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2 目指すべき社会ビジョン ~互いに認め合い、支え合い、高め合う社会に~

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2 目指すべき社会ビジョン ~互いに認め合い、支え合い、高め合う社会に~

 本市は2024年に市制100周年という歴史的な節目を迎えます。約5万人という小さな市から始まり、今では30倍以上もの人口を抱え、我が国で6番目の大都市として成長を続けています。かつて京浜工業地帯の中核として発展したこの川崎に今では多くの先端産業が集積し、日本経済を牽引するだけでなく、音楽・スポーツ・文化など多彩な魅力を有する都市へ大きな変貌を遂げました。

 改めて、川崎の発展を支えてきた価値とは何かを考えますと、私は市のブランドメッセージにあるように、「多様性」を「可能性」にしてきたことにあると思います。さまざまな地域の出身者や価値観が異なる人たちが川崎でともに暮らし、働き、そして互いに認め合い、支え合い、高め合ってきたことが川崎を暮らしやすい、働きやすい地域として成長させてきたのです。

 これからどのように時代が変化したとしても、私たちが自然と身につけてきた多様性の価値を改めて市民の中で共有し、高めていくことが本市の更なる発展につながるものだと信じております。本市は多彩なバックグラウンドや能力を持つ方々の宝庫です。一人ひとりの色が重なり合い、混じり合うことによって無限の色を作り出す。そのような、差別がなく、お互いの違いを認め合い、時に支え合い、より良い社会へと切磋琢磨しながら高め合うような地域づくりをこれからも皆さまと一緒に進めてまいります。

SDGs未来都市として

 さて、本市がSDGs未来都市として、誰ひとり取り残さず、今後も持続可能な都市であり続けるためには、市民、市内事業者の皆さまの御理解と身近な地域への参画が不可欠です。

(安心のネットワーク)

 先に述べたように少子化、超高齢社会に向けて、医療、介護、福祉などのニーズが高まる中、地域包括ケアシステムの取組は一層重要になってまいります。

 これまでも市の最重要課題として、地域包括ケアシステムの構築に向けて全力で取り組んでまいりましたが、これからもその位置付けが変わることはありません。

 今では市内の100を超える団体、事業者の皆さまに地域包括ケアシステムの協議会に御参画をいただいております。自身が仕事として行っていることに他者の得意分野を重ね合わせることで、地域課題の解決につながることが参加者同士によって発見、実行されていく姿は、まさにSDGsの具体的なアクションそのものであり、こうした輪にさらに多くの人々を巻き込んでまいりたいと存じます。みんなが少しずつ意識して連携することによって、ケアが必要な方々、生きづらさを抱えている方々が必ず誰かにつながり、決して孤立することがない地域に向けて、安心のネットワークを創り上げてまいります。

(脱炭素社会の実現)

 持続可能な都市には、脱炭素社会に向けての挑戦も不可欠です。地球温暖化進行による影響は随所で見られ、自然災害の激甚化という形で表れています。本市も令和元年東日本台風によって大きな被害を受けましたが、このまま温暖化が進み平均気温が2℃上昇すれば、海面上昇につながり、本市経済の中核である臨海部の浸水も予測されるなど、現状が続けば私たちの生きる糧そのものを失う事態になります。

 この問題は全ての人に責任があるとともに、等しく犠牲を払うものであることから、緊急かつ全力を傾けて脱炭素化に取り組まなければなりません。30年前にごみ非常事態宣言を出さざるを得なかった都市から、政令指定都市で一人当たりのごみ排出量が最も少ない都市へと誇らしい変貌を遂げたように、今度は指定都市で最もCO₂を排出している都市から、脱炭素と経済の好循環の実現に成功した都市として、世界に誇れるような取組を事業者、市民の皆さまとともに力強く進めていきたいと存じます。

 地域包括ケアシステムの構築や脱炭素化の取組は、持続可能な都市に向けて取り組まなければならない政策の一部ですが、私たち市民一人ひとりの意識と行動の変革によって、未来の川崎は今よりもずっと素晴らしく、安心して暮らし続けることができる都市になると確信しております。

 私はその先頭に立って、市民の皆さまの共感と御協力をいただきながら、市政をさらに前に進めたいと存じます。

お問い合わせ先

川崎市総務企画局都市政策部企画調整課

住所: 〒210-8577 川崎市川崎区宮本町1番地

電話: 044-200-2550

ファクス: 044-200-0401

メールアドレス: 17kityo@city.kawasaki.jp

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