かわさき産業ミュージアムとは
- 公開日:
- 更新日:
建物はありません。川崎区全域を展示場に見立てた分散型ミュージアムです。
幕末以来急速に進んだ日本の近代化を支え、20世紀の日本の地位を築いた産業技術の発展の歴史を物語る近代化遺産や産業文化財は、産業構造・社会構造の変化とともに今急速に失われつつあります。これらは、それぞれの地域の発展や変遷、そこに暮らす人々の生活や文化を後世に伝える重要な証でもあります。
京浜工業地帯の中枢としての役割を担ってきた川崎区には、これらの貴重な資料が数多く残存しています。これは川崎区を特徴づける社会的資源であり、区民と企業の共通の誇りとして、新たな地域づくりの中核となり得るものです。
そこで、これらを保存し活用する方向で検討するなか、川崎区の区域全体を展示場に見立てて、区内に散在する近代化遺産・産業文化財等をネットワークした分散型産業ミュージアム構想が浮上しました。産業文化財の多くは企業の敷地内にあるため、工場見学会等以外には一般市民が見る機会はありません。このミュージアム構想は、企業等の壁を越えて近代化遺産・産業文化財等に市民が気軽にアクセス・見学できる条件整備と仕組みづくりを行うことを目指しています。
その目的は、ものづくり技術と文化の継承発展を目指して、次代を担う子ども達の教育の場、市民の生涯学習の場として活用するとともに、魅力ある区づくりの新しい柱に産業観光を据えていこうというものです。
近代化遺産・産業文化財とは
ここでいう「近代化遺産」は、幕末から戦前に渡り日本の近代化に貢献した産業・交通・土木などにかかわる建造物・構造物・工作物等を指します。
また、産業発展に寄与してきた機械・設備・製品等を「産業文化財」と定義しています。産業文化財は、古いものだけでなく最新技術も対象としています。
なお、いわゆる「産業遺産」は、近代化遺産・産業文化財に含まれると考えています。
お問い合わせ先
川崎市川崎区役所まちづくり推進部地域振興課
住所: 〒210-8570 川崎市川崎区東田町8番地
電話: 044-201-3136
ファクス: 044-201-3209
メールアドレス: 61tisin@city.kawasaki.jp
コンテンツ番号26583