさまざまなシーン(もしもの時)に備える心構えをお伝えしたいと思います。
これから、いくつかのの話題提供をさせていただきます。
話題提供の1つ目です。激甚化する自然災害について考えてみましょう。自身が多い日本では、いつどこで大規模な地震が発生しても不思議ではありません。また、集中豪雨や台風による水害も地球環境の変化に伴い年々大きな被害を引き起こしています。本日は川崎市幸区で首都直下地震の一類型である川崎市直下地震など、特に地震について考えていきたいと思います。
私たちの暮らす幸区は、いつ、大きな地震に見舞われてもおかしくありません。もしものために、日々の備えが大切です。ここでは、まず、この度1月1日に発生した能登半島地震について少しお話をしたいと思います。
次に、話題提供の2つ目です。なにも知らない状態では多くのことは想定外です。この教訓は1995年の阪神淡路大震災によって特に明確に思い知らされました。この大震災は、多くの人にとって全く予期せぬ出来事でした。想定外の大規模災害が発生したことで、私たちは災害に対する備えの重要性を痛感しました。阪神淡路大震災は地震対策の重要性、迅速な救助活動の必要性、そしてコミュニティ連携の大切さを教えてくれました。いま、私たちはこの経験を踏まえ、災害発生時に備えることの重要性を再認識しています。災害はいつでも起こりうるものです。それに備える準備と知識が不可欠です。阪神淡路大震災の教訓を活かし、未来の災害に対して、より強固な対応を打つことが私たちに求められています。
阪神淡路大震災は1995年1月17日に発生しました。兵庫県南部市を中心に大きな被害をもたらしました。この地震は日本で戦後最大の被害をもたらした地震の一つであり、多くの人々の人生を大きく変える出来事となりました。この地震によって数万棟もの建物が倒壊・半壊し、数十万人もの人が家を失いました。また、約6400人以上が死亡し、多くの人が負傷しました。被災地では、水や食料、衣料などの生活必需品が不足し、避難所生活や復興作業が続きました。阪神淡路大震災は人々にとって大きな悲劇であり、多くの人々の人生に深い影響を与えました。被災者やその家族は家を失い、生活基盤が崩壊しました。また、多くの人が家族や友人を失い、心の傷を負いました。しかし、この地震は日本社会において防災意識の高まりや復興の取組の充実につながりました。防災施設や避難所の整備、耐震建築の普及、防災教育の強化などが行われ地震対策が一層重視されるようになりました。
当時の住居の間取り図のスライドは、私の震災体験です。六甲アイランドのマンションでの出来事でした。私は15階建てのマンションの8階に住んでいた時、大震災に遭遇しました。その時の経験は私にとって忘れられないものです。多くの人々が九死に一生を得たような経験をしており、私もその一人です。あの震災は被災したすべての人にとって深い印象を残しました。私たちはみな、震災の語り部となりえる存在です。私が経験したことは個人的な体験にとどまらず防災意識を高めるための重要な教訓を含んでいます。この体験を通して私は災害のリアルな恐怖とそれに立ち向かうための準備の重要性を学びました。川崎市幸区では首都直下型地震・南海トラフ巨大地震が起きる可能性が高いと言われています。この地震が起きると、私たちにどんな実務があるのか分かりやすく説明いたします。
まず「首都直下地震」とは東京都やその周辺で発生する地震のことです。この地震が起きると、川崎市幸区でも大きな揺れがやってきます。建物が倒壊したり、道路が壊れたり、危険があります。そのため、建物の中や外で安全な場所に避難する必要があります。さらに、地震が起きるとガス管や水道管が壊れたり火災が発生したりする可能性もあります。火災が広がると避難する際に危険が伴います。そのため、地震が起きたらすぐに避難し、安全な場所で待機することが大切です。また、地震が起きると通信が乱れたり電気が止まったりすることもあります。家族や友達と連絡が取れなくなってしまうかもしれません。そんな時は落ち着いて行動し、指示に従うことが大切です。最後に、地震が起きたらパニックにならず冷静に行動しましょう。
二つ目は「南海トラフ巨大地震」です。太平洋プレートが日本列島の下にずれ込む場所で起こる地震と言われています。この地震が起きると強い揺れがやってきます。建物が倒壊したり、道路が壊れたりする危険性があります。また、地震が起きると、津波も発生する可能性があります。津波は、海岸沿いの地域に大きな被害をもたらすことがあります。海岸や川の近くにいる場合は速やかに高い場所に避難しましょう。さらに、地震によって火災が発生することも考えられます。火災が広がると避難する際に危険が伴います。そのため、地震が起きたら冷静に行動し、安全な場所に避難することが大切です。皆さんも地震に備えて日頃から準備しておきましょう。防災グッズの準備・家族との連絡方法の確認など、何かしらの準備をしておくことが大切です。安全な行動を心掛け、地震に備えましょう。
次に、「川崎市直下地震が発生すると」ということで、想像を超えるシナリオについて考えてみました。川崎市が突然大きな地震に揺られたらどうなるでしょうか。川崎市が大きな揺れに襲われます。ビルが倒壊し、交通網がマヒし、私たちの日常生活が一変する瞬間を。しかし、恐怖に触れるだけではありません。ここで重要なのは、この災害にどう対処するかです。私たちが取るべき具体的な対応策について詳しく、これからお伝えします。私たちは、単に、地震の恐れに備えるだけではなく、もしもの時にどのように行動すべきかを繰り返し準備する必要があります。地震発生時の迅速かつ効果的な対応を理解し、実際に災害が起きた際に冷静かつ適正な行動が取れるようになることを目指しましょう。
最後に、自宅を最強の避難場所にしておくことが重要ということをお伝えします。自宅を安全な避難場所にすることは、特に感染症のリスクがある場合に重要です。まず、家具や家電の固定、窓ガラスの飛散防止措置、耐震性の確認などで、災害に強い住環境を整えましょう。
次に、ライフラインの途絶に備え、ポータブル電源、水の貯蔵方法、非常用トイレなどの代替手段を準備しましょう。さらに、在宅避難には、水・缶詰・乾パン・医薬品・衛生用品などの最低3日分の食料品や日用品の備蓄が必要です。最後に、家族で非常時の計画をたて、連絡方法や避難計画や情報共有の役割を確認しましょう。自宅を安全な避難場所にすることで、いざという時に自分と家族を守ることができます。日頃からの準備が安全と安心のカギです。
お問い合わせ先
川崎市幸区役所危機管理担当
住所: 〒212-8570 川崎市幸区戸手本町1丁目11番地1
電話: 044-556-6610
ファクス: 044-555-3130
メールアドレス: 63kikika@city.kawasaki.jp
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