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内海 正次(うつみ しょうじ)【寝具技能士】 平成10年度認定かわさきマイスター

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かわさきマイスターのシンボルマーク

かわさきマイスターのシンボルマーク

ものづくりの原点である手をモチーフに、その発展を花の開花、鳥の羽ばたきの形で表現しています。

内海 正次(うつみ しょうじ)

【寝具技能士】 平成10年度認定

内海正次(うつみしょうじ)

人生の3分の1を占める睡眠に不可欠な寝具や座布団などを、若いころに身につけた冨田屋(とんだや)流の技能を生かして製作している。顧客からの多様な要望に対しても積極的に対応し、安眠できる睡眠具を追及し続けている。特に優れた技能を要する「かいまき」の製作では、熟練の技が発揮される。販売中心の寝具店が増えるなかで、手作りの綿布団の良さを伝える努力を惜しまない。

仕事をはじめたきっかけは

布団屋に生まれ育って、小さい頃から手伝っていましたので、自然とこの道に入りました。
冨田屋流の特徴は綴じが違うことです。ほどけないよう、ゆるまないような綴じ方をします。普通は2~3年でゆるんでしまうが、冨田屋流はゆるみません。この綴じを兄に習い、子どもの頃から手伝っていました。

 

仕事をする上で1番おもしろいと感じることは

お客さまから礼状を頂くと、とてもうれしいです。   
寝心地がよいものでご希望に合うものを作ってさしあげたいと、そればかりを考えています。インターネットがあるので、お客さまは近くから遠方まで広範囲にわたります。『着物と日本人―つくる技、着る技』(原田紀子著/平凡社新書)という本に取り上げられたことで、反響もありました。全部自分ひとりで作りますので、面白みもありますが、反面、責任もあります。面倒な注文ほどやりがいを感じます。

 

長年、継続して技能研鑽に努めることができた理由は

別の道にと思ったことはありません。生まれたときから布団屋でしたから。続けられたのは、お客さまがいらしたからです。
大変だけど、仕事をしていることで元気でいられました。休みなく、ずっと布団といっしょに過ごしているわけです。趣味が仕事と言っても過言ではありません。

 

内海さんが自分自身で誇れる技術は

25分の1の大きさで作るミニチュア掻い巻き、梅花型やダイヤ型の座布団を作れるのは市内では私だけだと思います。人がやらないことをやらせてもらうということが、私のひとつの技能です。掻い巻きは、ミニチュアと言っても本格的な作りをしています。座布団も、変わった形でもお店に置いておけばニーズがあるんですね。

 

内海さん技術1
内海さん技術2
内海さん技術3

ものづくりの魅力とは

完成させられるということです。
綿を均一に入れるのは、簡単なようで意外と難しいものです。座布団ならば真ん中の糸を持って持ち上げてみてください。平行にバランスを保てれば均等に入っている証拠です。敷き布団ならば、お客さまの好みや体型、年齢に合わせて、綿の量を調整します。そうやって、お客さまに喜ばれるものを作ります。

 

今後、ものづくりを目指す方へ

なんでもいいから興味を持ってほしいです。
興味のないことをやらせても化けません。興味のあることは化けるんです。

 

下記ページでは内海さんの技術を映像やマンガで紹介しています

平成10年度認定マイスター 内海正次さん(布団技能士) (Youtube動画)外部リンク

川崎純情小町のThe職人魂「かわさきマイスター内海正次(布団技能士)」 (Youtube動画)外部リンク

内海正次さん紹介マンガ(PDFデータ)

お問い合わせ先

川崎市経済労働局労働雇用部技能奨励担当

住所: 〒210-8577 川崎市川崎区宮本町1番地

電話: 044-200-2242

ファクス: 044-200-3598

メールアドレス: 28roudou@city.kawasaki.jp

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