いろいろねいろ活動記録 Vol.33 ワークショップ「大師小学校でいろいろねいろ」を開催しました!
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川崎区にある大師小学校「わかくさ級」の児童と先生の皆さんと一緒に、楽器に触れる、音楽を即興で作る、音楽に合わせて自由に楽器を奏でるという3つの体験を通じて、自発的な活動の創出と、インクルーシブな学習環境での実践の引き出しを増やす目的のワークショップを行いました。
最初は、演奏家による楽器紹介。ヴァイオリン・ピアノ・ベースが演奏される中、児童は音をよく聴きながら体を動かして歩き、演奏が止まったら『ぴたっと止まる』というルールのもと活動を行いました。
最初はやや恥ずかしかったり戸惑ったりしながらも、どんどん活動に集中していくことができました。しかも、途中から演奏中は止まり、演奏が止まっている間は動くという逆の活動(これは実は非常に難しいものです)もなんなくやることができました!
続いてトーンチャイムを使った活動です。手に持っているものは早く鳴らしたいという強い興味の中、待ちきれずに音を出す子どもたち、やりたいことがやれる環境の保障がまずは非常に大事です。逆に順番に鳴らしていく活動では、鳴らしたくてたまらないという気持ちを我慢しながら、自分の番では思いっきり鳴らす、というこの差をしっかりと出せていたみんなは素晴らしかったです。
そしてメインはトーンチャイム、ハンドベル、木琴、打楽器の4グループに分かれて『にじ』の曲を合奏する、ローテーション演奏の活動。演奏に合わせて即興をする力に加え、グループ移動時の切り替え、お友達との楽器の共有など創作活動を通じた非認知能力の向上にも直結するこれらの要素を見事やりきってくれました。
活動の最後は、演奏家によるミニ演奏会。ただ聴くだけではなく、打楽器でみんなも演奏に加わり大盛り上がりでした。
楽器を使った動の活動と、待つ・聞くといった静の活動、これらを順番に繰り返すことで子どもたちの活動に緩急がつき、それに対応できるようになると日常生活や学習に活かせる力を獲得することができます。今回もこのような意図の元、みなさんと共に楽しく活動をすることができたこと、とてもうれしかったです。
大師小学校の皆さん、ありがとうございました。
ワークショップ「大師小学校でいろいろねいろ」について
会場:川崎市立小倉小学校
開催日:2024年9月3日(火曜日)
参加者:47人(児童・教員)
ファシリテーター:南條由起(ヴァイオリニスト・認定ワークショップデザイナー)
音楽活動サポート:相澤亙(ピアニスト)、若井敦彦(ベーシスト)、林光紀(理学博士・教育コンサルタント)
レポート:林光紀、南條由起
お問い合わせ先
川崎市市民文化局パラムーブメント推進担当
住所: 〒210-8577 川崎市川崎区宮本町1番地
電話: 044-200-0529
ファクス: 044-200-3599
メールアドレス: 25para@city.kawasaki.jp
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