在学生が答えます!川崎市立看護大学で学ぶということ(その3)の目や耳が不自由な方へのテキスト情報
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質問1 川崎市立看護大学を志望した理由
回答1 私は、地域包括ケアシステムに力を入れている点に強く惹かれ、本学を志望しました。これからの看護には、病院での治療が終わったあとも、地域に戻ってから切れ目なく医療や支援を受けられる体制が欠かせないと考えています。特に高齢化が進む日本においては、地域での支援がより重要になってくると感じています。本学は川崎市に根ざしており、市内に多くの協力施設があることが大きな特徴です。そのため、地域における看護を実践的に学べる環境が整っており、地域包括ケアシステムという将来に直結する学びを得られると考えました。
回答2 現在の日本は、超高齢社会である中で、地域包括ケアシステムの構成が必要と言うことを高校生の時に知りました。そこで、川崎市立看護大学は地域包括システムに資する人材の養成をすることをあげていて、地域の医療を構成するさまざまな職種によるゲストスピーカーの講義や豊富な実習施設での実習など、今後の医療や社会で求められることについての知識や考え方の学習ができるのではないかという点で志望しました。実際に、私自身現役の時はそこまで詳しくは知りませんでしたが、本学で学ぶことにより、地域包括ケアシステムとは、その地域で暮らす方が住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるようにするシステムのことで、それを実現するためにはどうすれば良いのかといったことを詳しく知ることできました。
質問2 入学してみて良かったこと、気づいた川崎市立看護大学の良さ
回答1 入学して特に良かったと感じているのは、先生との距離が近いことです。授業や実習の質問はもちろん、進路や日常の悩みまで気軽に相談できます。実際に私が就職先に迷っていたときには、複数の病院に詳しい先生に何度も相談し、具体的なアドバイスをいただきました。学生一人ひとりを丁寧に見てくださる安心感があり、安心して学べる環境だと実感しています。
回答2 単科大学ということもあり、規模がある程度制限されているからこその学生と教員との距離の近さがあると思います。大学生というと今までとは違い、進路や学業、自身のプライベート面での生活など、今後の自分についてのマネジメントをする上で全て自己責任で行わなくてはならないという不安がありました。しかし、悩んだり、困ったりした時に気軽に相談できる環境がこの大学にはあり、私は非常に魅力的に感じ、良いなと実感しています。担任制があり、1、2、3、4と学年を通して担任の先生がいることが何よりも心強いと感じています。また先生方は皆優しいです。
質問3 全ての実習を終えた今の気持ち
回答1 実習は、病院や施設に出向き、患者さんを受け持って看護計画の立案から実行、評価までを行う授業です。大学で学んだ講義やゲストスピーカーからの知識を実際の現場で活かすことができ、学びを統合する貴重な機会となりました。振り返ると、長いようであっという間であり、座学だけでは得られない現場ならではの経験を数多く積むことができました。その結果、看護師としての視野が大きく広がったと感じています。
回答2 実習を終えて、私には達成感と次のステップに行こうというやる気の2つがあります。直近では3年生の後期から4年生の前期にかけての期間に一番長い実習がありました。その実習では領域ごとに異なる実習を行い、勿論記録や課題という面で大変さは感じましたが、一つ一つの実習を終えるごとに知識や新たな考え方など得るものが非常に多くあるのと同時に、学内で学んだ内容を実際現場に行くことで具体化、統合することが出来て成長を自ら実感することができたため達成感があります。実習を終えた次には、卒業研究や国家試験といった新たなステップがあるため、次はそのステップをしっかり進んで行こうという気持ちがあります。
質問4 印象に残っている実習とその理由
回答1 特に印象に残っているのは、4年生で行った高齢者施設での実習です。私は、認知機能が低下し、自身の生い立ちを実際とは異なる形で語る患者さんを受け持ちました。授業では認知症患者への接し方を学んでいましたが、実際にはその通りにはいかず、試行錯誤の連続でした。そこで私は、その方が見ている世界を否定せず、ありのままを受け入れる姿勢で関わりを続けました。その結果、少しずつ信頼関係が築かれ、最終日には「あなたの名前をずっと覚えていたい」と言っていただけました。この経験は、教科書だけでは得られない学びとして、今も心に残っています。
回答2 さまざまな実習がある中で、特に印象に残っている実習は、終末期の方への緩和ケアを行う病棟での実習です。今までは、対象となる方を回復に向けて看護をするという考え方を主に持ちながら実習を行っていましたが、終末期の実習では緩和という今までとは少し違った視点が重要で、今までの実習からの思考の切り替えが私にとって難しく、看護観や死生観について多く触れる実習であったので特に印象に残ったと感じています。
質問5 これからどのような看護師になりたいか
回答1 私は、患者さん一人ひとりのニーズに的確に応えられる看護師になりたいと考えています。そのためには、密なコミュニケーションを通じて気持ちをくみ取り、それを実現するための知識・技術、さらに患者さんの意向を尊重する想像力が必要です。将来的には、病院内のケアにとどまらず、退院後の生活や地域での暮らしにも寄り添える存在を目指したいと思っています。まさに入学前に思い描いていた姿を、この4年間の学びを通じてより具体的に描けるようになったと感じています。
回答2 本学では、地域包括ケアシステムについて学ぶ機会が非常に多く、地域包括ケアシステムに資する人材の育成を掲げています。私自身、本学での学びを通して患者さんが、退院してからも看護が途切れることなくその後もその人がその人らしい生活が行えるように、患者さんの背景を十分に理解して個別性を尊重し、近くで寄り添って関わっていける看護師像を目指していきたいです。
質問6 受験生へのメッセージ
回答1 看護師を目指そうと思った時点で、すでに大きな一歩を踏み出しています。学びや実習は決して楽ではありませんが、その分、やりがいや成長を強く実感できるはずです。ぜひ、自分の思いを大切にしながら挑戦してください。応援しています。
回答2 受験という大きな山が目の前にある受験生の皆様は、恐らく不安や恐怖といった感情を少しでも感じていると思います。私自身も受験生の頃は感じていました。そんな皆様に対して私から言えることはそうありませんが、諦めずに頑張ってください。どうしても受験期というのは、周りを見ると焦ったりして1人になりがちだと個人的には思います。しかし、周りには貴方を応援してくれる方が常にいることを忘れずに頑張ってください。また、受験をして終わりではなく、常に自分自身の将来を見据えた行動を心がけてみてください。
お問い合わせ先
川崎市健康福祉局市立看護大学事務局総務学生課
住所: 〒212-0054 川崎市幸区小倉4-30-1
電話: 044-587-3500
ファクス: 044-587-3506
メールアドレス: 40kangos@city.kawasaki.jp
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