ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

サンキューコールかわさき

市政に関するお問い合わせ、ご意見、ご相談

(午前8時から午後9時 年中無休)

閉じる

現在位置

いろいろねいろ活動記録 Vol.47 ワークショップ「居住地校交流in東門前小学校」を開催しました!

  • 公開日:
  • 更新日:

今回は川崎市立東門前小学校で、居住地校交流ワークショップを行いました。
居住地校交流とは、特別支援学校に在籍する児童生徒が居住する地域の小・中学校において行う交流及び共同学習のことです。
川崎市教育委員会では、共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システムの構築のため、第2期川崎市特別支援教育推進計画に位置付けて居住地校交流を進めています。
この日は、川崎市立聾学校に通う児童が川崎市立東門前小学校の3年生と一緒に交流及び共同学習を行いました。

この時間をともに過ごすファシリテーターから、まずは自己紹介をします。
そして、ワークショップを楽しむためのお話が始まります。
児童は手のひらを上に向けて、クラスメイトの手相をお互いに観察します。
一人ひとりの手相は違うことが当たり前で、正解や不正解はありません。足の速さが人それぞれ違うのも、違っているのが当たり前です。
次は、好きな食べ物を頭の中で考えます。3秒後、いっせいに声に出して言ってみます。
みんなの好物はバラバラで、もちろん声は揃いませんでしたが、それが正解です!
ファシリテーターは「このワークショップの時間は、自分の好きなダンスをする時間にしようね!」と語りかけます。
子どもたちの気持ちをひとつにして、ワークショップを始めます!

ワークショップの写真1
ワークショップの写真2

まずは、教室の中でいろいろな動きをしてみます。モニター画面に動きのテーマが次々に表示されます。
歩く、ジャンプする、誰かと目を合わせてニコッとほほえむ、隠れる、みんなで集まる、集まったまま移動する、その場に寝転がる、いろんな人とジャンケンをするなどの具体的なテーマの他に、
ふにゃふにゃする、もちゃもちゃする、サカナになる、いえ~いって感じになる、静かに踊る、など想像力をふくらませるものもありました。
順番に、3人のファシリテーターの真似をします。児童はファシリテーターのことをよく見ながら、楽しく取り組んでいました。

次は、2人組で行うワークです。
どちらかがリーダーになり、向かい合って、鏡になったようにリーダーの真似をします。
途中でリーダーを交代して、終わったらお互いに拍手を贈ります。
別の人ともペアを組みます。振り付けが決まっていないので、児童は自由に身体を動かし、相手と表現を共有しました。

少し休憩をはさんだら、円になって座ります。今度は「3つから選ぶダンス」をやってみましょう。
リーダーの動きを見て自分も動くワークですが「同じことをする」「違うことをする」「何もしない」の中から自分がやりたいものを選びます。「何もしない」は3回まで選べます。
まずはファシリテーターがリーダーになって流れを作ったら、リーダーをやってみたい人を募り、それぞれが選んだように動いたり、止まったりします。次々に踊るリーダーの動きを見て、子どもたちはすぐに考えて選択し続けました。
自分自身がやりたいように自由に選ぶことが、楽しさに繋がります。

ワークショップの写真3

今度は「1つの絵をつくるダンス」です。
教室の空間をキャンバスに見立てて、1人ずつ好きな場所を決めてポーズをとります。
思い思いの場所に、自由なポーズがどんどん増えていき、みんなの表現がひとつになった作品が完成しました!
一人でキャンバスに向かっていくのが少し心細い児童は、友だちと一緒に行きます。誰かと一緒なら、そんな不安も気にせずチャレンジできました。

ワークショップの写真4

最後に、自分のしたい動きで教室をいっぱいにします!
ジャンプしたり、側転したり、友だちと一緒に踊ってみたり、子どもたちは元気いっぱいに動き回りました。ラストは、すごくすごく遅く動いて・・・全員で真ん中に集まって、おしまいです。
45分間のワークショップは盛りだくさんであっという間でした。子どもたちはどのワークにも楽しそうに取り組み、心のままに身体で表現をして、和気あいあいと交流を深めることができました。

ワークショップの写真5

同じ日に、特別支援学級の児童ともワークショップを行いました。
これまで紹介したワークのほか、「超能力ダンス」にも取り組みました。
相手には触らずに、全身を使ってあやつるような動きをして、相手はそれに合わせて動いてみます。例えば、綱引きのような動きをしたら、相手は引っ張られたような動きをします。これは何の動きだろう?と観察して考えながら取り組みます。いろいろな動きでお互いの表現を認め、気持ちを通わせるワークです。

ワークショップの写真7

次は、リーダーの動きを真似します。リーダーになりたい児童を募ると、子どもたちは積極的に手を上げました。
一人でリーダーをやるのが不安な児童は、友だちを誘って一緒にやってみます。見ている子どもたちは、どのリーターの真似をしてもOKです!
自分のした動きをクラスメイトが真似をするのを見て、リーダーの顔は自然とニコニコ笑顔になります。お互いのことを見ながら、自由な表現を共有し一体感のある空気が生まれました。

ワークショップの写真6

最後は、みんなでダンスを作るワークです。児童のアイデアによって作った振付を、曲に合わせて踊ってみましょう!
足を動かす→ポーズを変えて3秒止まる→自由にダンスする流れをちょこっとだけ練習したら、音楽が流れ始めます。音を聴きながらノリノリで踊り、それぞれが決めポーズをしたり、好きな動きをしたり、子どもたちは心からダンスを楽しんでいました。
これで、今日のワークショップはおしまいです。

今回の授業では、参加する全ての児童に情報を伝えるために、活動の流れや具体的な内容等を文字で知らせて目で見てわかるようにしたり、言葉で説明する時は、声と他の音が重ならないように音楽を流さないようにしたりするなど、聞きやすい環境づくりも工夫してみました。

たくさん身体を動かして、楽しく、にぎやかなワークショップとなりました。
自分のやりたいことや好きなことを認め合い、相手が何を伝えようとしているのかを考えたり、
ダンスを通じて思いやりを育む時間になりました。
周りの人に優しくなれたような、ハッピーなワークショップでした。

ファシリテーターの集合写真

ワークショップ「居住地校交流in東門前小学校」について

会場:川崎市立東門前小学校
日時:2025年1月31日(金曜日)
参加者:59人(児童・教員など)
ファシリテーター:藤平真梨(ダンサー・振付家)
アシスタント:柳田真梨子(ダンサー)、城 俊彦(ダンサー)


お問い合わせ先

川崎市市民文化局パラムーブメント推進担当

住所: 〒210-8577 川崎市川崎区宮本町1番地

電話: 044-200-0529

ファクス: 044-200-3599

メールアドレス: 25para@city.kawasaki.jp

コンテンツ番号174514