「川崎漁業ゆかりの地」(「かわさきぎょぎょうゆかりのち」)の碑(のひ)
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所在地
川崎市川崎区東扇島11‐1

所有者
川崎港湾局

「川崎漁業ゆかりの地」の碑

「川崎漁業ゆかりの地」の碑は、川崎区東扇島の海底トンネルの上に建っています。昔、このあたりは「大師の海」と呼ばれた遠浅の海が広がっていました。明治4年(1871)、村の有志が国から海面の使用権を借り受け、海苔の養殖を始めたのが川崎の漁業の始まりです。多摩川が運ぶ豊富な養分に恵まれたこの海は、品質の良い海苔や貝がたくさん採れ、とくに海苔は「大師のり」として全国に知られました。大正年間には漁協の組合員が500人を数え、遠く東北地方などからも1,000人を超す出稼ぎの人が来ていたということです。しかし、昭和になって海は順々に埋め立てられ、大規模な工場や石油コンビナートが建設されて海の様子は一変しました。昭和48年(1973)、さらに大規模な埋め立て工事によって漁場が失われ、川崎の漁業は100年の歴史の幕を閉じることになります。この碑は漁業組合の解散を記念して建てられました。「伊予石」という銘石が使われています。
一般公開 有

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川崎の海の歴史保存会 事務局
電話:044‐266‐4651
コンテンツ番号5834
