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ししる(令和7年度)

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ししる(vol.5~)

「ししる」では、「川崎の歴史の本」(新しいかたちの川崎市史)が出来上がっていく様子を、情報発信します!

令和7年度は、vol.5~を掲載しています。vol.1~vol.4はこちらのページでご覧になれます。

令和6年度に「かわさき市史だより」というタイトルで公表しましたが、より親しみがもてるようにタイトルを見直しました。
「ししる」というタイトルの由来はこちらのページでご覧いただけます。

ししる(特別号)vol.2

ししる特別号は、総集・再編版として1年に2回程度、発行していきます。

川崎市のホームページにデジタル版を掲載し、本市の関連施設等に印刷版を配架します。

ししる(特別号)vol.1画像

ししる(特別号)vol.2

ししる vol.7

第5回編集懇談会の模様をリポート!

令和7(2025)年7月17日、川崎市総合自治会館で、第5回編集懇談会を開催しました。

今回の議題は2つです。1つ目は本のデザインの考え方について。
2つ目は10月~11月に実施する市民アンケートについてです。

編集懇談会写真1

川崎の歴史の魅力が伝わる本のデザインを考える

今回はアンケートや編集懇談会での意見やアイデアを踏まえたデザイン案を見て、「情報を読み取りやすく、川崎の歴史に興味がわくか?」「対象読者によく合ったデザインになっているか」といった観点から、改善点や気づいたことを話し合いました。

実物大の見本を手にした委員たちからは「興味が湧くデザインになっている」「(ページごとに)すごく変化があるので、飽きずに全部読めると思った」「読みやすくて、ワクワクするデザイン」と評価をいただきました。

一方で「文字が小さくて見づらいかも」「写真はもう少し大きいほうが見やすいのでは」「適切にルビ(ふりがな)もふっては」など改善のアイデアが出されたほか、「より詳しい情報や資料に飛べるような(リンクを示す等の)しかけがあると非常に良い」といったアイデアも出されました。

編集懇談会写真2

区民祭などのイベント会場で市民アンケートを実施

続いて、アンケートでより多くの人の関心を呼ぶためにどうすればよいかについて意見交換を行ったところ「本に関するオリジナルグッズを景品にする」、「市史の一部を印刷したうちわを配布する」などのアイデアが出されました。

令和6年度は本の内容について市民アンケートを実施しましたが、令和7年度も市民のアイデアや意見を本に取り入れるため、より多くの場所へ出展します。(各区のイベント会場にて本事業に関するアンケートを実施します。)

編集懇談会 委員紹介! 

今回のししるvol.7からvol.11までの5回にわたり、編集懇談会の15名の委員をご紹介します。
委員のみなさんには、川崎の魅力や新しいかたちの川崎市史への思いについてコメントをいただきました。

編集懇談会写真3

にしにし家 リョウさん
私が住む多摩区は、都会からのアクセスがよく、自然が豊かなところが魅力です。街の人も温かく、再開発で地域を盛り上げようと頑張っているところが大好きです。以前の『市史』というと分厚くて専門性が高く、一般の人には手に取るハードルが高いイメージがありましたが、今回の『市史』は、私たち委員が意見を出すことで、市民のみなさまにわかりやすい本になるよう貢献できるとうれしいです!
にしにし家さんは、SNSで多摩区のグルメや地域情報を発信する仲よし夫婦。Instagramのフォロワーは1.1万人(!)で 多摩区PRアンバサダーも務めます。第5回編集懇談会にはリョウさんが参加してくださいました。

編集懇談会写真4

阿久津 麻実さん
人が温かくて住みやすいところが川崎の魅力です。
編集懇談会に参加して、これまで暮らしていて気づかなかった川崎の歴史的なよさも知ることができました。新しいかたちの川崎市史が、発展を続ける今の川崎と、今につながる古い歴史、その両方に興味を持ってもらえるきっかけになったらうれしいです。この本を手にした子どもたちに、自分の住む街のよさを伝えたいですね!
阿久津さんは宮前区在住のデザイナー。宮前区・高津区のママたちに向けて地域情報を届けるフリーマガジン『mama-on!』を企画・制作し、デザインや SNS での発信、全体のディレクションを担当しています。

編集懇談会写真5

望月 一樹さん
川崎は、海・山・平地とバラエティーに富んだ自然の地形があり、そこに多摩川が流れています。これほどの自然環境がそろう街はなかなかありません。各地域の自然環境に応じて、生活の特徴が異なるところが川崎の魅力です。私も編集懇談会に参加して、改めて川崎の魅力に気づかされました。さらに発展が進む川崎ですが、もともとの地元の歴史はその土地に刻まれています。目には見えない歴史もたしかにあることを伝えていけたらと考えています。
望月さんは神奈川県立歴史博物館の館長さん。川崎市民ミュージアムの学芸員として30年間歴史資料の調査・研究に携わり、2022年に現職に就任。望月さんが神奈川県内の歴史を街歩きなどで紹介するイベント・“館長トーク”が人気です。

ししる vol.6

「川崎の歴史の本」の土台となる 歴史資料の調査状況をリポート!

令和和6(2024)年秋ごろからスタートした「川崎の歴史の本」の制作過程で、4回にわたる編集懇談会と、市民アンケートやワークショップを経て、令和7(2025)年4月に本の構成案(目次)が決定しました。

今回は、本の制作過程で進めている歴史資料の調査状況についてご報告します。

資料調査画像1

「川崎の歴史の本」を制作していくための準備が進んでいます

ーープロジェクトの開始から1年ほど。現在はどのような制作状況ですか?

編集懇談会やワークショップでの意見やアイデアをもとにコンテンツが定まってきたので、ページの構成を検討・確認したり、取材先をリストアップするなどの作業を進めています。

ーー本の制作のためにこれまで準備したことを教えてください。

「川崎の歴史の本」を制作していくための準備として、川崎の歴史にかかわる過去から現在までの資料や写真等を調査する必要があります。

公文書館をはじめ、中原図書館、大山街道ふるさと館、地名資料室、平和館などを実際に訪問し、歴史資料を調査しました。

ーーどんな場所にどんな資料があるのですか?

中原区の川崎市公文書館には古い歴史的公文書等が保管されています。例えば、市制施行以前の明治23年頃の「稲毛川崎ニヶ領用水回議録」もあるほか、歴代の予算書類や報告書なども。また、市政資料として昭和24年からの「市政だより(市政時報)」も保管されています(写真は昭和32年の「川崎市政だより」)。

資料調査画像2

同じ中原区の中原図書館には、浮世絵(写真は次のとおり)や古写真等が多数保管されています。
絵や写真は、当時の様子をビジュアルとして捉えることができる、たいへん貴重なものです。

資料調査画像3

高津区の大山街道ふるさと館には、大山街道にまつわる歴史資料や、古民具といった民俗等にかかわる資料が保存されています。
同じ高津区の地名資料室には地名にかかわる資料や地形図なども所蔵されています。
ホームページ上で公開されている資料もあるのですが、実際に行ってみると分かるような身近な発見もありました。

資料調査画像4

ーー資料を調べる中で、なにか発見はありましたか?

川崎市が誕生して、それ以降の100年の歴史は特に大きな変化があるようです。
大正の末期から激動の昭和の時代の変化を経て現在まで、街並みも市民の生活も非常に大きく変化してきた街だと捉えられます。

上記の施設を訪問するとこれまでの川崎の歴史を伝える資料や写真を見ることができますし、それ以外にも地域によっては歴史や文化を伝える資料等が保管されている場所もあるようです。
それぞれの地域でも、地域ごとの歴史を伝えてもらっているようです。

ーー資料をもとにどんなコンテンツを制作していくのですか?

調査した資料や保管場所をまとめたものを「川崎の歴史の本」の記事の情報源や参考資料として活用していきます。

たとえば調査資料をもとに、100年間の川崎の地図の移り変わりを追う「めくってわかる 川崎市の100年」、7区の歴史を定点の変化で振り返る「川崎定点観測-100years-」や、テーマごとに歴史や文化を深掘る「いつだって、川崎は【川崎テーマ史】」といったコンテンツを制作する予定ですので、ぜひ楽しみにしていてください。

ししる vol.5

第4回編集懇談会を開催!

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令和7(2025)年4月22日、川崎市総合自治会館で、第4回編集懇談会を開催しました。

今回からは、決定した構成案(目次案)をもとに、本の内容についてさらに詳しいアイデアを出し合います。

1つ目の議題は、構成の『川崎市の、わた史。 〜人からわかる川崎の歴史〜』(No.4)についてです。

各区で活躍する市民への取材を通して、川崎の歴史や文化を深掘りするチャプター(章)です。懇談会では、委員から取材先候補をご紹介いただきました。

そして、2つ目の議題は、『地図で感じる 歩きたくなる川崎史』(No.6)についてです。

あなたの街の「歴史を感じるスポット」とは?

『地図で感じる 歩きたくなる川崎史』(No.6)では、本を持って街歩きをしたくなるような内容を目指しています。

そこで懇談会では、川崎市内をよく知る委員から「オススメスポット」や「推しコース」をご紹介いただきました。

その一部を紹介します!

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歩きたくなる歴史スポットについて紹介し合う委員の皆さま

川崎の街歩きのオススメ

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《オススメ1》
チネチッタ周辺

川崎駅前のチネチッタから銀柳街、銀座街の辺りはかつて「古川」という川が流れていましたが、昭和初期ごろに埋め立てられて商店街が作られたのだとか。
かつて川が通っていたルートが道になっているところが市内にはいくつもあるそうです。

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《オススメ2》
川崎河岸駅跡(さいわい緑道)

幸区には、鉄道と多摩川河川交通の接点としてはたらいていた川崎河岸(かわさきがし)駅がありました。
かつては、矢向から河原町団地の近くまで貨物線(南武線の支線)が通っていたそうです。
現在、線路跡は「さいわい緑道」になっていて、緑道を歩くことで、かつてあった線路の面影を感じることができます。


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《オススメ3》
二ヶ領用水

「川崎の歴史スポット」として市民の多くの方が思い浮かべるのが二ヶ領用水です。
高津区久地の円筒分水から鹿島田駅までの約10km弱は、ランニングコースにも最適。
春は用水沿いの桜が有名ですが、用水脇の花壇も見応えがあるそうです。

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《オススメ4》
御幸公園の梅園

幸区の小向地域は明治天皇が行幸されるほど見事な梅の名所でした。
周辺開発でまばらになった梅林を復活させる市の事業によって、現在は、約20種類・200本以上もの梅の木が並んでいます。

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《オススメ5》
武蔵小杉の「カギの道」

等々力緑地近くの小杉陣屋町付近では、中原街道が大きくカギ状に曲がっている場所があります。
徳川将軍が江戸時代初期に別荘として利用した「小杉御殿」の守りを固めるために、周辺の道をカギ状にしたことが現在の道路にも残っているそうです。
(むかしの絵図と、現在の地図を比べてみてください。)

(注釈)

  1. 以上の5つのスポットからいずれを「川崎の歴史の本」に掲載するかは、今後の制作過程で検討していきます。
  2. そのほかにアイデアとして、麻生区の琴平神社、宮前区の等覚院のつつじ、元住吉のブレーメン通り、大山街道と周辺の二子神社と岡本かの子の生家、中原街道、麻生区岡上の谷戸田、宮前区のとんもり谷戸、各地のどんど焼、宮前区の白幡八幡大神での禰宜舞などが取り上げられていました。
  3. オススメ1~4で取り上げました、4つの写真は、CCBY4.0外部リンク by 川崎市 となっています。

あなたの声を「川崎の歴史の本」へ!

この事業では、制作過程のさまざまな段階で、市民の皆さまの「声」や「アイデア」を取り入れてまいります。

令和7年4月30日から7月20日まで、本のタイトル(書名)を募集していました。(現在は終了しています。)

また、本事業の公式広報誌『ししる特別号vol.1』が完成し、市内の区役所、市民館、図書館などでお配りしています。

裏面には、オリジナル「市史すごろく」があり、本をつくる過程を感じることができます!

是非お手にとってみてください。