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電気火災を未然に防ごう(7)ショート火災

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ショート(短絡)

ショート(短絡)とは

電線やコードなどの絶縁不良により、電気が負荷を経由せずに電位差のある電線から電線へ瞬時にして大きな電流が直接流れることです。

電圧の値が100V、抵抗の値が100Ωだとしたら電流は1Aになります。抵抗の値が1Ωだったら電流は100Aです。

短絡とはこのように、本来流れる抵抗に電気が流れず、極端に小さい抵抗に電流が流れる(回路上で近道する。ショートカットする)ことです。極端に小さい抵抗ということは、極端に大きい電流が流れますから事故に繋がります。


例1000Wの家電(コンセントから流れる100Vは変化しない)

1000W(電力)/100V(電圧)=10A(電流)
なので、100V/10A=10Ω(抵抗)

もし短絡・ショートすると、0.5ΩXOOA=100V
                    →100V/0.5Ω=200A

200AX100V=20000W

1000W、10Aの電流が流されるよう設計されているコードに20000W、200Aの電気が流れます。

ショート(短絡)の原因

短絡事故の原因1:ケーブル・部品の自然劣化

電気設備は、使用環境や使用条件、保守管理の状態にもよりますが、長期間使用することで経年劣化していきます。

短絡事故の原因2:鳥獣の侵入による電線同士の接触

電気コードや屋内配線をネズミなどがかじって損傷させる、電気コード類をネコが引きちぎって断線させる、変電設備の中にネズミやヤモリ、ヘビなどが入り込み高電圧部に載ってしまう、などのケースがあります。

短絡事故の原因3:設備不良や施工ミス

電線には許容電流があり、その許容温度を超えると発火などが起こる可能性があります。本来ならば、そのような大きな電流が流れた時はブレーカー(遮断機)が作動し回路を遮断してくれます。しかし、工事の施工ミスや設備不良などで電源が遮断されないと、そのまま電流が流れ続けることとなり、事故が起こる原因となります。

ショート(短絡)の防止対策

対策1 絶縁する

コードがむき出しになってしまっている箇所を絶縁シートやビニールテープなどで覆うことです。

対策2 密閉性を高める

小動物が侵入し電線をがかじって損傷すると短絡が発生する可能性があるため、小動物が侵入できないようにします。

対策3 配線用遮断器を使用する。

絶縁処理や接続などを正しく行ったつもりでも、部品の劣化や見落としなどによって短絡事故が起こる可能性はゼロではありません。