基本施策 5-1-(2) ものづくり産業の高度化・複合化
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(1)基盤技術の高度化支援
現状と課題
- 2005年の大都市比較では、本市の製造品出荷額等は、東京都区部、横浜市に次いで15大都市中第3位となっており、従業員1人当たりの製造品出荷額等は約7,220万円で第1位となるなど、市内製造業の生産性と技術力の高さを示す結果となっています。
- このように「ものづくり産業」は本市の強みとなっており、その一翼を担っている市内中小企業の技術力の高度化や技術技能の継承発展に向けた取組を推進し、その産業競争力や経営基盤を強化していくことが求められています。
計画期間(2008~2010年度)の取組
- 優位な競争力を持ち発展性の高い企業群を育成するために、CADなどの習得を目的とした講習や精密加工技術・仕上げ加工技術を学ぶ研究会・勉強会などを開催し、ものづくり基盤技術の高度化をリードする企業や人材の輩出を図ります。
- 優れた技術、経験等を持つ企業等退職者(地域人材)を発掘するとともに、市内中小企業やNPOとのマッチングを行い、地域人材の活用と企業等の育成を推進します。
(2)ものづくり技術を核とした産業の複合化・融合化支援
現状と課題
- 本市には、多数の民間研究機関や大学が立地しているほか、高度な加工技術や高次な情報サービス機能を有する企業が立地するなど、豊かな産業資源に恵まれています。こうした資源の集積を活かして、ものづくりの技術を高度化するとともに新たな技術の開発を促進していくことで、生産性の向上を図り、本市の産業競争力を強化していく必要があります。
計画期間(2008~2010年度)の取組
- 市内中小企業の自社ブランド製品づくりを支援することを目的とする「かわさき産業デザインコンペ」、デザインに関する講演や参加者相互の情報交換・交流を目的とする「かわさきデザインフォーラム」などを開催し、市内中小企業のデザインによる製品の高付加価値化を促進します。
- 市内中小企業が行う新技術・新製品開発に対する支援を行うことにより、研究開発型企業を育成するとともに、ものづくり技術の高度化を促進し、市内産業の活性化を図ります。
- 市内中小企業の新技術・新製品を展示紹介する先端技術見本市(テクノトランスファー)を開催し、新たな販路の開拓や取引の拡大を促進します。
(3)産学公ネットワークの構築と活用推進
現状と課題
- 本市の強みである「ものづくり産業」の一翼を担っている市内中小企業の競争力や経営基盤を強化するため、市内中小企業と民間研究機関や大学とが連携して研究開発・製品開発に取り組んでいく環境を整備していく必要があります。
計画期間(2008~2010年度)の取組
- 民間研究機関や大学の有する技術シーズと市内中小企業等のニーズとのマッチングを行い、企業と研究機関等とが連携しやすい環境を整備するとともに、共同研究のコーディネートなどの支援を行い、ものづくり企業等の新製品開発や新分野への進出を促進します。
- 各種セミナー、研修会等を開催し、市内中小企業の技術の高度化や人材育成等を支援するとともに、研究成果の発表の場として、かわさき起業家オーディションを実施し、資金調達の支援やビジネスパートナーとの出会いの場などを提供し、起業や新事業の創出を促進します。
お問い合わせ先
川崎市総務企画局都市政策部企画調整課
住所: 〒210-8577 川崎市川崎区宮本町1番地
電話: 044-200-2550
ファクス: 044-200-0401
メールアドレス: 17kityo@city.kawasaki.jp
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