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浅水屋甫 広告看板製作 浅水屋カンバン店 川崎市幸区 平成16年度認定かわさきマイスター

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かわさきマイスターのシンボルマーク

かわさきマイスターのシンボルマーク

ものづくりの原点である手をモチーフに、その発展を花の開花、鳥の羽ばたきの形で表現しています。

浅水屋甫(あさみずやはじめ)

平成16年度認定かわさきマイスター 職種:広告看板製作 川崎市幸区

コンピューター全盛の中、筆一本であらゆる字体をすらすら描いていく看板業の熟練者である。小さい看板から石油タンクの壁面画、大型クレーン、店舗の看板、垂れ幕、ポスター等を高所・難所問わず体一つで現場に向かい、製作する。バランス感覚とデザインセンスを兼ね備え、「匠」という言葉が似合う貴重な技能を保持している。各種コンクールにも応募し、挑戦意欲も旺盛な職人である。
幸区在住。浅水屋カンバン店経営。平成31年2月逝去。

仕事をはじめたきっかけは

小さい頃から絵を描くのが得意で小学校1年生の時、図画の時間に先生から花丸(優)をもらってうれしくなり、これは面白いなと思ったのが、そもそもの始まりですかね。小3になると今度は書道を習い始めました。中学を卒業して塩釜の看板屋に奉公した後、先輩が勤めていた錦糸町の看板店に紹介されて、同じように3年ほど奉公。そこで垂れ幕を書いたり高い所での作業を覚えました。もうこの時、石油タンクに文字書いていましたね。その後独立しましたが、最初は店を持たず塗装屋さんから注文を請けて現場に出かける職人稼業でした。

 

仕事をする上で1番おもしろいと感じることは

やっぱり、仕事が終わってお客さんから「良く出来ましたね」と誉められることですね。ホッとすると同時に、ああ良かったと思います。これまで、いろいろな現場をこなしてきましたが、職人としてお客さんに喜ばれることこそ、それまでの苦労に反比例する、面白さを一番感じる時ではないでしょうか。それと自分の描いたものが、いつまでも残っていることですね。

 

長年、技能研鑽に努めることができた理由は

子ども頃から絵を描いたり文字を書くのが好きだったわけですから、そういう好きなことを仕事としてやっているうちに、自然に腕が磨かれていったんだと思います。「好きこそ物の上手なれ」といいますが、まったくその通りです。仙台で丁稚奉公していたころ、親方から「見て覚えろ」と口酸っぱく言われましたが、それが身体にしみついて、単に好きで終わるのではなく、他人の技術も吸引して技能を磨く職人気質を高めていったのではないでしょうか。

 

浅水屋さんが自分自身で誇れる技術は

やっぱり描くということですか。絵にしろ文字にしろ、どんな高い場所でも、狭い場所でも注文通りに仕上げる自信があります。大きな球形のタンクに文字や絵を描くのは何でもありません。大型クレーンに文字を書いたり、石油タンクやガスタンクなど、全国各地の基地に出かけましたが、最近はこういう仕事も少なくなりましたね。高い所は怖くないし、逆に気持ちいいです。

ものづくりの魅力とは

今は何でもコンピューターで処理してしまいますが、手描きの魅力にはかないませんね。「看板は見かけのもの」です。近くで見ると手描きで粗(あら)のあった方が、遠くから見るときれいに見えます。コンピューターで描いたものは、みな同じ枠の中に納まってしまって面白くありません。それにコンピューターだと最初にデータが揃っていないと仕事に入れませんが、手描きの場合は直接現場に行って作業を進めることになりますので、その時の状況に合った臨機応変の仕上げができます。それだけ自分の意にかなった仕事ができる楽しみがあります。

 

今後、ものづくりを目指す方へ

いろいろなものに興味があって、学ぶ意欲が大事だと思います。基本は、好きだということですね。それが仕事に直結すれば最高です。そういう、仕事として好きなこと以外に、ほかに趣味があってもいいでしょう、気分転換になりますから…。看板屋を目指すなら、バランス感覚とデザイン的な素質も必要でしょう。日ごろ街の中の看板をよく観察することも大事です。

 

お問い合わせ先

川崎市経済労働局労働雇用部技能奨励担当

住所: 〒210-8577 川崎市川崎区宮本町1番地

電話: 044-200-2242

ファクス: 044-200-3598

メールアドレス: 28roudou@city.kawasaki.jp

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