令和4年度夏休み水環境体験教室の開催結果

湧水地編：令和4年8月2日・3日　

はるひ野黒川地域交流センター（麻生区はるひ野4-8-1）/黒川よこみね緑地

川編：令和4年8月9日・10日

川崎市緑化センター（多摩区宿河原6-14-1）/ニケ領用水宿河原線

　川崎市内の河川は昔と今でどのように変わっていったのか、どのような生物がいるのかなど川崎市の水環境について画像や質問を交えながら楽しく学んでいただきました。

　水の汚れを色で見て調べるCODパックテストを使って、私たちの身近にあるものの汚れを調べました。参加者達は、味噌汁など私たちが栄養として取り入れているものが、流してしまうと実は川や海の汚れになっていることに驚いていました。ぜひ夏休みの自由研究にも活用してください！

　市民の皆さんが水辺に親しんでもらうために水辺を評価する川崎独自の調査マニュアルを紹介しました。「快適さ」と「利用のしやすさ」の二つの視点で川を調査することを学んでいただきました。

　湧水地編では麻生区はるひ野にある黒川よこみね緑地でフィールドワークを行いました。緑地の保全活動を行っている「水辺のある里山を守る会」の方の講師を招いて、緑地、湧水地の説明を行っていただきました。

教室で学んでいただいた「かわさき水辺の親しみやすさ調査マニュアル」を使って、参加者に湧水地を評価をしてもらいました。その際、湧水に触れてもらったり、匂いを嗅いでもらいました。また、教室で学んでいただいたパックテストも実演して、湧水がきれいであることを確認してもらいました。

緑地内には多くの生き物が生息しており、ドジョウ、メダカ、カワニナなどの水生生物や、トンボ、バッタ、カブト虫などの昆虫が見られました。また、イヌタヌキモ、ホトケドジョウ等の絶滅危惧種も見ることができました。

　川編ではJR宿河原駅近くの二ヶ領用水でフィールドワークを行いました。

　教室で学んでいただいたかわさき水辺の親しみやすさ調査マニュアルを使って、二ヶ領用水を評価してもらいました。またパックテストを使って、二ヶ領用水の水質を確認してもらいました。参加者から「このような視点で川を見るのかと川で遊ぶのが楽しくなりそうです」という声がありました！

川編では、オイカワ、ニゴイなど多くの魚を見ることができました。他にもカゲロウなどの水生昆虫も虫眼鏡を用いて観察しました。また、環境総合研究所の職員により、調査等で魚を取る投網の実演も行いました。

• 湧水がとても冷たくて気持ちがよかったです。（小1）
• 川崎市に多くの生物がある場所があり、トンボや魚がイキイキしているように見えた。生活するうえでこの環境を守る行動を選んでいきたいと思いました。（小4・保護者）
• 川崎は工業地帯のイメージが強いですが、今回の講義を通じて自然に恵まれていることを知り、ますます川崎が好きになりました。（小1・保護者）

• 環境のことについて楽しく学ぶことができた。（小4）
• 川に興味を向けて、家庭で汚染を少なくする努力をもう少しやろうと思いました。川を大切にしたいという気持ちになりました。（小1・保護者）
• 毎年このような水環境体験教室を開いていただきたいです。ニケ領用水の水が思ったより、キレイで感動しました。小さい生物もたくさん発見できてよかったです。（小4・保護者）