フリボウ(ふりぼう)
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所在地
川崎市川崎区東扇島38‐1 川崎マリエン内

所有者
川崎の海の歴史保存会

フリボウ

フリボウ(振り棒)は、木ヒビや竹ヒビを海中に立てるための道具で、明治期から昭和10年代まで使われました。両腕を握り、マタの部分に片足を乗せて前後に揺すりながら、土中に1m近くも差し込み、穴をあけます。そしてこれを抜くと同時にヒビの根元を差し込みます。海底の土は柔らかく崩れやすいので、この作業にはかなりのコツが必要でした。砂地の場合は2人で作業をしたそうです。2m足らずの短いものから3m近い長いものまであって、水深に応じて使い分け、水深が深い場合はノリゲタを履いて作業をしました。昭和10年代半ばからは漁場が徐々に沖合いへ移ったこともあって、船上からポンプで穴をあけるようになり、フリボウは使われなくなりました。
一般公開 有

お問合せ先
川崎の海の歴史保存会 事務局
電話:044‐266‐4651
コンテンツ番号5804
