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テキストページ(令和6年度幸区防災講演会)

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令和6年度「幸区防災講演会」を実施しました

テーマ「東日本大震災から学ぶ自主防災」

皆さん、おはようございます。
昨日、仙台の方から参りました吉田亮一と申します。
私は、平成18年、間もなく20年近くになりますが、自治会町内会の防災リーダーになりまして、5年後の東日本大震災で避難所の総責任者を担いました。
その経験と体験のお話をこれからさせていただきます。
皆さん、毎年いろいろな講演会でですね、講師の方、さまざま研修会などで講師の方々からお話を聞いてると思いますが、おそらく今まで聞いたことのない今日はお話になるかと思います。
私は一切、見てきたこと、聞いてきたこと、頭の中で考えたこと、調べたことは今日は一切申し上げません。
全て私どもの経験と体験のお話をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
また、実はちょっとこれ、講演会始まる前に皆さんにお知らせしたいノートがあるんです。
避難所記録ノートといいまして、17日間、中学生、高校生が毎日つけていた記録ノートでございます。
今までいろいろな被災地、避難所がおそらくあったと思いますが、これだけ詳しく正確に避難所で記録を取っていた避難所は日本国内ではないと思います。
これを、コピーの方ですが、皆さん、前の方から渡しますので、1時間半で後ろまで行くようにですね、見ていただきたい。
で、これ写メに撮らないでください、個人情報入ってますのでね。
前からお渡ししますので、横にずっとこう行っていただいて、1時間半で後ろの方に行くようになるべくご協力をお願いしたいところでございます。

資料の方にもですね、初めということがありまして、あと、1番、2番、3番、4番、5番、6番、7番、8番、お話をさせていただくんですが、皆さんのちょっとお手元にある資料とですね、パワーポイントの資料がちょっと異なる場面も出てくるかと思いますが、ご了承ください。
私は、全国各地、九州ね、全国各地、年間約30か所ぐらい講師で派遣されて全国行かせていただいてます。
小学校や中学校、高校、それから、このように地域の方々のところでの講演活動をさせていただいておりますけれども、必ずこれ皆さんに聞いてます。
小学生にも聞きます。私の防災の基本というのはここからなんです。自助、共助、公助ではなくて。その前にこれが関係してるんです。
どういうことか。地震、津波、火山の噴火、竜巻、台風、豪雨、豪雪、今年は豪雪で大変なことになりましたよね。
これ全部メカニズムがあってこのようなことが起きますね。それぞれメカニズム全部違うんですよ。ここの市の方からも消防団、消防署員が行っていただいてますね。
さまざま災害が発生してます。

これは全部メカニズムが違います。ただ、1つだけ共通点があるんです。
共通点なんだと思いますか。全てに関係する共通点があるんですよ。
それぞれメカニズムです。
地球は生き物なんです。地球は生きてるんですね。
死んだ地球にはこのようなことが起きないんです。
地球は動いてます。生き物です。生きているからこそ、これがあるわけです。
私たちも共に生きなければならない。死んだ地球だったら人間も生きられないです。
じゃあどうしたらいいか。私たち人間には得意なものがあります。
皆さんのご自宅で飼っているワンちゃん、猫ちゃん、小鳥たちもカラスも鳩も全て考えて行動するはずですね。
考えないで行動する人はいない。ということは、災害について考えて行動するっていうことは重要ですよっていうことなんです。
このぜひ考えて行動していただきたい。災害について考えて行動する、その考え方ですが、危機感を持ってください。
こんな大きな地震が来たらどうしようか、こんな大きな台風が来たらどうしようか、そういう危機感を持っててください。
危機感を持って、想定以上の備えをしていただきたい。
じゃあ、どういう想定か。例えば、東南海トラックが発生するといった時に、どのぐらい停電するか、断水は何日するか、ガスはどのぐらい停止するかっていう想定があるんです、必ず。
これは、この神奈川県もそうです、各市町村によって想定されているわけですね。
じゃあ、1週間断水してもいいような備えを各個人個人でやっていく。
これが想定以上の備えなんです。

自然災害とともに私たちは生きなければなりません。
自然災害や危機感を持っていただき、想定以上の備えを必ずやっていただきたい。
まさかは現実に起こるということです。起きるということです。
こんな災害が起きたらどうしよう。経験したことのないような災害が起きてくる時代でもあるということ。
そして、想定以上の備え。想定外は言い訳の言葉になってしまう。
ですから、必ず想定以上の備えをしてください。

そして、じゃあということで、自助、共助、公助というのが成り立ってくるわけですね。
この、ここにいらっしゃる皆さんには、自助の立場と共助の立場と、中には公助の立場と、3つ持っている人がいるわけです。
しかし、自助をしっかりしてないと共助、公助もできなくなる。
ですから、いかに自助が大事か。そして、そのあと共助に関係する人もいる。
両方全て3つ関係する方々もいらっしゃる。区役所の職員、市の職員、県の職員であれば公助ですね。
その前に、自宅にいれば自助ですよ。そして、行政の中でみんなでやるのが共助になりますから、全てに関係してる。

自治会、町内会の役員であれば自助と共助ですね。自宅では自助、そして自治会、町内会になれば共助になるわけですから、必ずこの自助だけという人もいるし、それから全て3つ関係してるという方々もいらっしゃる。
で、それでは自助がしっかりしてないと他の2つはできませんよっていうことなんです。
いくら自治会で防災リーダーをやっても、自分のうちの備えがきちっとできていなければ、いざというときに共助の役割を果たすことができなくなってしまう。
自助、公助でできないことは共助でやりましょう。
共助とは、地域全体で防災を行うっていうんです。

これ、どういうことか。私が平成18年に地域の防災リーダーになりましたが、その時に自治会長さんに申し上げました。
町内会長、もう町内会でやる防災は一切禁止しましょう、やめます。と。
どういうことだって会長思ったと思います。その時でずっと腕組みして、会長、町内会の会長、私の話聞いてるんです。
自治会、町内会だけで防災をやるのはもうすでに遅いです、やめましょう。
じゃ、何をするか。校区防災をやりましょう、校区防災、小学校区、中学校区全体で防災をやる。

自治会、町内会が中心となって、そして自主防を動かし、防災市を引っ張り、そして校区全体で防災をやることに切り替えましょうっていう提案を私はしました。
会長、びっくりしました。それだけ言うんだったら、じゃあ吉田さんに任せるからやれと町内会長から言われまして、
じゃあ5年計画を立てます、一切私責任取るので全て私に任せてくださいという直談判をしました。
そこから5年計画を立てて、5年後に偶然に東日本大震災が発生し、全てうまくいったんです。
じゃあ、自宅の耐震ね、住居の耐震。皆さんもうお済みですか。
45年以上前、50年以上前に建てられた建物ね。
耐震検査を必ずやってください。私が住んでる仙台の自宅はですね、借家なんです。
平屋なんですけど、45年前に建てて、そこを不動産から借りました、賃貸で。
不動産は、家主さんはね、大家さんは耐震検査を受けないと貸せないんですよ。
ですから、きちんと耐震検査はうちは受けてます。
外壁の耐震ね。それから、室内の点検、備蓄、飲み水、食料については最低でも1週間分ですよ。

よくこれテレビで見てますとね、災害発生してね、
すぐにスーパーに駆け込んで、いや、スーパーに今行ってきたんですけど、棚に何もないですよ。威張って言ってるんです。これダメです。
東日本大震災を、阪神淡路大震災を、皆さんどれだけ備えてくださいって言ってたじゃないですか。自分は備えてませんよっていう風にね、テレビの前でお披露目しちゃってるような状況です。
これではダメです。そして、このアンダーラインを引きました。

私は5回地震災害を経験してるんです。5回災害、地震経験してます。
これだけ5回地震災害経験してる人はおそらくいません、日本には。
1度目は48年前の宮城県沖地震。ブロック塀で仙台市内で17名の方が亡くなりました。
私の近所の子供も亡くなりました。私、今67歳でございますが、49年前、仙台の方で仕事をしておりました。
その後、岩手宮城内陸地震というのがありました。
そのあと石巻東部地震がありまして、その後、東日本大震災が発生し、これで4度目ですね。

5度目は大阪北部地震の私は関係者なんです、実は。
大阪北部地震、小学校4年生の女の子が亡くなりましたね。
記憶にございますか、ニュースで。学校のブロック塀の下敷きになる。
そして、その後、全国の小中学校、高校、公共施設のブロック塀は全て取り払われましたね。
あの時の私は、あのブロック塀を指摘していた本人なんです。
今でもネットで大阪北部地震というニュース記事を見ていただくと、防災の専門家への指摘を受けておりました。
危ないですよってこと、私は、校長先生、教頭先生、地域の方に伝えてました。
そういう関係者でございます。それで、5度の地震災害経験ということを申し上げました。

例えばこういうところでですね、震度6強の地震が発生する。
こちらには車がたくさん通って、子供たちはここでしゃがむしかないです。
立ってられませんからね。大人でも、震度6強なんつったら、ここでしゃがんだ時に次の瞬間どうなることか。
このようになっていくわけです。私は建設のプロではありませんので専門家ではありませんが、なぜこのように道路側に全部倒れてくるんですかっていう話です。
自分のうちの方に倒れてくれればいいんです。
人様のところに倒れるというね。これはね、ぜひ皆さん耐震検査受けてください。

家庭での備え、防災用品、備蓄、皆さんも非常持ち出し袋とかね、備蓄いろいろされてるかと思います。
我が家です。
私んとこは夫婦2人暮らしでございます。これ、皆さんご存知ですよね。
スーパーなどでお弁当を買ったり、お肉を買ったり、お刺身を買ってくるトレーがありますね。
これ、うち、捨てません。洗います。
そして、乾かして段ボールの中に入れて、サランラップと一緒にするんですよ。
断水したら、水、お皿を洗わなくてもいいじゃないですか、これ使えば。
で、割れにくいですから。そういうところのと違いますんでね。こういうものをね、備蓄しておくと非常に便利ですよ。
だから、よく断水してね、お皿が洗えなくて困ってるんですとかって、この間も埼玉の方のね、下水のあれでね、言ってましたけども、こういうのを使えばいいわけです。
サランラップだけでもいいんですね。それをね、備蓄してあります、うちは。
こういう風なものとか。あと、夫婦2人暮らしでこれだけ。
1、2ケース、3ケース、4ケース、5ケース、6ケース。あと、外の倉庫の方にも、10ケースあるんですよ。

古くなったら、賞味期限が切れたら、水は捨てません。
とっときます。トイレの水として流せるようにするため、場所があるので。
あと、炊き出しするためのコンロですとかね。
こういうものですね。それから、非常持ち出し袋の前に使う防災用品6点セットがあるっていうの、皆さんご存知でしたか。
非常持ち出し袋って、玄関先に置いたり、押し入れの中に置いたり、リビングに置いたりしてるでしょ。
その前に使うものなんです。ベッドの枕元に置いてください。ベッドの枕元ですよ。
靴下、厚底のスニーカー、これ防犯ブザーです。笛じゃないですよ。笛より効果的ですから、防犯ブザーの方が。小学生がランドセルの脇にぶら下げてるやつでいいですよ。
100円ショップに売ってます。それから、携帯ラジオにイヤホンつけて巻いておいてください。
そして、これは懐中電灯ではなくてヘッドライト。
これはフード付きの雨具・カッパですね。
これ6点になりますから、最低でもこれだけはナップザックに入れてベッドの枕元にぶら下げておく。布団の枕元に置いといてください。
夜、大きな地震が発生して停電するくらいの揺れになれば、当然部屋の中は落ちてきているもの、割れているもので散乱してるはずです。

隣の部屋に行こう、お父さんの部屋に行こう、お母さんの部屋に行こう、外に避難しようって言った時に真っ暗ですからね。
足を怪我して負傷してしまう可能性がある。ベッドや布団の上で靴下履き、スニーカー履いてヘッドライトをつけて夜の中歩けば安心で歩ける。
また、自動的にブレーカーが落ちるというね、感震ブレーカーをお付けになっているお宅は必ずこれ必需品ですよ。
ブレーカーを上げに行くね。ブレーカーというのは、キッチンのとこにあったり、洗面所のところにあったり、玄関先にあったりするんです。
そこまで寝室から行く間に足を怪我してしまうんですよ。
閉じ込められた家族にけが人がいた場合、笛だと吹き続けなければなりませんね。
防犯ブザーであれば電池が切れるまで鳴り続けます。
防水ですから、居場所をしっかりと教えます。気絶しても防犯ブザーだけはなり続けるというものでございます。
100デシベルぐらいの大きさですから、向こう3軒両隣まで聞こえるはずです。
夜中であれば。ですから、防犯ブザー。笛でなくて、防犯ブザーの方が効果的ですよ。
って私そこで言ってるんですね。

私は実は生まれた時から防災やってるんです。生まれた時から。
私、12歳まで東京目黒区に住んでました。目黒川のすぐそばです。暴れ川です。この間も氾濫しかけましたよね。
で、私が生まれた時は、親父さん、お袋さんと私とおばあちゃんがいるんです。
おばあちゃんは、太平洋戦争、東京大空襲と関東大震災を経験しているおばあちゃん。
東京生まれです。そのおばあちゃんが、私たち寝る時に洋服を風呂敷に包んで枕元にみんな置いて寝てたんです。
これはね、当時、やっぱりそういう経験者・体験者で、
私が小さい時に、おばあちゃん、なんで洋服風呂敷に包んで寝るの?
火事があっても地震が起きても何があっても、すぐそれ背負って逃げればいいんだよって教わっていました。

で、ずっと来て、皆さん、となりのトトロというアニメね、あの2人の姉妹が蚊帳の中で寝るシーンがあるんですよ、蚊帳の中で。
あれは昭和30年代ですから、32年、ボンネットバスがまだ走っている頃の時代のアニメなんです。
枕元に2人の姉妹の洋服がきちんとたまれて、2人分置いてあるんです。
あれは関東の人たち、東京の人たちです。北関東にお母さんの病状が悪くて移住したわけです。
ですから、東京の方なんです。そういう風にやって、昔の、昭和30年代ね、20年代の人たちはそうやって寝ていたということです。
私は、だから、生まれた時から防災に関係しているんですということを申し上げたところでございます。

避難所、避難場所、いろいろあります。これ、仙台の事例でございます。
一時避難場所、指定避難所、広域避難場所、広域避難所、福祉避難所で、仙台は110万人の人口がいるんですが、指定避難所というのは小学校と中学校しか認めていません。
仙台市が運営する高校3校ありますが、それは指定避難所にはなっています。
それ以外の指定避難所ってのは、公民館でも集会場でも指定とはされていません。
全て小中学校以外ないんです、高校3校と。
110万人の人口がいても。で、この一時と書いているのは町内会が自由に決めていいですよ、場所を。
駐車場だったり、空き地だったり、広場だったり、公園だったり、自分たちの町内会の中で決めていい場所が一時避難場所。
地震災害と風水害は避難方法が仙台は異なるんです。
地震災害はすぐに直接津波には関係ない地域は指定避難所に行っちゃいけないんです。
まずはこの一時避難場所に避難をするんです。

ここで自主防組織の1番最初の活動の場になります。
被害状況を把握し、火災が発生してないか、怪我人がいないかのことをこの一時避難場所で自主防組織が自治会の中で自治会と一緒にやる、最初の初動体制ができる場所。
その間に指定避難所である小学校、中学校が安全点検が行われ、安全ですので体育館を避難所として使ってくださいという連絡が入って、そして避難所に向かうと。
風水害の場合はもうすぐに避難所に行っていいですよっていう風に仙台はなっています。
そのように風水害と地震では避難方法が全て違う。

一時避難場所ね。公園だったり、安否確認、自主防組織の活動の場所だから、指定避難所の学校に集まってきて、自主防組織が被害状況の把握に走るとか、情報を収集するっていうのでは遅すぎるということですから、1番最初の一時避難場所で初動体制として行う。
で、そこで自主避難をするのか、指定避難所に行くのかという仕分けもできる。
避難所というのは、これからもお話ししますが、必要な方が避難する場所なんですね。
全壊したうちの家族とか、地震災害の場合、半壊した、もう家には住めない、そういう方々と、応急危険度判定で黄色い紙、赤い紙が自宅やマンションにボーンと張られたら、その世帯は全員避難しなきゃいけない。だから、怖いからとか余震が続くからとか、ライフラインが全て止まったので避難してきましたというのは違うんですよ。優先順位としては。それでなかったら入りきれなくなるのは当たり前なんですね。
本当に必要な方、もう住めないという方々が避難をする場所が指定避難所という風に位置付けされるわけですよね。

公園、空地、広場ね。これ、後で写真が出てきますから。
じゃあ、地震の際、その指定避難所の鍵開けは誰がするかというとですね。
市の場合、仙台市の場合の事例ですが、市の職員が自宅に鍵持っているんです。学区の中に住んでいる市の職員、小学校区や中学校区の中に住んでいる市の職員が、自宅に避難所運営マニュアルとか、それから点検用紙と、それから鍵と3セット、それを自宅に置いてあるんです。
だから、夜中でも、例えば学校の先生、校長先生、教頭先生がいない場合は、すぐに自宅から夜中でも駆けつけられるという風に。学区内ですから、10分20分あれば学校に駆けつけてくるという流れになっています。これは風水害の時も同じですね。

で、点検をし、安全確認が終わって開設できるという流れになっていきます。
指定避難所は地域が運営するんですよ。決して行政や学校の先生方ではありません。
どんな大規模災害が発生しても避難所さえ無事であれば、それを運営するのは自治会、町内会。自主防でも防災士でもないんです。自治会がやるんです。
町内会がやるんです。これが基本中の基本なんです。
何故か。区役所の職員については区内の被害状況の把握と復旧復興に全力を尽くすのが区役所の職員のするべき行動。
学校の先生に対しては、児童生徒の安否確認と災害後の学校の立て直しに全力を尽くすのが先生方のお仕事である。
自分たちの地域は自分たちでやりましょう、これが共助です。

自治会、町内会、自主防災組織、防災担当が事前に話し合いをして、毎年図面に落とし込むという作業を仙台では行っているところは非常に、もう90パーセントぐらいです。
どういうことかっていうと、このように26項目のたたき台っていうのがあるんです。
このたたき台をですね、自治会と学校の校長先生などと相談をしながら、図面の中に落とし込んでいくんです。こういう風にですね。
で、仙台はですね、最初の初期段階に、初期の遺体安置場所が全ての小中学校に置くっていうことが認められている。遺体安置場所もきちんと明記されている。
それから、学校施設内は普段は禁煙ですね、敷地内。しかし、大規模災害が発生して指定避難所が開設された時は、必ず喫煙場所を設けてくださいと。喫煙場所を設ける。
あと、ゴミの集積場ですとか、仮設トイレですとかね。
例えば、1年1組の教室を何に使いましょう、2年1組の教室は何に使いましょうとか。
それを学校と町内会が話し合って決めておくということです。
これが重要なんです。3年前にですね、文科省が全ての全国47都道府県の教育委員会と危機管理課の方に通達を出しました。
全ての小中学校、大規模災害の時には事前に一般教室も使えるようにしておきましょう、自治会と学校側がそれに対して話し合いをしていてくださいということを文科省が発表いたしました。
ちょうどコロナの頃でございます。仙台はそれをもうずっと前から、東日本大震災の前からそれを行ってまいりました。

避難所の優先順位、先ほど申し上げたようにですね、全壊した家の家族だよ、半壊した家の家族だよ、要支援者の家族ですよ、そういう家族が優先ですよっていうことですね。

避難所の役割です、運営役割。これだけあります。
全てこれは1回か2回で終わるんですけれども、この設営から始まっていって、ずっとこうあるわけですけれども、このアンダーラインを引いたところは24時間体制をしなきゃいけないんです、24時間。
皆さんが今課題になっている自治会、町内会の加入率低下、それから高齢化が進んでいるね。
それはね、防災やる上での皆さんは危機感を持っていると思うんですよ。
自治会、町内会の加入率も下がっているし、それから高齢化も進んできちゃっているしっていうことでね。
全部それは考え方捨ててください。今日で終わりにしてください。
できますから、どんなことがあってもできます。
24時間やらなければならないものに。アンダーラインを引いております。
避難スペースの設営ということが1番最初のですね。
よく皆さんも訓練でテントを張ったり間仕切りを作ったり、ベッドを作る訓練されたことあると思います。あれは最初からできないです。
だって、避難所が開設された時に、皆さんは何世帯で何人避難してくるかわかりますか。
わからないでしょ。わからないのに、4人用のテントをバーって貼って、4人用の間仕切りを作っちゃって、高齢化が進んできたり、平日の日中だったらお勤めされてない方、高齢者しか地域に残ってなくて、4人用のテントを1人で使いますか。
じゃあ、4人用のテント1人で使って1人暮らしが10世帯あったら10張必要になるんですよ。
本当に必要な方々がそこで溢れて入れないじゃないですか。

3段階に分けるというのはどういうことかというと、最初はいかに多くの避難者を受け入れることができるかという避難スペース、
そして、ある程度人数が減ってきます、必ずこれは。減ってきた時に、この人数だったら、じゃあテントを張っても間仕切りを使っても溢れている人はいないなということになって、そして初めてテントや間仕切りを作ってくださいということです。
最初から作ると入りきれない人たちがたくさんいます。

全ての学校だったら教室、全部の教室を避難所として使えるよっていうふうに教育委員会や学校が申し出ているんであれば、体育館にそれだけのものを貼っても大丈夫だとは思います。
しかし、そうなってないはずです、皆さんのところで。仙台はなっていますけどもね。
全ての教室を避難所として使えるという風に最初からなっていますから、そういう心配はないんです。

そういうことが、実は3段階に分けるということになりますね。
3段階目は、ある程度人数が減ってきて、ここだったらば、テントを張っても、間仕切りを使っても、ベッドを置いても、これだけの避難者だったら人数的に間に合うという判断ができてれば、それでつくる。
長期この3段階目は長期ですから、仮設住宅ができる、もしくは各区の方で避難所を集約していって、1つにまとめるとか、2か所にまとめるって言った時に作るというものになります。
最初から訓練でバーッとやっちゃうと、その理由を知らない人たちは、もう避難所に行けばそれができちゃっているものだと思って勘違いする。
だけど、大規模災害では入りきれなくなります。必ず。溢れ返ります。

これは、平成18年、今から19年、20年以上前の避難スペースの設営方法だったわけですね。
記憶にございますか、皆さん。体育館、舞台があって、出入り口があって、大きなブルーシート、ボンボンボンと引いてですね、そして避難者どうぞっていうやつです。
これ、確か20年以上前です。この黄色いのはペンペンペン人だと思ってくださいね。
じゃあ、皆さん寝てください。皆さん寝させます。
私たち、これ平成18年にやってみたんです。今から19年前に全員寝させました。じゃ、真ん中にいる人、両方向通路なので自由に出てください、トイレに行きたいということで。って言ったら、真ん中の人が通路側を寝ている人をまたいでいったんです。
子供が飛び越えてったんです。こんなのはダメだと。
私たちはもう1回でこんなのやめました。すぐにあ、これダメつって変えます、って。
で、次に出したのがこれです。今から18年前、体育館、舞台があって、出入り口があって、真ん中メンストリート、18年前、2メートルという、もう18年前で2メートルって決めてました。

感染症対策です。その当時、コロナないですね。あるのはO157、ノイルス、インフルエンザ。そういう対策をもう平成18年にはやってました。
で、真ん中はメンストリート2メートル。ここのブルーシートの幅は3メーター60、半分に切れば1メーター80です。
そして、ここの両脇あるのは、学校の体育館には必ずあるものを使う。
体育用のマットです。マット。そして、ここに、あるのが赤いのが跳び箱の1番上だけ、先ほどの動画のようにですね。
そして、これをポンポンポンと置いて、ここは高齢者の休憩場所、談話ルーム。
跳び箱の1番上というのは、皆さんがお座りになっている椅子よりも低いんです。そうすると、足が膝が痛い人たち、膝が弱い人たちはものすごく楽なんです、これ。座ってみると、ベンチシートです。後ろは寄りかかれる。
そして、跳び箱の上は柔らかい、ソファーのように。そして、腰が痛い時はマットに座って、ちょうどこの腰のところに、体育の跳び箱の1番上がちょうど当たって、腰を伸ばすのにもいい気持ちがする。そういうものに作った。

そして、それをしばらくやってて、今度コロナになりましたと。コロナになると、今度、国の方から3密を防いでという感じが出てまいりました。
じゃあ、どうしたらいいか。最初に、いかに多くの人たちを避難させるかという避難スペースの設営方法がこれなんです。一方通行の動線が引かれます。対面通行することは一切できません。
体育館、真ん中2メートル。で、羊羹を切るようにこう印をつける。1メートルとか2メートル間隔で。で、避難者が入ってきます。
じゃあ、どうするか。「何人様ですか。」食堂に並ぶのと同じように「1名様ですね。じゃあこちらにお入りください。」
「じゃあ、次の方。何名様ですか。」「2名です。」「ご夫婦ですね。はい、じゃあ、1名様と1名様の間、2メートル空けてください。」
ここは荷物置き場です。避難者というのは荷物を持ってきます。避難が続けば続くほど、荷物の量って物資が入ってくるので増えていくんです。
その場所を確保してあげなければなりません。ですから、ここは通路には致しません。ここは全てお互いの荷物置き場。
「はい、じゃあ次の方、1名様ですか。はい、じゃあ2メートル空けましょう。
はい、1名様入ってください。」
こういうふうにずっと人数によって世帯の人数によって切り分けていけば、無駄ができない。そして、1人のスペースは全部平等になるということですね。
で、3密も防げる。そして、一方通行の動線が引かれるので対面通行することができない。
このような避難スペースを私たちは考えたわけでございます。

このように間仕切りが作れます。これね、建設関係の内装関係の大工さんとかの方いらっしゃればわかると思うんですけど、スタイルホーム、ホームセンターに行くと、水色のものが売っている。
断熱材なんですけどね、これを立てかけているんですが、100円ショップにあるブックエンド、本立てで、両方から挟み込んでいるんです。で、これスライドできるわけです、はさみ込めば。で、寒い時はこれを外して、ブルーシートの下に入れてやるんです。床の冷たさなんか一切感じません。これ敷けば。
で、ここにあるのがベッドなんです。収納式ベッドと言って、コンテナ。これもホームセンターに行くと1個480円ぐらいで売っていると思うんですよ、網になっている。で、これを6つ置いて、上にコンパネ置いて。で、小学校のなどでは、小さい体育のマットってのは、ちょうど畳1枚分ぐらいのやつがあるんです。それを上に引いてあればベッドになっちゃう。で、収納式ベッドですから、大事なものとか着替えとかお洋服などを入れられるんですね。収納式ベッド、差し入れとかあったやつを入れるとか。風通しもいいですから、これ、網ですから。こういう収納式ベッドというのは簡単に、ものさえあれば1分もかかんないうちにできちゃうということですね。
このようにですね、これブックエンドでこう押さえてください。こういうのが便利ですよっていうことですね、収納ができる。
荷物の置く場所、寝る場所、自分が座る場所、確保しなければならないという、それだけの面積を必要にすれば、荷物をあの中に全部入れられますよ。ということですよね。

地域防災と学校防災。地域防災とは、地域全体で一体化にして防災を行うということでございます。
地域内全てで地域防災ですよっていうことなんですが、自治会、町内会だけの地域防災ではないんだということ。日本は校区体制、学区体制ですから、昔っからね。小学校とか中学校区という縦割りですよね、こうするとね。
ですから、自治会、先ほど申し上げたように、町内会がリーダーになって防災士やそれから自主防を動かして、そして全てを一緒にやりましょうと。小学校、中学校、保育園、幼稚園です。
これ、どうしてなのかっていうとね、これもやっぱり、私先ほど申し上げたように、自治会の加入率が低下している問題と高齢化が進んでくる問題が関係しているからなんです。全て一緒にやればその問題は解決するんですよ、全て解決するんです。

例えば、保育園。小学校区の中に保育園がありますね。で、私も23年間仙台で保育園を経営していましたので、保育園には法律で義務付けられているものがあるんです。
防災マップと防災マニュアルは必ず準備しなければなりません。で、必ず毎年監査が入りますと。その時に防災マップ、防災マニュアルを見せなきゃいけない。それから、月に1度の訓練をしなきゃいけない、年間12回やんなきゃいけないんです。火災か地震か防犯の訓練です。どれでもいいんですけど、毎月、月1回やんなきゃいけないんです。保育園というのは。幼稚園とか小学校はね、年に2、3回でいいと思うんですけども。保育園は毎月なんですよ、これ義務付けられてね。
で、例えばね、皆さんこれご存知の方いないと思うんですね。
保育園の防災マニュアルにですね、保育園の建物に危険が及び、影響が及んだときは、近くの避難所に避難をしますということが明記されているんです。記入してない保育園はありません。必ず記入しなきゃいけないことになっているんです。
うちの保育園はおひさま保育園です。おひさま保育園は、近くの中学校に、建物に危険が及び、子供たちが危険な状態になった時は避難所に避難をしますっていうことが明記されているわけです。
ていうことは、その避難所を運営する自治体と保育園はきちんと連携取れていますかっていうことです。皆さんの自治会、町内会でそれ把握していますか。
何々保育園さんは0歳児から1歳未満児は何人いますよ。1歳から3歳までは何人いますよ。3歳から6歳までは何人いますよっていうの把握していますか。
20人30人の赤ちゃん連れて避難されてきたら自治会どうします。連れてった方も受け入れる方も大変なことになるじゃないですか。
事前にきちんと把握してれば、じゃあ1年1組の教室をおひさま保育園に使ってもらいましょうかとかって、前もって決められるじゃないですか。
大人たちがいっぱいいる避難所の中に赤ちゃんたちが来るんですよ。人見知りしてギャンギャンわあわあ泣きながら。おむつの交換をする場所も必要ですよね。
だから、きちんと事前に連携しておいてください。それをするには学区防災、校区防災が重要なんですということですよね。
だから今、保育園っていうのは、意外とね、園庭がない保育園が非常に多いじゃないですか。まあ、うちの場合は園庭がありましたから。園庭のない、例えばビル、オフィスビルとかね、商業施設の中に保育園があれば、その建物に影響が及び、ライフラインが全て止まった状態になれば、保育園の子供たちは要支援者の一員ですから、避難所に避難してきますよ。それをきちっと町内会が把握していますかっていうことです。
してないと思うんです。多分。しているとこは少ないと。そしたら大変なことになる。だから、学区防災やってください。各々じゃないんです。それは小学校でやるでしょ、それは中学校でやるでしょ、それは保育園でやるでしょ、これは幼稚園でやるでしょって思い込んだらダメなんです。各々でやっていて、各々がやっていて大規模災害が発生したら、その学区全体が1つになんなきゃいけないんですよ。
だったらば、前からきちんとその学区全体で取り組んでおかなかったら大規模災害には勝ち抜けません。
地域全体。保育園、幼稚園、それから学校施設、そういうところと一体になってやってくださいということですね。高齢化は心配ないんです。大人目線ではなく、小中高校生を巻き込んだ地域づくりをしてください。
学校防災学区防災の児童の生徒がね、主役なんですというと、先生方が主役ではありません。地域の方々が主役ではないんです。小学生は、児童生徒は主役なんですね。命を守る防災教育があるんであれば、命が守られた後の防災教育があるんです。そして、地域とともにやっていくということが重要ですよということなんです。

例えば、防災士の方もいらっしゃると。地域の防災リーダーさん。
学校、小学校、中学校などに出前講座に行った場合、「机の下に隠れてください。足をしっかり握って。」これダメですからね。ダメです。
このバッテンつけているところは絶対に握って触らせたらアウトです。簡単に大人の小指1本で机倒れますよ。検証しているので間違いないです。この丸をつけているところを上から押さえつけないと、机は簡単に倒れます。もし、丸をつけているところを上から抑え付けて隠れさせたら、大人でも大人の片手でも机倒れないです。揺れてない時に訓練するから、先生方も検証してないです、これ実は。
このようにですね、私は年間約20個の小中学校を回って、必ず検証します。それで、先生方は見てから「目から鱗です。」と言うんです。で、このタイプの机、これは平行に持ったら絶対ダメです。平行に持ったら、平行に持った方に倒れます。斜め対角線です。ただし、上です。下ではありません。
この机の場合は重心が4点になっています、4点。そうすると斜め対角線、おさるさんテナガザルポーズなんです。ぶら下がると、重心が全てここに集まるようになるわけです。二方向だけじゃないんですね、重心は。4方向全部に関わる。そうすると、倒れてにくくなるんです。

例えばこれ、ランドセルの蓋だけを頭にかぶせて、落下物から身を守る。ランドセルを外して頭に乗せるなんて無理ですからね、震度6強ではあの重いランドセルですから、耐えられませんか。逆に転んで怪我させます。

これはJアラートです。ミサイル。
地震とは違いますよ。隠れ方が、身の守り方が。地震はすぐですけど、Jアラートはある程度時間に余裕があるわけですね。
これ全部。中に子供も入っているんですよ。子供入って。で、耳を抑えるんです。耳。頭じゃないですよ、Jアラートとは。耳ですよ。耳押さえてください。地震とは全然違います、やり方。

登下校中の訓練ね。学校での訓練は、登下校中の訓練と、授業中の訓練と、休み時間の訓練と、引き渡しの訓練と、学校が休みの時の訓練と。野外事業など修学旅行に行った時に、大規模災害に見舞われた時どのようにするかという訓練をしなければいけない。

ほとんど今この授業中と休み時間が多いです。引き渡しはやってないです、訓練。えー、既にやってるよ。迎えに行ったことあるもんって思う人いるでしょ。あれ、訓練じゃないですよ。あれは先生方の訓練です。保護者と児童のための訓練じゃないんです。引き渡し訓練。
なぜか。だって、授業参観の時にやるもん。授業参観っていうことであれば、親はもう学校に来ているんですから、その時に引き渡し訓練してもしょうがないじゃないですか。それをするときは先生方の。結局、「はい、誰々さん、お母さん来てますよ。」「はい、誰々さん、お父さん来てますよ。」そこで名簿で照らし合わせた訓練っていう形になっちゃう。これ訓練じゃないです。確認だけど、再確認だけど、訓練とは言わない、引き渡し訓練とは言わない。
このようなですね、ことがあるわけです。じゃあ、私たちどうしてたんですかっていうことです。

あんまり偉そうなこと吉田さん言うけど、あんたのとこの地域はどうだったのか。うちの町内会単位ですね、連合会っていうのは7つ集まって1つの連合になってるんですよ。
で、単位で言う5丁目町内会。269世帯の町内会。小さいです、269世帯ですから、非常に少ない。
で、平成18年から何をしたか、自分たちで町内会として。防災マップ作りました。防災マニュアルを作りました。自主防組織を作りました。勉強会を行いました。訓練もやりました。そして、防災用品の備蓄をしました。指定避難所関係について、要支援者のことについてもやりました。全てもう19年前にこれは全部やり始めまして、5年計画でやりました。
防災マップラミネート加工A3版。防災マップというのはね、啓発活動用に使うというのがほとんどなんですよ。うちは違うんです。訓練の時と実際に災害が発生した時に使えるマップなんです。
こういうやつですね。A3版でラミネート加工にしてあります。A3版にする、これ意味があるんです。まず、見やすいということが1つ。
皆様のお手元にある資料、A4版ですね、ご家庭にある回覧板、さまざまな資料ってA4版ですね。そこに、例えば2つに折り曲げたものをやってしまったら見当たんなくなっちゃうじゃないですか。A3版でラミネート加工の厚手にすれば、学校で使われた下敷くらいの厚さになるんで、折り曲げることできないんです。
だから、こう、A3版の大きさ、バーンとそれ1枚、それ玄関先に置いとけばいいだけの話ですから。他の資料と混ぜ合わさらない、そして折り曲げることもできない。そして、油性ペンを使って、後で消すときは除光液で消せば消える。ですから、A3版でラミネート加工っていうのは、それが意味なんです。1つのものでも意味があるんです。

で、ここに中学校の指定避難所って赤く塗ってある。ここに一時避難場所の公園があって、赤く塗ってある。この黄色いところは危険箇所ですよっていうところ。
で、ここに小学校あるんですが、赤く塗ってないんです。これどういうことってなると、これ地震の防災マップなんですけども、○○町内会は、小学校は○○町内会、○○町内会、○○町内会って決まってるんですよ。仙台は。
どこでもいいってことではないんです。どこでもいいってことにしちゃうと、町内会が分散されたときに、町内会としての避難の世帯数と人数の把握ができなくなってしまうんです。避難世帯の人数の把握っていうのは、町内会ごとによって、連合で世帯何人っていう風に報告が入るんです。
どこでもいいっていう風になれば、電話連絡もつかないですからね。固定電話も携帯も繋がらない。
会長さんがね、自主防リーダーが一生懸命ここ行ったり来たり、行ったり来たり。「今日は何人ですか。1日遅れで今日は何人ですか。」それを報告っていう。そんな大変なことしなくてもいい。そのために、仙台では小学校は○○町内会、○○町内会。
確かうちの方の小学校区の方では、小学校は大和町内会さんと若葉町内会さんと3丁目町内会さんが使うという。で、中学校は1丁目町内会と2丁目町内会と梨野町内会と私のとこの5丁目町内会、4町内会が中学校であると。

マニュアルね。このように、8ページです。そんな30ページも40ページもあるものは皆さん見ないですからね、8ページで十分。こういうものを作りました。それから、自主防災組織。皆さんの町内会にも自主防災組織あると思います。うちの自主防災組織はですね、23人です。23人構成、自主防災組織は23名。町内会の中の班ありますね、は1班、2班、3班、4班で、23班まであるんです。
今年班長さんだった人は3月31日でお役目御免なんですね、班長は。次、持ち回りですから、新しい班長さんに変わるんです。今年班長さんだった人は、来年度1年間だけ自主防組織になってくださいというお願いをする。年に3回だけ出てくれればいいですよ。それ以外は出る必要ありません、会合にも。訓練の時2回、それから勉強会の時1回出てください。
で、23人の23班の班があるわけですから、23人の班長さんがいるんでしょ。23人の班長さんで話し合って、「じゃあ私は消化班やるわ。」「じゃあ私救護班やるわ。」っていう役割を決めてもらう。と、5年6年経てば、1つの班が10世帯20世帯だったら、半分くらいが自主防災組織の役割を経験し、体験したことになるじゃないですか。
「消火犯、じゃあ5年間やってください、5年間。」もう高齢化が進んできて、もう誰になり手がいなくて消えちゃうっていう場合あるんですよ。そういうことはしたくないので、私たちは今年班長さんだった人は来年無職にしないでどれかに入ってください、という。
そして、班長さんが23名いて自主防が23名いて、合わせて46名。そして会長、副会長、総務部長、会計さん4人がいて50名。そして私がいて、リーダーが1人いて51名。
防災は51名でできる。269世帯の51名ですから、3世帯に1世帯は何かかにかの防災の役割になるっていう形です。そういうシステムを作ったんです。
最初考えました。どうやってこの自主防災組織作ろうか。手上げ方式にしようか。いや、手上がんない。じゃあ頼みお頼み申しますで営業しましょうか。いや、3年経って、じゃあ3年後にその人またやってくれるとは限らないよね。消えちゃうかもしれない、途中で。そうなったら困る、何の話になるかわかんないから。じゃあ一生消えないようにする方法はどうしたらいいかっていうことで、じゃあ今年は班長さんになった人は来年これになってもらいましょうという、順繰り順繰りでやって、持ち回りでやる。
それが共助ですよね。毎年5月6月に新年度が始まりますから、会長、副会長、総務部長、会計、町内会の4役、の勉強会4役は災害時に何をするか、班長は何をするか、23名。そして自主防災組織23名は何をするかを勉強会を行う。
そして、必ず子供会、親父の会を通じて子供たちにもこれに参加をさせる。学校じゃないですよ、親父の会、子供会をね、参加させて勉強会を行うということです。

5丁目町内会の訓練は、夜の防災訓練を平成18年にやりました。全て自宅開始です。学校の避難所に集まってきて、これから防災訓練を開始しますっていうことは一切やったことありません。1回もやったことないです。全て自宅、一時避難場所、学校指定避難所という流れで通しでやります。役員も全部、全員が。
訓練用のマニュアルは作らない、本当の時のためのマニュアル作っていますので、それを使った訓練をするということです。
そして、回覧板は一切私たちは防災についての回覧はやったことありません。全てポスティングです。これが町内会の低下率に関係してくるわけです。アパートなどには町内会に入ってなければ回覧回りませんよ。マンションも回りませんよ。ただ、その方々は訓練に参加しなくていいんですか。同じ地域住民なのに。だから、必ず班長さんは1件1件回ってポスティングしてくれる。
マンションだったらマンションの管理組合長さんにぼんと預けてお願いしたいと、預けて配布してもらう。オートロックで入れなければポスティング禁止っていうふうに言われてれば。管理組合長さんにお願いして配布してもらう。そういう風にしないと、低下率の問題があって、訓練やってもいつも同じ顔ぶれで参加する人も少なくなっていくっていうのは、それが原因なんです。
回覧板だって見ないでハンコだけついて隣へっていうとこあるんですからね。それではダメですね。それから、日曜日に訓練やると思いますが、働いている方、パートアルバイトをされている方々は、うちの方では一切避難所運営には関わりません。避難者になっていました。避難者になっているんです。働いている方、パート、アルバイトをされてる方々、全員が避難者です。平日日中にいる方だけが役割担ってやっているんです。全部動かしている。だから、小学生は、中学生も高校生も参加している。

3月11日金曜日ですよ、地震発生時刻。今日土曜日だからこれだけの皆さんお集まりですが、平日の午後2時46分に地域に誰がいるか想像してください。働いている方、パート、アルバイトをされている方々いらっしゃいますか。皆さんお仕事に出て、いないわけですよ。それでも避難所運営はできますか、という流れですね。日曜日にやっていいんですよ。ただ、ルールを作ってはいかがですかっていうことです。
働いている方、パート、アルバイトをされている方々は一切、役割には入らないで、避難者になってくださいということですね。それをやることが重要ですよ、というふうに思います。

これは土曜日の朝7時半です。地域が決めた一時避難場所に中学生なども集まって、そして地域の方と中学生が地域内を回って歩いて、被害状況の把握をする。報告をしてくれる。
平日の日中、地域にいる方がリーダーになってください、役割は全てということです。3月12日は当時土曜日でございました。雪が降っていました。3月の12日の早朝から、地域と避難所からいなくなった方々が続出したんです。これ、ほとんど知り得てないです。大学の先生方も他の講師の人たちも多分これ言ってないんじゃないかと。3月12日の土曜日の早朝から地域と避難所からいなくなった方々が続出したんです。
これ、誰がいなくなったか。働いている方、パート、アルバイトをされている方々が皆さんいなくなったんです。会社から呼び出しが来たんです。3月の11日の夕方から夜中にかけてメールが。今みたいにLINEがないですから、メールで来るんです。で、メールも遅れてくるわけです。会社の後片付け、復旧作業に出てきてくれという呼び出しですよ。
地震災害ですから震度6強ですので、会社も事務所も倉庫も店舗も工場の中もぐちゃぐちゃになっている。揺れのおかげで。それを片付けなければ会社運営できないわけですよ。
店長1人、社長1人、工場長1人で片付けられる状況ではないわけですよ。社員総出で片付けるんです。その他に、やっぱり電気、ガス、水道の職人さんとかね、そういう人たちも全部会社から出向かかるわけですよ。病院の介護士さん、看護師さん、高齢者施設の看護師、看護師さん、市の職員、県の職員、区役所の職員、学校の先生方全て、そういう従事者も全部出向かかるんですよ。
じゃ、誰避難所運営するんですか。私たちはそういう訓練毎年やっていました。だから、いなくなったってできたんです。

防災訓練の流れ、各自宅からやってください。決して途中からではないですよ。最初からやってください。
これは夜の防災訓練。リヤカーに積んで、物資を出して、それを公園に持っていって、公園で設営をして、そして一時避難場所に情報班をやらせて、避難所開設できるっていう準備ができたという報告を公園で受けて、そして学校に行って体育館を使って訓練するという流れです。
これが日中の体育館に向かった時の訓練。
夜の公園です。投光機、発電機で明るくして。

防災用品を備蓄しました、町内会として。
町内会って金持ちなんですよ。皆さんご存知でしょう。町内会ぐらい金持っているとこないですから。埋蔵金あるんですよ、たっぷりと。3月の総会、なんでこんなに貯金あんの。って皆さん目キンキラキンになってる。埋蔵金・繰り越しになるじゃないですか。あれを使って防災費計上してくださいよっていう。その時に参加者にね、挙手とればいいだけですから、ちゃんと。うちはちゃんと埋蔵金・繰越金から、じゃあ5万円、10万円きちんと決めて、そこで必要なものを優先順位を決めて買いましょう。
埋蔵金貯めているばっかりが能じゃない。使うとこには使わなきゃダメです。そうしないと世の中景気よくなんないんですから。貯めちゃダメです。うちなんか一切お金ないです。貯めていません。
このように防災費計上、こういう風にすれば。だって仙台は市役所、区役所から助成金一銭も出ないんですよ。未だにないですからね。防災やることに対して。訓練やるからお金くださいって言ったってくれませんからね。仙台は全部自治会、町内会でやってくださいですから、昔から。

1番最初組織を作りました。じゃあ、組織の連絡方法をどうするのっていう話になって、じゃあ、無線機を買いましょう。トランシーバーじゃありません。4ワットの無線機です。2台買いました。約1台8万円ぐらいするんです。デジタルで、防水です。充電器と、それからバッテリーとね、本体と。で、最初2台買って、その次の年1台増やして、その次の年1台増やして、その次の年1台、1台ずつ増やして。4ワットです。で、最終的に東日本の5台ありましたから、全てフル活動できたわけです。
お金をかけるとこにはかけてね。
かけなくても済むような時は、こういう風に炊き出しのやつを薪で使うね。ガソリンスタンドに行って、オイル缶をただでもらってきて、蓋開けて中拭いて、そこに薪全部詰めて、10何缶備蓄していたんですよ。だから、訓練などではプロパンガス使った訓練は1回も私たちやったことないです。全部薪でやっていました。プロパンガス屋さんも被災したんですから、3.11。だから、訓練だったら何月何日小学校で訓練やるから、20キロボンベ2本届けてねって電話でOKですよね。で、すぐ持ってくる。
大規模災害時無理ですから。東日本の時、私たちの地域にプロパンガス届いたのは5日後です。5日間何で炊き出しします?だから、私たちはもうプロパンガスで炊き出し訓練したってことは1回もないです。全部薪でやります、必ず。
その他に、こういうものも用意しました。仮設トイレも用意しましたね。トイレ、こういうやつです。サニタリートイレ、ホームセンターで4500円で売っています。会長、もっと安くなりませんか。それは無理でしょう。4500円ね、販売します。中にバケツが入っているんです。黒いビニール袋、凝固剤を入れて1回きりに。これを男子トイレ、女子トイレに1つずつ置いて使ってもらっていくと。で、アルコール消毒液とか、掃除道具も全部セットにして備蓄していました。

東日本大震災、太白区。宮城県仙台市太白区は人口は少ないです。23万しかいません。当時、避難者数は約200名。停電は早かったですね。5日間ぐらいで停電は済みました。ガスが大変でした。3、4週間ですからお風呂入れないです。3、4週間。ガスが1番かかります。水道とか電気よりも1番ガスだけは大変です。断水でも2週間ですね。さまざまな備えが生きたという地域の防災力がまずは試された東日本でもありました。
一切、学校の先生方、市の職員、区役所の職員のお手伝いは1人も必要としなかった。全て、100パーセント地域住民主導、ライフラインが全て止まった状態の中でも、今ノート回っていますが、温かい食事を全員に振る舞うこともできていた、そういう避難所でございました。

これが一時避難場所の、私たちが最初に避難したところ。揺れが収まって約1時間後ぐらいの写真です。これ、3つの炎。このベイル缶に薪詰めて、10何缶備蓄していたっていうので、暖を取っていましたよ。
今日の夕方からこちらも雪降るそうですね。寒いですよね。こういう時に地震っていうのが嫌です。ちゃんとタープテントも貼り、吹雪でしたから、ブルーシートで囲って、下のブルーシートを敷いてね。パイプ椅子も全部持ち込んできて、約1時間。
ここで大変なことが2つありました。大変って言っても困る大変じゃない、喜ばしい、大変喜ばしい大変が2つ起きた。
1つは、ここに小学校の低学年の女の子が1人で避難してきた。1人で。なぜ1人で避難できたか。地域住民は学校じゃなくて、すぐ指定避難所じゃなくて公園に来るっていうのをこの子は知っていたということです。皆さんの地域の子供たちはそれ知っていますか。学校で教えませんから、地域で教えてあげてくださいよ、必ず。学校ではそういうこと一切教えていませんからね。この子のお父さん、お母さんは、お仕事でいない。児童館に行ってない、児童クラブに入ってない。だから、必ずいつもうちに1人で留守番をする子でした。
で、小学校の目の前なんです、目の前に。で門を開けた途端に大きな揺れに見舞われた。
で、この子は、地域の人たちがここに避難するっていうのを知っていたから、学校には行かず、戻らず、すぐ地域のとこに来てくれた。これがまず1つ目の大変な素晴らしいことがあった。
次の2つ目。ここに中学校から中学生8人が走ってきたんです。避難所の準備ができたので避難してきてくださいって私たちを呼びに来た。これが2つ目の、すごいこと。先ほど、一時避難場所にね、中学生が集まってきた。そういうことをやっぱ毎年やっているからそういうことができるんです。

これ、指定避難所に柔道の畳を一面にこうやって敷いてくれていた子供たちです、当時。これが、夜になって、煌々とライトがついて明るい。発電機2台あった。で、学校の発電機が1台、全部で3台フル活動。で、学校だから大型のファンヒーターがあるんですよ、石油の燃料の。あれを3つ借りて置いて、暖をとっていました。
で、外では、焚き火は絶やさず。薪もたくさんあった。

高齢化は心配ないんです。小中高校生は地域の原動力になりますね。
これが炊き出し風景・配膳ですね。子供たちは給食で必ず配膳していますから、非常に速やかに配膳できるんです。

3月11日アルファー米1パック、クラッカー13枚、水500ミリリットル1本。3月12日土曜日です。朝、アルファー米をおにぎりに作りまして、200人以上に全員に配りました。お昼は豚汁です。夜はカレーです。なんであの酷難で豚汁カレーが食べれたかです。食べれないところがすごかったです。多かったんです。調理もできる状況にないところがあったわけです。それがなぜできたかです、うちが。同じ条件でですよ。津波の沿岸地域とは別ですけどもね、内陸の方ですから私たちは。
この3月12日からずっとこの記録ノートを書いていたのは中学生、高校生ですから、当時。で、食材の管理を中学生、高校生がやってくれていました。物資の管理ね。物資と食材の管理をしなければメニュー作れないわけですから、メニューを作っていたのも中学生、高校生です。
で、朝、アルファ米のおにぎりを配った時に、中学生から「吉田さんあたたかいのもっと食べたい」という要望があった。「よし、わかった。」
で、皆さんこうやって200人以上食べていたんです。その時に私が「2人1組で1度家に戻ってください。1人ではダメですよ。必ず2人で戻ってください。そして、家の中にある食べれるものはすべて冷蔵庫、冷凍庫。もし冷蔵庫がひっくり返ってるんであれば、私たちが起こしに行きますから、そこから全部食べれるものは避難所に持ってきてください。調味料も全部。」
そして集まったのはこちらです。だから豚汁が作れた。そして夜はカレーが作れたということですね。だから、そういう采配を振る人が1人でもいれば、そういうことができるんです。
14日、このように。これが15日、15日の朝、昼、夜、こういう風に。で、これが校長先生、教頭先生。で、ここに私がいて、ここに町内会長がいて。ちょうどこの日はね、カレーライスだったんです。カレーライス。で、これがね、八朔か夏柑かどっちかですね。4分の1ぐらいですかね。1個じゃないです。

小学校4年生で受付やってくれていました、避難所の。自分たちで名乗り出て、僕たちに受付させて、手伝わせてくれって。だって、受付ってね、24時間いなきゃいけないんですよ。だから日中はね、大人はもう寝るか休んでいるか、どっちかです。で、昼間小学生が手伝ってくれる。
これは掲示板作っているところです。これが最初の方ですね。これが後になってから枚数が増えてきて。小学校4年生です。掲示板貼ってくれる。
自衛隊が救援物資持ってきます。何持ってくるかわかりません。来てみないとわからないんです。それを子供たちが全部運び込んでくれるんです。種類別にきちんと数えやすいように、置いてくれて、それを先ほどノートに移してたのが中学生、高校生です。

小学生がプールの水をバケツで汲んでポリタンクに入れてリヤカーに乗せて運んでるのは高校生、大学生です。これ、マンションの上の方まで配達するんですよ。で、うちの方もタワーマンションがあるんで、33階のマンションが1棟と18階建てのマンションが6棟あるんです。エレベーター止まっているんですよ。だから、非常階段上って持っていかなきゃいけないんです、いろんなものを。で、会長とか地域の役員がいて、ここの何階の何号室には誰々さんがいるからそこに届けてほしい。
だって、高齢者無理でしょ。だって、非常階段、20階、30階まで上がるなんだって。高校生、大学生が一生懸命これ配達してくれる、連携プレー。小学生が組んだ水を高校生、大学生が配達する、連携プレーです。

毎日これ、避難所で掃除している、畳を拭いてくれている子供たちです。これ、13年前、間もなく14年になりますが、なんか皆さん感じるところありませんか。これ見て。
今だからこそ、当たり前、皆マスクしているでしょ。感染症対策やっていたんです。O157、ノロウイルス、インフルエンザ。今コロナってありますよね。その前からやっていましたから。あの感染症で1番避難所で怖いのは、コロナでもインフルでもないです。
ノロです。これは大変ですよ。アルコールが効かない。もうあっという間ですからね。だから、必ず避難所で嘔吐したら、それはノロと思って対処しなかったら絶対ダメですから。
あの人食べすぎて具合悪くなったんじゃないかとかね、勝手な想像しないでください。避難所で戻した、嘔吐したら、あれはノロだと思って対処しなかったら、あっという間に広がります。
その対処方法、私は保育園で知っているので対象方法できますが、今度皆さん、それ保健所の方、市の保健課の方に来ていただいて、ノロの対処方法を教えてもらってください。避難所ですごく役に立つはずです。

これは小学生、中学生が掲示板を作って書いてくれていた。もしこれは大人の方に私が頼んで書いてもらったら、黒のマジック1色で書いたと思います。そして、必要なとこだけ赤いアンダーラインで終わったと思いますよ。小学生、中学生だからこそ、こういう書き方をしてくれたんだなって私は思っている。わかりやすい、誰が見ても。
集積場もこれ作って。中と外と2か所作んなきゃいけない。新聞、毎日貼ってくれていたのは、中学生。
最後の日、終わりました。校長先生はね、教育委員会の方で会議があっていなくて、教頭先生と会長さんがいて私がいるんですよ。17日間で体重、私、4キロ減りました。今、戻りました。逆に。

高齢化は心配ないんです。だから、そのやり方ですね。ぜひ皆さん頑張っておやりになっていただきたいなと思うんですけれどもね。
再現、全国で行っています。私のホームページから動画が見られるようになっています。ぜひ見ていただければなと思います。

でね、最後にちょっと1つだけ、皆さんに。吐き出しの訓練とかってやった地域ありますか。炊き出し訓練。はい、やってます。炊き出し。これね、炊き出しするだけではダメですからね。必ずですね。炊き出し訓練の時に時間測ってください。薪でやった時間とプロパンガスでやった時間、両方で。
で、訓練でも必ず、掲示板っていうのを避難所に作んなきゃいけないんですよ。で、掲示板を作った時に、じゃあ、この炊き出しは何時にどこで配布するかというのを必ず掲示板に前もって記入してください、知らせてください。それを避難者に。まず何時にどこで炊き出しを配布するのかという情報を告知してください。その次に、例えば、じゃあカレーライス、豚汁作りましょう、なんでもいいです。メニュー作って。じゃあその中に入れる調味料は何を入れているのか、野菜は何を入れているのか、肉は何を入れているのかも全部かき出して、掲示板に必ず告知してください。それから配布してください。訓練でも。これ3つ大変なことがあります。
1つはアレルギー対策です。1つ目が。
2つ目が病食なんです。お医者様から、あなたはこれとこれは食しちゃダメですよ、避けてくださいねって言われている人もいるんです。個人情報ですが、私は昆布と昆布だしが絶対ダメなんです。私はそば屋に行っても「昆布だし使っていますか。」って必ず聞きます。私、甲状腺なんです。バセドウ病なんです。だから昆布はダメなんです。医者からは、「あなたは昆布と昆布だしは控えてください。」男性で甲状腺って珍しいんですけどね。そうやってね、例えば糖尿病とか高血圧とかね、そういう方々いらっしゃる。病食っていうのは必ずあるんですね。そういう方々もいらっしゃる。
それから、宗教です。
豚肉はダメだけれども牛肉はいいよという宗教があるんです。避難者っていろんな人たちが避難して、どういう人たちが避難してくるかわからないわけですから、そういう方々のために炊き出しも事前にきちんと、告知をするということ、これが重要。それを訓練からやるっていうことが重要ですよっていうことです。
だから、炊き出し訓練するときに時間を測っていれば、何時にどこで配布するかっていうのは、記憶に残っていれば、非常に次の時に、本当にあった時にね、「材料はあります、じゃあこれから炊き出ししようか」つった時に。じゃあ何分後に配布できるなっていうのはわかるじゃないですか、そういう記録を残しておけば。そういうことが重要だよっていうことですね。

(以上)