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サンキューコールかわさき

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(1) 「日本一の人間都市かわさき」づくり

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 次に、「川崎の再生」から「新たな飛躍」に向けた主要施策の方向について申し上げます。

 

 私は、今後の市政運営を担うにあたり、これまでの行財政改革や新総合計画の実施において残された課題に着実に対応していくとともに、川崎の将来を見据えながら自立的な行財政運営を行う、市民本位の「自治のモデル都市かわさき」をめざす取組をさらに進め、こういった「川崎再生」から一歩進めた「新たな飛躍」への道筋を描くことが重要であると考えております。

 そのため、私は、「人間都市」、「安心快適都市」、「元気都市」、「安定持続都市」、「オンリーワン都市」という5つのキーワードのもとに、日本一の川崎のまちづくりを進めてまいります。

 

 その第1の柱は、「日本一の人間都市かわさき」づくりでございます。

 医療、健康、福祉、子育て、教育など「大切な命を尊び育む」政策に、より一層力を入れ、人が人を支え、育み、尊重し合う「人間都市」づくりを進めてまいります。

 まず、医療体制の強化といたしまして、北部エリアに、民間医療法人による新病院の開設を進め、産科・小児科・救急医療などの機能を整備、拡充するとともに、中部エリアには、高度・特殊な成人疾患医療等を担う全市的な拠点病院である井田病院の平成25年度完成をめざし、再編整備を進めてまいります。

 引き続き、地域の医療水準の向上を図り、市民に良質な医療を継続的かつ安定的に提供してまいります。

 また、総合周産期母子医療センターをはじめ、救命救急センター、救急告示病院、休日夜間急患診療所など、大学病院等と連携を図りながら、体系的で効果的な救急医療ネットワークの構築に取り組んでまいります。

 さらに、平成24年度中の開設に向け、神奈川口エリアに、(仮称)健康安全研究センターを整備するなど、感染症、食の安全・安心対策を推進してまいります。

 

 次に、高齢者を支える施策といたしまして、まず、「特別養護老人ホーム整備促進プラン」に基づき、平成25年度までに1,225床の整備を進めるとともに、認知症高齢者グループホームなど居住系サービスや小規模多機能型居宅介護の充実、介護予防の効果的な推進に取り組みます。

 また、認知症対策につきましては、スウェーデンなど福祉先進国の研究機関や、日本医科大学武蔵小杉キャンパス内に設置された「街ぐるみ認知症相談センター」など、関係機関との連携により、認知症に対する知識の普及や地域の見守り体制の整備を進めてまいります。

 さらに、「福祉産業振興ビジョン」に基づく福祉産業の振興と一体的な取組を推進し、誰もが住み慣れた地域で元気に安心して暮らせる基盤づくりを進めてまいります。

 次に、障害者を支える施策といたしまして、日常生活を支援する取組を充実強化するとともに、企業や特別支援学校等との連携による、総合的な就労支援体制の構築に取り組んでまいります。

 また、井田地区のリハビリテーション福祉・医療センターの再編整備を進め、地域生活支援の強化やリハビリテーション技術の高度化、施設の老朽化に対応するなど、地域生活を支援するために必要な基盤整備と相談支援体制を着実に整備するとともに、利用者のニーズに的確に対応してまいります。

 さらに、在宅での生活が困難な知的障害者が、安心して生活できる入所施設を新たに整備するなど、障害特性に応じたサービスの提供に取り組んでまいります。

 

 次に、子育て支援施策といたしましては、認可保育所等の増設により、平成22年4月の開設分を含め、3年間で3,000人の新たな定員枠の確保に取り組むとともに、長時間保育、一時保育など、多様な市民ニーズに対応した保育環境の整備を、計画的に進めてまいります。

 さらに、子育て世代の保護者を支援するため、私立幼稚園園児保育料等補助や小児医療費助成の拡充、地域子育て支援センターの拡充とともに、区役所の子ども支援機能を強化するなど、保育所や学校をはじめとする関係機関と連携した子ども支援施策を展開し、地域の実情に合った総合的な子ども支援の充実に取り組んでまいります。

 また、児童虐待の顕在化や相談、保護件数の増加傾向を踏まえ、平成23年度の開設に向け、児童相談所の再編整備を進めるなど、相談機能の強化を図るとともに、保護すべき児童の生活基盤を確保するため、里親など家庭的養護体制の拡充とともに、児童養護施設の整備を促進し、要保護児童の生命、人権を守り、生活支援や自立支援の強化を図ってまいります。

 

 次に、学校教育の振興といたしましては、まず、先端産業・研究開発都市である本市の特性を活かし、川崎の未来を担う子どもたちに科学技術の素晴らしさを伝えるため、理科支援員を配置するなど小学校の理科教育に力を入れるとともに、小学校における英語教育の強化、中学、高校における国際的コミュニケーション能力の育成など、特色ある教育を実践するほか、「音楽のまち」「スポーツのまち」「映像のまち」などのまちづくりと連携した教育を進めることにより、子どもたちの個性を伸ばす取組を積極的に推進してまいります。

 また、地域に根ざした教育をめざし、地域管理による学校施設の有効活用や、保護者、地域住民、学校が一体となって学校運営に取り組むコミュニティ・スクールの充実を図ります。

 さらに、不登校の状態が続く子どもたちの居場所として適応指導教室(ゆうゆう広場)を増設するととともに、スクールカウンセラーの充実により、相談支援体制のさらなる強化を進めてまいります。

 また、中高一貫校として、市立川崎高校の改築に向けた取組を進めるとともに、地域の特別支援教育のセンター機能を担う田島養護学校の再編整備を進め、児童数の増加に対応した、ゆとりのある教育環境を確保してまいります。

 こうした取組を通じて、学校教育活動の活性化を図ってまいります。