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3 分野別の重点施策 基本戦略4 「活力と魅力あふれる力強い都市づくり」

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 第4は、「活力と魅力あふれる力強い都市づくり」です。

 国際空港・羽田に隣接する優位性を活かしながら、成長力の高い分野の産業振興を図るとともに、文化芸術・スポーツの振興や、国内外に川崎の魅力をさらに積極的にアピールしていくため、シティセールスを推進し、活力と魅力ある都市づくりを進めてまいります。

 はじめに、新たな産業を生み出す取組として、殿町地区の「キング スカイフロント」におきまして、世界的な医療機器メーカーや国立医薬品食品衛生研究所の新施設の整備が進んでいるほか、産学官が一体となって一つ屋根の下でナノ医療の研究開発を行う「(仮称)ものづくりナノ医療イノベーションセンター」の整備を推進しています。今後も、京浜臨海部における国際戦略拠点の形成に向けて、ライフイノベーションを担う民間事業者や研究機関などの進出をさらに加速させてまいります。

 また、「京浜臨海部ライフイノベーション国際戦略総合特区」につきましては、これまでの殿町区域に加え、市内の「新川崎区域」、「テクノハブイノベーション川崎(Think(シンク))」、「かながわサイエンスパーク(KSP)」をはじめとする13区域の追加指定を受けたところでございます。今後も神奈川県、横浜市と連携し、それぞれの区域の特徴を活かしながら、特区に掲げる目標の達成を図ってまいります。さらに、多摩川対岸の「アジアヘッドクォーター特区」との相乗効果の創出に向けて、東京都や大田区との連携を強化してまいります。

 こうした取組を推進することにより、地域経済の活性化を図るとともに、国際的な課題の解決に貢献しながら、我が国の持続的な成長を牽引する拠点の形成をめざしてまいります。

 また、こうしたプロジェクトをエリア全体で推進するにあたり、人々の移動や物流を支える交通機能の強化が重要であることから、「臨港道路東扇島水江町線」の整備を進めるほか、「羽田連絡道路」につきまして、関係機関と整備促進に向けた協議・検討を行うなど、臨海部の交通ネットワークの強化に取り組んでまいります。

 「新川崎・創造のもり」地区につきましては、「ナノ・マイクロ産学官共同研究施設(NANOBIC(ナノビック))」におきまして、「4大学ナノ・マイクロファブリケーションコンソーシアム」などと連携しながら、ナノ・マイクロ技術の研究開発を推進し、市内ものづくり企業の基盤技術の高度化や研究開発力の向上による新産業の創出を図ってまいります。

 また、さらなる企業の進出ニーズに応えるために、「新川崎・創造のもり」事業の集大成と位置付けるNANOBIC(ナノビック)に続く施設整備に向けた取組を進めてまいります。

 高齢化の進展により、一層の需要が見込まれる福祉分野につきましては、「ウェルフェアイノベーション推進計画」に基づき、福祉製品の普及を促進するとともに、福祉と産業のマッチングを推進するウェルフェアイノベーションフォーラムを活用し、福祉医療関係者、企業、専門家等が一体となって、利用者ニーズを反映した製品開発を進めるなど、高齢者や障害者の質の高い生活を支える福祉産業の振興に取り組んでまいります。

 

 国際空港・羽田に隣接する優位性を活かした臨空都市拠点の整備として、港湾物流拠点の形成につきましては、青島(チンタオ)航路や上海・華南(カナン)航路の開設により、コンテナ取扱量が増加する中、引き続き、荷主・船会社に対するポートセールス活動を推進するとともに、東扇島地区では、コンテナターミナルの施設整備を推進するなど、港湾物流機能を高度化し、川崎港の国際競争力の強化に取り組んでまいります。

 また、この1月には川崎臨港倉庫埠頭株式会社が、国から特例港湾運営会社に指定されましたので、4月からコンテナターミナルの運営を開始し、さらなる効率的な港湾運営に努めてまいります。

 

 海外とも連携した産業振興の取組として、市内企業の国際ビジネス展開につきましては、ワンストップ窓口である「海外ビジネス支援センター(KOBS(コブス))」において、川崎商工会議所などの関係機関とも連携しながら、ASEAN(アセアン)をはじめとした海外への展開を支援してまいります。また、「川崎ものづくりブランド」の認定製品を中心に、優れた製品や技術を関連業界等にPRし、販路の開拓・拡大を支援するなど、国際競争力の強化や、ものづくり産業の高度化、生産性の向上を図ってまいります。

 また、生活のさまざまな場面における利便性の向上や国際化への対応に向けて、有識者や企業関係者を含めたプロジェクトチームにおいて公衆無線LANの環境整備に向けた調査・研究を進めるとともに、公共施設等への公衆無線LAN環境の整備を進めるなど、インターネット環境の整備に向けた取組を推進してまいります。

 社会保障・税番号制度の導入に向けた取組につきましては、平成27年度からの円滑な導入に向けて、関連システムの改修などを着実に進めるとともに、福祉・医療などの分野における、より公平・公正、きめ細やかで的確、さらには市民にとって利便性が高い行政サービスの実現といった視点で検討を進めてまいります。

 中小企業の経営安定化の取組につきましては、引き続き、経営安定資金等の十分な融資枠の確保や、信用保証料の補助を行うとともに、川崎市信用保証協会に対し、市内中小企業への積極的な信用保証の継続を促すなど、円滑な資金調達を支援してまいります。

 お祭りなどを活かした商業振興につきましては、川崎駅周辺地区において、「カワサキハロウィン」をはじめ、各種イベント支援を行うなど、都市ブランドの向上等による賑わいづくりを進めてまいります。また、LED街路灯などの導入支援を行う「商店街エコ化プロジェクト事業」や、「出張キャラバン隊」の派遣などにより、商店街の活性化に取り組んでまいります。

 都市農業の振興につきましては、農業振興地域の施設の多くが老朽化していることから、ストックマネジメントの手法を導入し、それらの長寿命化を図るため、施設等の耐久性などの調査を行います。

 また、黒川地区では、土地改良事業を促進するほか、岡上地区及び早野地区での基盤整備など、引き続き地域農業の活性化や里地里山の保全再生を進めてまいります。

 さらに、平成26年度から新たに、市街化調整区域における農地転用の許可に関する権限が県から本市に移譲される見込みです。都市農業の振興を図るため、さらなる権限の移譲に向けて、引き続き国等に要望してまいります。

 

 文化・芸術・スポーツの振興として、音楽のまちづくりにつきましては、「フェスタサマーミューザ」、「モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン・イン・かわさき」について、「ミューザ川崎シンフォニーホール」を中心として開催してまいります。

 また、今年で6回目となる「川崎・しんゆり芸術祭(アルテリッカしんゆり)2014」や「毎日映画コンクール表彰式」など、民間主体の芸術や映像のまちづくりの取組が根付いていくよう支援を行ってまいります。

 「スポーツのまち・かわさき」の取組につきましては、男子バスケットの天皇杯全日本総合選手権大会におきまして、川崎市を本拠地とする「東芝ブレイブサンダース神奈川」が優勝するという、大変うれしい出来事がありました。

 また、2月7日にロシア・ソチで冬季オリンピックが始まり、世界的にスポーツの機運が盛り上がりを見せているところでございます。こうした中、本市におきましても、2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて、プロジェクト推進本部を設置したところでございますので、スポーツ文化の普及や障害者スポーツの振興に取り組むとともに、優れた環境技術や、ライフイノベーション・ウェルフェアイノベーションの推進などの世界に誇れる先進的な取組を戦略的に発信するなど、川崎らしい取組の検討を進めてまいります。

 さらに、川崎フロンターレをはじめ、「かわさきスポーツパートナー」と一層の連携を図り、スポーツを通じた本市の魅力づくりを進めてまいります。さらに、「川崎国際多摩川マラソン」や、「国際トランポリンジャパンオープン」などのスポーツ大会の開催を通じて、市民に元気を与え、川崎への愛着と誇りを育んでまいります。

 文化財の保護・活用につきましては、橘樹郡衙(たちばなぐんが)跡及び影向寺(ようごうじ)遺跡の国史跡の指定に向けた取組を進めてまいります。

 

 戦略的なシティセールスの推進として、地域資源の掘り起こしや魅力づくりに取り組むとともに、さまざまなメディア等を活用して川崎の魅力を市内外へ積極的に情報発信し、都市イメージの向上を図ります。

 また、市制90周年の節目に、多くの市民の皆様にご参加いただき、さらに川崎に愛着を感じていただけるよう、周年事業等を展開してまいります。