川崎市立看護大学の講義紹介(クリティカルシンキング)の目や耳が不自由な方へのテキスト情報
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クリティカルシンキングを担当している教員の掛田です。ここでは科目を少し紹介したいと思います。
クリティカルシンキングの科目では、課せられた課題を批判的に思考し、客観的な視点でそれを分析。
あるいは、吟味しながら課せられた課題の判断をしていくという一連のプロセスをこの科目で学習します。
実際の講義のシーンです。
掛田教授 クリティカルシンキングだから、冷静にちょっと厳しく人のプレゼンを聞いてほしいわけですけど、決してそれをすべてパチパチパチって拍手をするんじゃなくて、本当にこの問題の確信を突いているかどうかと。そういう切り口が大事で、なぜかって言ったら命の瀬戸際にいる人たちを、目の前にした時にこの人助かるだろうね。じゃなくて、この人最悪、ほっといたらどういうことが起きるかなっていう。そういうところに君たちは多分三年後ぐらいに出て行くわけじゃないですか。だから最高のことを望んでもいいんだけど、最悪なことに備えないと、そういう思考にはならないんですね。だから自分の判断とか、自分の思考もちょっとメタ認知しながら、自分を客観視するのも大事だし、他者の意見とか他者の言っていることをすべて鵜呑みにするんじゃなくて、本当にそうかなっていう発想も結構大事です。
実際の講義シーン終わり
看護職にとって、なぜこのクリティカルシンキングの科目が必要なのかということですけれども、これについては保健師や看護師の仕事をイメージすると理解しやすいと思います。つまり、保健医療の対象となる地域住民や入院患者さんにとっては、その置かれている状況が日々刻々と変化します。そうした変化に必要な支援や看護ケアは適切に提供される必要がありますが、これに関しては単に経験や直感に頼るのではなく、論理的かつ客観的な判断に基づいた対応が現場では求められるからです。そのため、学生の皆さんにはさまざまな課題について与えられている情報をそのまま鵜呑みにするのではなく、その背景にあるものや本質の部分を見抜き、その前提を確認していくという姿勢をまずは養っていただきたいと思います。また、課題解決に向けては、きちんとしたロジックを構築し、そのロジックから導き出された判断を他者に正確に伝えるという能力もこの科目で培っていっていただければと考えています。
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川崎市健康福祉局市立看護大学事務局総務学生課
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メールアドレス: 40kangos@city.kawasaki.jp
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