エッジ茶論 第2回「マイクロ流体デバイスで探る生体機能」

講演テーマ：『マイクロ流体デバイスで探る生体機能』

　私たちの体内では、細胞や組織の中で常に複雑な現象が起きています。しかし、従来の研究手法では、こうした微細な環境や組織構造を正確に再現することは難しく、疾患の発症メカニズムの解明や新たな予防・治療技術の開発には限界がありました。

　本セミナーでは、東京大学の松永教授をお迎えし、最新の細胞工学技術とマイクロ流体デバイスを用いた研究成果をご紹介いただきます。生体外で組織構造や微小環境を再現・制御・解析する手法に加え、がん細胞クラスターが血管内で形成される過程を可視化する「がん-微小血管チップ」の開発など、具体的な研究事例も交えながら解説していただきます。

　講演後には、参加者同士で意見交換を行い、理解をさらに深める対話型グループワークも実施します。

　「新川崎・創造のもり」の拠点が持つ先端技術に関連した研究開発等の最新動向や活用をテーマとして、技術者や研究者、新規事業担当者向けにセミナーを複数回実施するものです。
　各回さまざまな講師の話題提供のあと、講師と参加者同士の気軽な雰囲気の意見交換の時間を設け、従来の業界の枠組みを超えた、新しい価値を生み出すための場をご提供いたします。

2025年10月15日（水曜日）
午後1時15分から午後3時15分（ワークショップ・講師との交流会含む）

かわさき新産業創造センター　AIRBIC　第1会議室（川崎市幸区新川崎7番7号）

• 500円（当日お支払い）

• 20名
  ※申込多数の場合は抽選を実施します。
  ※抽選実施の有無にかかわらず、10月7日(火)頃に参加の可否について、本イベントの受託者である株式会社キャンパスクリエイトからメールにてお知らせいたします。

東京大学　生産技術研究所
教授　松永 行子 氏

　マイクロ流体デバイスは、手のひらサイズのチップ上で生体機能を再現する革新的な技術です。本講演では、この技術で血管ネットワークを構築し、生命現象を詳細に探索する方法を紹介します。特に、微小血管モデルによる薬剤開発や、血管を介した病気のメカニズム解明の研究を中心に、生体組織の恒常性維持における微小血管の重要性に焦点を当てて解説します。

株式会社エンターテイン
代表取締役CEO　常川 朋之 氏

　講演を聞いた上で、ヘルスケア分野における自分の興味関心を可視化してグループ内で共有することで自他の違いを認識。同じ課題が見つかったらぜひ一緒に議論を深めましょう。

• 午後1時15分から午後1時20分　開催挨拶・施設紹介
• 午後1時20分から午後2時05分　講演 「生体外で制御する 血管の炎症と再生」
• 午後2時05分から午後2時10分　休憩
• 午後2時10分から午後2時50分　ワークショップ 「自分の関心を整理する4象限のワークショップ」
• 午後2時50分から午後3時15分　交流会＆講師と参加者とのディスカッション